生きちゃってる、その理由

人生にはパズルピースが散らばっています
毎日どこかしらにデコボコしたピースが落ちていて
１つだけでは意味もなにも分からないものだけれど
それを時間をかけ拾い集めていくと
人生の大切なものが完成させられる

かつて私はものすごい大作を完成させようと
意識していたと思います
「学級委員」「生徒会副会長」「優等生」
それなりに立派な肩書きはありました
その時は自信を周りに示すため！！
きっとこの思いでキラキラ光るピースや
他より大きくて目立つピースしか集めてなかった

その結果どんなパズルが完成したか？

完成は…しなかったです
キラキラ光るピース、目立つピースを探すことが苦しくなった
なぜなら当時私のパズルには
光るピースも目立つピースも使えなかったからです
苦しい思いで見つけてもピースは繋げることが出来ない
無理矢理ピースを探しても
全部、全部、繋げる方法が分からないピースだらけ

とうとうピースを集めることも人生パズルのことも
忘れていきました

そこからしばらく目的、目標もない人生に
ただ呼吸してお腹が空いたらなにかを食べる
不眠症だから基本的に眠れない鬱々した日々

ねえ、生きるのに意味とか希望とかある？
全然そうは思わないんだけど
あるなら誰か納得させてよ
私なんかが生きちゃってる、その理由を

＊＊

人生パズルピースを思い出したのは
母を病気で亡くした頃でしょうか
祖母の手伝いをしながら生きようと思い始めたときから
ただしょっちゅう手伝いをしては具合を悪くして
安定剤を飲んでは寝込みました
それでも自分に出来ること探しはやめませんでした
やめたらきっと後悔すると心のどこかで分かりました

時がさらに経ち生まれて初めての仕事
B型作業所でのパン作業
ここで外の世界で働くことへの自信も
頑張ればその分自分に返ってくることを知りました

そして運命的に出会ったピアサポーター
自分に出来ること探しを続けた私への
大きな、とても大きなプレゼント
大変だったけれどピアサポーター研修を修了して
夢はカウンセラーからピアサポーターに変わりましたが
苦しい誰かの「心の受付」になりたい気持ちは変わりません

今は180日の期限つきの職員として
B型作業所にて働いています
ここにはパズルピースが沢山あります
毎日悩んで、葛藤もして、だけど嬉しいことも必ずあって
自分をピアサポーターとして成長させてくれるピースが
本当にあちこちにあるのが分かるんです

この集めてる期間がすでに人生で大切だと思います
きっと、純粋に好きなんです
デコボコしていて、一つでは意味が分からないけれど
別のピースと繋げられた時に意味がキラリと光り出す
この人生パズルのピースを集めることが

そうそう、過去の私が叫んでいた
私なんかが生きちゃってる理由
今答えるとしたら

優等生やいい子として誰かのためだけに生きることは
もうやめていいんだよ
未来では夢や目標、仲間も出来る
私なんかに？と思うかも知れないけどね
私だから死ぬほど辛いときも苦しいときもたえてくれた
だから生きちゃってる理由はね
未来の自分へ夢のピースを探させるため
命を繋げるために生きてくれている

ありがとう、過去にいる私のことだって大好きだよ！

＊愛音＊