良好なパートナーシップのためにも、やっぱり“自分を知る”のが大切だった話。
先日、夫と久しぶりに喧嘩をしました。
ショックなことを言われて、ずーん……となったのですが、その出来事に向き合ってみて、良好なパートナーシップのために大切だなって思う気づきがあったので、シェアさせてもらいますね。
1.自分と相手では “見えている世界が違う” ことを理解する
まずね、大前提として、パートナーとして色々なことを共有しているとはいえ、自分とパートナーでは、「見えている/感じている世界」が全く異なっていることを理解しておかなければなりません。
わたしは長いことドッグトレーニングを学んできているので、犬と良好な関係性を築くためにもこの視点が重要であることを、よ〜〜く知っています。
「犬という動物」と「人間という動物」とでは、姿形はもちろん、本能や習性、五感の感度からして全く異なっていて。言葉通り、世界の感じ方が “違う” のです。
だから、その両者の「生きている/見えている世界が違う」というのは比較的理解しやすいんじゃないかなと思います。(それでも擬人化して人間と同じ目線で捉えてしまいがちだったりもするのだけど)
で、これって実は、人間同士でもまったく同じなのですよね。
同じ “人間” ではあるけれど、「自分」と「他者」とでは、この世界をどう捉えているかが全く異なっている。同じ現実を見て、それぞれ違う解釈をしているんです。
だけど同じ人間で、しかも同じ環境や時間を共有している身近な相手に対しては、つい「自分と同じふうに見て、感じている」のだと勘違いしてしまいがち。
そしてそこから「(同じなのに)なんで分かってくれないの!」と、すれ違いが生じていくのです。
だからまず、どんなに身近な存在でも「自分と同じ」だと考えないことが大切だと思っています。
普段どれだけ「価値観一緒だなあ」「わたしのこと分かってくれてるな」と感じていたとしても、自分と全く同じ人間なんて存在しません。
持って生まれた気質も、ここまで生きてきた経緯も、何を経験してきたのかも、置かれている立場も違う。
立場が違えば、そこから見える景色も違うのです。だからこそ、違う世界を生きているのだということを、まず前提として忘れずにいる必要があるなーと感じています。
2.自分を知ること
「自分と相手の世界は異なっている」というのは、聞けば “まあそうだよな” と、ある程度理解しやすい内容だと思います。
それに比べて、「自分を知ること」は一見、パートナーシップには関係がないように思えるかもしれません。でもわたしは今回の出来事で、これが大いに関係しているなと改めて感じました。
「自分と他者は違う世界を見ている」という前提に立ったとき、パートナーとして良好な関係を築くためには、お互いの世界を理解する必要が出てきますよね。
だって、違う世界を見ている相手に、(相手からしたら理解できない)自分の世界を押し付けたとしたら、そこで摩擦が生じるに決まってるから。
良い関係性を築くためには、お互いがお互いの世界(“現実”をどう見ているのか)を理解する必要がある。そしてそのためには、自分自身の見ている世界を相手に伝えて理解してもらう必要があります。
そして相手に自分の世界を伝えるためには、「自分がどんな世界を見ているのか」「自分はその出来事に対してどのように感じているのか」を、まず自分自身がしっかり理解していなければならないのです。
だから、普段からしっかり「自分はどう感じているのか」をキャッチしておくことが大切になってきます。
3.言語化すること
そしてさらに、その「自分はどう感じているのか」を相手に伝えるためには、それを言語化する必要があります。
“感じていること” は感覚なので、それをそのまま相手に共有する術はありません。だから、相手に共有するために「言語化」が大切になってくるのです。
自分の想いを言語化するためには、普段から自分の内側をアウトプットしておくことももちろん大切なのですが。
すれ違いが生じたそのとき、その場で自分の感じていることを整理できていない状態のまま、感情的にぶつかっていかないということも、とっても重要だなと思っています。
つまり、一旦自分の気持ちを整理して、言語化する時間を取る、ということです。
わたしも今回、ショックなことを言われて「なにそれひどい…!悲しい!傷ついた!」と一瞬カッとなったのですが、一度口を噤んで時間を置きました。
そしてスマホのメモに、今の自分の気持ちをそのままバーっと書き殴る!!!
