【7冊】日記にまつわる本を読んだら感動した。
5記事目になります。
あままつ(@ama_0901)です。
よろしくお願いします。
ChatGPTに「日記に関するnote記事を書く際のアイデアやネタをください」とお願いしたところ、『日記系の本をレビューするのはどうでしょうか』と提案してくれたので、素直にAIに従うことにしました。
ということで、Amazonでテキトーにポチポチと購入した、日記に関する本たちをレビューしてきます。
1.表三郎『日記の魔力』(サンマーク出版)
日記歴30年だという著者の本作。
3分の2くらい「日記は素晴らしい」「日記を書くと人生が変わる」「自己対話できる」と書かれています。
これだけ聞くと、よくある中身がスッカスカの自己啓発本を想像してしまうでしょう。
もしかしたら、日記に興味のない人からしたらそう映るかもしれませんが、ところどころ日記歴13年の俺と共通する部分(マイルール)が紹介されていてテンションが上がりました。
例えば、
・ネガティブなことは書かない
・あとで調べたら分かる天気や時事ネタは書かない
・日記はPCで書く
・日記はこまめに書く
などなど。
特に150ページ。
いや今の俺じゃん。
2ヶ月前に書いた記事のとおり、自分は現在PCで日記を書いて、読み返すときは紙出力しています。
「俺以外にもこういうスタイルの人がいたのか…!」という感動と、日記歴30年の大先輩との共通点を知ることができて、ひとりでブチ上がりましたね笑
上から目線になって申し訳ないのですが「この著者、ほんとに日記歴30年なんだな」と思いました。
もちろん日記に正解なんてありませんし、長く続けているから偉いなんてことはありませんが、個人的にこの本は読んでいて面白かったです。
もし著者の表三郎氏がSNSをやっていたらフォローしよう、と思って調べたら訃報ニュースがヒットしました。
もちろん面識なぞございませんが、仮に逝去が本当だとしたら日記の後輩として、謹んでお悔やみ申し上げます。
2.佐藤元『「朝」日記の奇跡』(PHP文庫)
タイトルにもある通り、「日記は朝に書きましょう」を延々と説いている本。
というのも、"夜はネガティブになるから"なんだとか。
ただ俺自身も、そんなようなことは聞いたことがあるけれど、科学的根拠とか参考文献とかはこの本には出てこないため、訝しみながら読み進めました。
また、文字数稼ぎも目立ちました。
「朝起きる方法」とか「シャワーの浴び方」などなど。
文字数稼ぎは自己啓発本あるあるなので置いといて、「シャワーの浴び方」に関しては完全にスピリチュアルな内容となっていたので、笑ってしまいました。
矛盾も気になりました。
「値段の高い日記帳を使えば長続きする」の数ページ後に「100均のノートを使おう」と言い始めたり、「日記は文章力がアップする!」とアピールしていたのに、いざ日記の書き方に入ると「小さいマスに一言だけ」というノウハウの提示。
それで文章力は上がるのだろうかと、誰しもが思うでしょう。
他にもいろいろとツッコミどころはあるのですが、1番の疑問点は76ページ。
著者は頻繁に「日記は3分で書きましょう」と発言されています。
むずくね?
