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私がハマった沼の話

こんにちは、愛音です

「沼にハマった」それはアレしかない

私は中学3年から不登校、昼夜逆転の引きこもりっぽくなった
生きてて楽しいことなんてない
笑うなんて無理、なんで笑うの?
捻くれに捻くれていた、生きることに逆らった
そこに精神疾患の症状までプラスされたら誰ももう何も言えない
「人生ここで終わり!終了!解散!」

そんな人生に飛び込んできたのが「ミュージカルテニスの王子様」
後に2.5次元ミュージカルの先駆けとも言われる作品
原作であるテニスの王子様が好きだったので心が惹かれた
初めて観に行ったのはシリーズ二作目、青学VS不動峰
これを見に行けたのは当時はまだ東京に住んでいたから
それも家から会場が近く引きこもりっぽい私でも頑張れば行けた

そしてミュージカルが始まった
カッコよく歌い、踊り、演じ、試合をするキャスト、
それを観た私は…
心の隅で感動しつつ、心の真ん中ではイラついた
イラついたのは原作とイメージが異なるとか、下手とかではない、
キャストが舞台上で生きていたから

観客席にいる私は捻くれている、死んでる、人生投げている、
観客席から何十メートル先にある舞台の上では必死に生きている人がいる

私はいったいなんなんだ?
私とこの役者たちは何が違うんだ?
私は…私とは、なんなんだ?

終演後には拍手をした
でもイラつきは消えてない、この屑みたいな生き方、
教えてほしい、どうすれば生きられるの?
どうすればあんな一生懸命になり、キラキラの笑顔になって、
頭からつま先まで生きる実感がわくの?

イラつきだけじゃない
悔しさも徐々に出てきた
生きたいのに、生き方が分からない自分が悔しい
だから決めた
生きる答えを見つけるまで生きている彼らを追いかける

劇場には他の舞台のパンフレットも置いてある
テニミュキャストの別の舞台
お小遣いが許す限り、そちらも追いかけた
都内に住んでいたので、あちこちの劇場に行きやすかったのは幸い
観に行く理由はいつも同じだった
どうしたらそんなに楽しく生きられるの、教えてよ

別の舞台も見に行き、テニミュとはまるで違う役を演じる
その姿を見続けているとイラつきが次第に消えていた
この屑みたいな私が、劣等感の塊の、自己肯定感が低い私が、
舞台上で輝くキャストを見て、イラつきも、悔しさもだいぶ薄れていた
イラつきと悔しさが薄れた理由
それはこの一言【夢中】が答え

15歳で不登校になり、死んだような生活になり
一日生きる目標もなくて、いつ人生終わっても悲しくない
それが私だった
でもあの日、舞台上でキャストは一瞬一瞬を夢中に生きていた
セリフがない時も、目立つ場所に立っていなくても、
舞台の幕が下りるまで彼らは一瞬たりとも気を抜かない
必死に役を演じ、演じている自分を生き抜いている
それを人は【夢中】と呼ぶのだと思う

生きる理由、キラキラと笑顔でいられる理由、
それは【夢中】であること

観劇という沼にハマった私も紛れもなく【夢中
家族に観に行った舞台の感想を語ったり
次はこれ観に行くつもり!とチラシを見せていた
母も父も楽しそうな私を見て「なんでそんな元気なの?」そう笑っていた

観劇の沼には5年ほどハマっていた
あの時はまだ新人だった役者の方たちも今ではベテランだったり、役者をやめた方もいるようだ
有名な宮野真守さんは初めて観に行ったテニミュに出ていた

観劇という沼にハマったおかげて、生きるが何か見えた
多くのことはやらなくていい、目立たなくてもいい、
これだ!と夢中になれたら、その時が生きている時

しかし、本当に当時はイラついたのだ
青学と不動峰のメンバーの生きる姿に
イラついて、「生きる」を見せつけられて、心底悔しかった、
生きるって悔しさがバネになるとかいうけどそうだと思う
あのときの感想が「楽しかった」だけだったら
大切なことに気づけなかった
生きるという感情に火をつけたきっかけは
青学と不動峰のキャストの方たちだ

観劇という沼にハマったがもう一つハマった
私の人生】という沼にも同時にハマってしまった!

青学初代キャスト、不動峰キャストの皆さん、
心からの感謝を今更ですが伝えます
大切なことを教えてくださりありがとうございます!!

*愛音*

2025/03/03
生きるなんて簡単じゃない
だからヒントを追いかけ続けた
私が私として生きるために

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愛音
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