そうすると自分が何に対して、どのように感じていて、だからショックだった、ということが整理できて、さらに “わたしもここは申し訳なかったな……” みたいなところも見えて来たりします。(アウトプットってすごい!)
整理できると自分も冷静になれますし、自分の思いや感情、反省点なども明確になった上で話ができるので、変にヒートアップしておかしな方向に進むことも少なくなります。
◇ お互いの世界を共有する
この3つが揃うと、言葉通り、両者が異なる世界を理解できずにすれ違っていている状態から、“お互いの世界を言語化して擦り合わせる” ことができる状態になります。
相手がそういった解釈になった背景を知り、相手もこちらの背景を知ることで「そっか。あなたにはそういう背景があったから、そう捉えたのね・・・」「あなたの立場からこの出来事を見たら、確かにそう感じるのかもしれない」みたいな感じで、理解できるようになる。
そして、相手のことも冷静に受け止めた状態で、「わたしの立場からしたら、こうだったんだよ」を伝えることで、相手もこちらの世界を受け入れやすくなると思います。
どちらかが折れて、我慢して、その場を収めるというのは、本当の解決ではないですよね。結局、溜め込んだ側がいずれ爆発するだけ。
本当の解決というのは、お互いがお互いの目線から見た世界を理解し、受け入れられる状態になること。そうなったときに初めて、その出来事に対して納得がいくのだと感じます。
そのためにも、見ている世界が違うという前提を持つこと、そして自分を知り、言語化することが大切なのだと感じています。
◇ 何事も、まずは自分から
とはいえ、いきなり「相手の目線を理解しよう!」と考えるのは難しい。というか、自分を置き去りにして「自分以外のこと」に注力しようとすると、どこかで苦しくなります。
「シャンパンタワーの法則」が有名ですが、まさにそれで。自分が空っぽの状態で「自分以外」を満たそうとすると、自分がずっと枯渇したままになってしまう。
自分の人生なのに、そんなのは絶対おかしいですよね。生きる上で「自分を幸せにする」という方向性は、絶対に見失ってはいけないはずなのです。いつ、いかなるときも。
だから何事もやっぱり、“まずは自分から” という前提を忘れないようにすることが大切だと感じています。
今回のお話でも、そもそも自分が自分のことを理解していないと、どうやったって納得のいく形には進んでいきませんよね。
自分がどう感じているのかという主軸があって初めて、外側とのすり合わせができるから。
……といっても、かくいうわたしも、以前はこれら全て、全然できていませんでした(笑)
だから、いつもちょっとしたことでプンスカして気分が悪かったし、“察してよ!なんで分かってくれないの?” と相手を責めまくって。
自分がどう感じているのかを自分でもあまり分かっていなかったし、そのくせ整理できていないまま、その場の感情をぶつけるから、なかなか解決せずに引きずることになって、余計にモヤモヤして。
相手を思うままにコントロールしようとするだけでは、結局相手も自分も、苦しくなるだけだったんですよねぇ。
今回の喧嘩でお互いの世界をすり合わせてみたら、「こんなに近くにいて、いろんなことを共有しているのに、その出来事をそんなふうに捉えるの!?」と、わたしからすると予想外な展開でびっくりしたので(笑)
本当に、どんなに身近な存在でも、見ている世界って異なっているんだなあ……と改めて実感しました。
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人との関わりって、向き合わなければならないことがたくさんありますよね。傷ついたり、めちゃくちゃエネルギーを消耗したりして、もーうんざり!って思うこともある。
けれどやっぱり、良くも悪くも感情が大きく動くからこそ、人と深く関わることで得られるものってたくさんあるなあとも思います。
今回の喧嘩から得られた気づきも大きかったですし!無駄なことなんて、やっぱり一つもないんですよね。
「自分を知ること」や「言語化すること」は、自分の本音に沿った “理想” に向かうためにもとても大切なこと。
自分を理解することは、すなわち人生の目的を明確にすることでもあるから。自分を蔑ろにしていては、絶対に幸せな方向に進むことはできないのです。
そしてこれがパートナーシップにも生かせるのなら、活用したほうがお得ですよね✌️
ということで、引き続き、日々自分自身と向き合いながら生きていきましょう〜(* . .)⁾⁾