一応、終盤に「テンプレートを作ってそれを埋めるだけ」というやり方を紹介されてはいるものの、それでも3分は厳しいかと。
日記を1度でも書いたことのある経験をお持ちの方なら、俺と同じ意見を持つと思います。
日記を書いていると、3分なんてあっという間のような気がするのですが。。。
と、ここまで悪く言ってしまいましたが、個人的に刺さった点もあります。
それは116~119ページの"365日毎日記念日計画"という日記の書き方。
例えば7月17日、7月18日、7月19日、、、と、毎日それぞれ『記念日』『誕生日』『出会った日』『嬉しいことがあった日』などのテンプレート(項目)を事前に用意しておきます。
そして毎日、項目を埋めていくのです。
何も起こらなくて項目が空白になってしまったら、その日は来年になるまで待ちます。
すると時間は掛かってしまいますが、数年後には毎日が何かしらの日になっている、というテクニック。
これは思いつかなかったし、項目を埋めるために行動範囲が広がりそうだし、アイテムをコンプリートしていくゲームみたいだし、365日記入できたときの達成感がハンパないと感じたため、個人的に良かったところかなと。
それと4~5パターンくらい、日記帳の使い方も掲載されていて新鮮でした。
ということで、
・朝の時間を持て余している人
・ジャーナリング系の話が好きな人
・日記に時間をかけたくない人
は読んでみても良いかもしれません。
でもまぁ、個人的には日記は朝に書いても夜に書いても、どっちでも良い気がしますが。
ちなみに、この著者もPCで日記を書いているとのこと。
3.今村暁『されど日記で人生は変わる』(知的生きかた文庫)
ゴリゴリの自己啓発本でした。
「タイトルから察しろよ!」っていう話なのですが。
『メモの魔力』を彷彿とさせる、そんな内容でした。
「日記を書けば成功する!」「夢を書けば必ず叶う!」「日記を続ければ幸せになれる!」みたいなことが延々と記載されていました。
①夢・目標
②やりたいこと
③今日のできごと
④今日の感謝
⑤今日の成功法則
①~③を朝に、④~⑤を夜に書くと夢が叶うらしいです。
というか、ひたすら"どうやったら夢が叶うのか"が書かれています。
「これは果たして日記に関する本なのか…?」と思いながら読んでいました。
後半、ほとんど日記すら出てきませんし。
しかも成功した人たちの具体例やエピソードを紹介してくれるのですが、どれも日記にまつわっていないという。。。
もちろん科学的根拠も参考文献もありません。
もう日記じゃないじゃん、と感じました。
1番のツッコミどころは47ページ。
書けません。
ちょっと前に朝日新聞の『天声人語』という603字のコラムを書き写したことがあるのですが、全部で20分くらい要しました。
何も考えずに、走り書きで書き写しても17分は掛かってしまいます。
つまり「今日の夢や目標は何にしようか」と考えながら1分で200文字の文章を書くのは、物理的に不可能だと俺は考えています。
キーボードでタイプ入力しても厳しいかと。
揚げ足取り的な感じになってしまって申し訳ないですが、たぶん著者はちゃんとした日記を書いたことがないのでは?とも思ってしまいました。
(日記に正解はありませんが)
まとめると、日記なのかメモなのか、夢を叶えるルーティンなのか、主旨がブレブレになっている印象を受けた本でした。
4.手塚千砂子『「ほめ日記」効果・自分を味方にする法則』(三五館)
『「ほめ日記」効果って、何?』(三五館)という本を読んでから、こちらの本を読んだほうが良いっぽいです。
たしかに、「ほめ日記」を読者は知っている前提で話が進んでいくので、完全に俺の予習不足です。
ということで、すみません流し読みしました。
とりあえず褒めると、日本全体がパワーアップするらしいです(P145より)。
5.小林惠智『一日5分 奇跡を起こす4行日記』(インデックスコミュニケーションズ)
・事実
・気づき
・教訓
・宣言
を毎日書くと、夢が叶うらしいです。
副題の『奇跡を起こす4行日記』から分かる通り、これまた自己啓発本になります。
「"日記"って、そもそもどういう意味だったっけ?」と、ゲシュタルト崩壊を起こしながら読みました。
4行日記のハウツーが掲載されているのを見て、「これは果たして日記と言えるだろうか」「これで日記が続く人はいるのだろうか」と感じてしまった一方、この本の冒頭に"日記を続ける上でのマインド"が紹介されていたのですが、これがかなり的を得ているというか俺もまったくの同意見だったため少し悔しかったです笑
それと、巻末付録の「ネガティブワードをポジティブワードにできる辞典」も勉強になりました。
