マクロレンズの魅力
最近はミラーレス一眼が普及し、各社レンズラインナップが整ってきました。エントリーモデルも数多く発売されています。
そこで、一眼初心者の方のために「マクロレンズ」の魅力を語っていきたいと思います。
マクロレンズとは
まず、マクロレンズとは何か、という点から説明します。
マクロレンズとは最大撮影倍率が高いものを指します。最大撮影倍率が0.5倍のものがハーフマクロ、1倍のものが等倍マクロ、2倍のものが2倍マクロと呼ばれます。
上記の最近発売された、SIGMA 105mm F2.8 DGDN MACROは最大撮影倍率が1倍の等倍マクロです。また、Lマウントに限りテレコンバーターというものを使用することで、最大撮影倍率を2倍にすることができます。
最大撮影倍率とは
ここまででよく出てきた最大撮影倍率という言葉、ご存知でしょうか?
最大撮影倍率とは、カメラのセンサーに対して何倍の大きさで写すことができるかを表した数字です。例えば、センサーの縦の大きさが10mmの場合に10mmの被写体が縦いっぱいに写れば最大撮影倍率は1倍ということになります。
この最大撮影倍率は、最短撮影距離(ピントが合う一番近い距離)で撮影した時の大きさが表記されます。
マクロレンズの魅力
ここからは、マクロレンズの魅力について語っていきます。
上記の説明で理解していただけたと思いますが、マクロレンズは被写体を大きく写すことができます。そして、被写体を大きく写せることも大きな魅力ですが、それ以外にも大きく二つ魅力があります。
この写真は猫カフェに行った際に撮った黒猫の瞳です。使用したのはSIGMAの70mmマクロなため最大撮影倍率は1倍です。
写真を見ていただくとわかりますが、非常に描写がきれいです。瞳の映り込みや毛の一本一本がキリッと写っていることが見て取れます。
このようにマクロレンズは、被写体を大きく写すためか非常に解像度の高い、カリカリとした描写が楽しめまるのです。
そして、マクロレンズはF値が低く、被写界深度の浅い背景のボケた写真が撮れます。こちらの写真は雨に濡れた紫陽花を限界まで寄って撮影したものです。手前の花びらにピントが合っていますが、少し後ろに行くだけでやわらかくボケていきます。
マクロレンズの欠点
マクロレンズの細かいところまで解像する描写力と背景ボケは大変魅力的です。しかし、良い点ばかりではありません。
マクロレンズがもつ欠点としては、AFの遅さやワーキングディスタンス、被写界深度の薄さが挙げられます。
マクロレンズはフォーカス時にレンズが大きく移動するため、普通のズームレンズや単焦点などと比べるとAFが遅い傾向にあります。(物撮りの場合はMFで撮影することが多いので、動くものを撮らない限りは関係ないかも)
ワーキングディスタンスはレンズの焦点距離にも左右されます。まず、ワーキングディスタンスとはなんぞやという話ですが、ワーキングディスタンスはレンズの先端と被写体の距離のことです。
マクロレンズは被写体に近づくためワーキングディスタンスが短くなりがちです、そうするとレンズと被写体が当たってしまったり、被写体が逃げてしまったりします。
最後に被写界深度の薄さですが、これは利点でもあり欠点でもあるのです。
こちらの写真では手前の瞳にピントが合っています。しかし、被写界深度が薄いと瞳からピントを少し外すだけで瞳がボケてしまいます。それどころか、時折ボケ過ぎていてなにが写っているのか、何を見せたいのかがわからない写真になってしまう場合もあります。
被写界深度が薄いことでスマホでは撮れない奇麗なボケが味わえますが、ボケ過ぎるのは写真としてよくありません。自分が撮影する場合、F値を上げボケ量を調整しています。
上記に挙げたマクロレンズの欠点は、利点とトレードオフなので仕方がありません。特性を理解すれば、スマホやコンデジなどでは撮れない写真が撮れるのでぜひ一度手に取ってみてほしいです。
おすすめのレンズ
下記のリンクにあるものがおすすめのマクロレンズです。自分がSONYのカメラを使うためEマウントばかりですが、SIGMAのレンズは同等品がほかのマウントでも多くある為探してみてください。
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