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サーフィンを好きな理由

社会人5年目、決まった仕事、
ルールに縛られ生きていく中で
自分自身の生きるリズムを見失うことがある。

どんなに昔の自分を取り戻そうとしても、
歩く歩幅も、表情も、着る服も、纏う香水も、
社会に飲まれ、客観的視点に縛られるようになった。
自分が好きなことも、得意なことも、長所だって
もはや思い出せない。

そんなとき私は、
サーフィンを楽しむことにより、
本来の自分自身のリズムを、
ありのままの自分を取り戻しにいく。

波のタイミングを逃して、波に巻かれる瞬間
波と一緒に海を走れた瞬間、
自然に許された気がして、認められた気がして、
その時、唯一私は世界の広さを体感できるのだ。

仕事に対する責任の重さも、
日々繰り返される業務のルーティーンも
周りの人との関係性だって、
自然の前ではどうしても無力になる。

だから、人間は自然と戯れたがる。
本来の自分を思い出すために、自然と一緒になるために波に乗るし、キャンプをするし、登山をする。

常識のように、当たり前に、
会社に行き、仕事をする私だが、
自分のリズムを手放したくない。
でもそれは無理だから、
そのリズムを思い出すために、
私は得意ではないけど、サーフィンをする。

それは、唯一、
サーフィンをしてる時の自分を愛せる気がするから。
自然に許された私、認められた私、
波に吹き飛ばされる私から自然と
溢れ出る笑み。
ありのままの私が生まれる瞬間だ。

もし人生に悩んだら、
仕事や社会の闇から抜け出せないことがあるのなら、
生き辛いと感じたのなら、
呼吸のリズムを元に戻せる場所、
何にも縛られない笑顔を思い出せる場所に
向かえばいい。

私たちは社会に飲まれて、
本当の自分を取り戻せなくなったわけじゃない。
ただ、「忘れてしまった」だけなのだ。





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