俺の日記ルールは"ネガティブなことはあまり書かないようにする"なので。
6.松尾知枝『1日5分で夢が叶う 日記の魔法』(中経出版)
全ページの上下にリボンやネックレス、キャンディ、トランプが散りばめられていて、見出しのフォントも薔薇ゴシックみたいな、あえて抽象的な表現で紹介すると「キラキラでデコデコな平成ギャル的な自己啓発本」。
間違いなく31歳の俺向けに書かれた本ではないと分かっていたし、「また夢が叶う系ね…」と僅かながら辟易とした気持ちで読み進めていましたが、日記を続けるコツがいくつか載っていたのが好印象でした。
また、122ページと123ページに著者の日記の内容が掲載されていたのもGood。
俺も前はこんな風に書いてたな~と懐かしい気持ちになったのと、たしかにこれなら5分で書くことができるかも、と思いました。
またまた上から目線な発言になってしまって申し訳ないのですが、この著者は本当に日記を書いているんだなと感じました。
だってこれまでの何人か、ほんとに日記を書いていないっぽかったから。。。
それと、こういう本こそ「ネガティブなことは書いちゃダメ!」と言ってきそうなのに、『毒を吐くのは心のデトックス』と、嫌だった出来事は書いていきましょう、みたいな感じで推奨していたのは意外でした。
やっぱり色々な日記のスタイルがあるんだな~と発見がありました。
わりと良い本(特に日記初心者には)なのに、装丁や中身のデザインでもったいないなと笑
7.阿久悠『日記力「日記」を書く生活のすすめ』(講談社+α新書)
有名な作詞家である阿久悠氏(没2007年8月1日)の日記本。
自己啓発系のようなハウツー本ではなく、著者の日記に対する考え方や向き合い方、日記をどんな風に書いているか、日記を書くに至った経緯などが掲載されていました。
23年間、日記を書き続けた著者の日記帳の中身が写真で何十枚か載っていただけで、買って良かったなと思いました。
もうちょっと解像度が高かったら良かったんだけど。
他人の日記ってなかなか見られないじゃないですか。
ちょろいな、俺。
で、阿久悠氏の日記の書き方も面白くてタメになりました。
まず朝から、日記を書く夜まで、ひたすらメモを取るのだとか。
気になったことはもちろん、アイデアや自分の行動、スポーツの試合の結果、テレビでの政治家の発言、車から見える風景、なんでもメモ。とにかくメモ。なにがなんでもメモ。メモメモメモ。
そしていざ日記を書くときには、その1日のメモたちから5つのトピックを選出して日記帳に書くとのこと。
そうやって取捨選択をすることにより、その日あったニュースが頭に入ってくるらしいです。
さらに日記は1日1ページに収める、という著者の徹底っぷりも読んでいて気持ちが良かったです。
著者のマイルールの最たるものが"日記憲法五カ条"で、オリジナリティがハンパじゃないし、良い意味で日記に対して狂気的だなと感じました。
20年以上も前に出版された本なのに『現代社会、情報洪水の時代です。』と言っていたり『マスコミの言うことは信用するな』とも書かれたりしていて、スマホないしはSNSが普及している今をもし著者が見たらどう思うのだろうかと、読了の際に思いました。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
読んで良かったのは最後の阿久悠『日記力「日記」を書く生活のすすめ』で、個人的に面白かったのは最初の表三郎『日記の魔力』ですね。
重複しますが、俺以外にも"PCに日記を書いて読み返すときはプリントアウトする"手法の人がいて感動しました。
ちょっと昔に、この表三郎氏の『日記の魔力』を手に取る前、俺の友人は「そんな日記の書き方する人いないよwww」と言っていたのですが、これで証明できます笑
今回7冊の本をレビューしまして、気になったものがあったらぜひ読んでみてくださいと言いたいところですが、最後の阿久悠『日記力「日記」を書く生活のすすめ』以外は自己啓発本なので、自己責任というか、ご自身のご判断にお任せいたします。
つまりジャーナルやモーニングページのような自己成長系の話が好きな方は、どれを読んでも良いと思います。
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当記事を最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
なにかあればお気軽にコメントなど、お願いいたします🙏
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