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ブラジル・ノンフィクション

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2014年からブラジル在住。これまでの出来事や、今起こっていることを書きます。全てノンフィクション。
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【実録レポート】100年の想いが夜空に!ブラジルの日本人移住地に花火があがった日

日本人がブラジルに移住し始めてから116年が経ちました。 今では4世が生まれ、日本語が遠ざかる日系社会ですが、一方で日本文化はブラジルの人々の間で新たな形で発展を続けています。 第一アリアンサ移住地は今でも日本文化が大切にされている土地の一つです。 同移住地は1924年に長野県の信濃海外協会が作ったと言われていますが、ブラジルで発行されている資料を見ると、日本力行会にも深い関わりがあります(のちに第二、第三アリアンサも作られました)。 この移住地の興味深いところは、「ブラジ

南米最大都市サンパウロの不動産市場②内見体験談

前回に引き続き、サンパウロでの家探し(賃貸)について。 今回は内見体験談をお話ししたいと思います。 内見したお部屋は9軒!なかなか面白い体験だったので、それぞれの物件の特徴を書いていきたいと思います。 ちなみに私と夫が考えていた条件は… 1. 2LDKのマンション(夫の書斎が必要) 2. 駅近(エリアはリベルダージ〜パライゾ駅) 3. 日当たり良し 4. 駐車場はなくて良し(車持っていません!) 5. 家賃と共益費合わせて2500レアル以下 古いマンションの方が間取りが広

南米最大都市サンパウロの不動産事情①

みなさん!ご無沙汰しております。 引っ越しがこんなにバタバタするとは思っていませんでした。定期的に更新していたnoteも、なんと今月は投稿ゼロ!…とならないように、書き溜めていたネタを書く事にしました(ネタはめちゃくちゃあるんですけど時間がない…泣)。 さて、南米最大都市である「サンパウロで家を借りる」のは簡単か?難しいか? 答えは… けっこう難しいなぁと思いました。 というのも、賃貸契約をするときに保証人制度というのがあるんです。 ブラジル国籍もしくは永住権を持っていて

ブラジル在住7年、ようやく個人事業主としてスタート地点に立った!

お久しぶりです。 みなさんお元気でしょうか? ブラジルは大統領選の真っただ中で、毎日ニュースを読むたびにエネルギーが吸い取られていくような感じです。。 私は外国籍なので投票権はありませんが、ブラジルという国が二極化しているのを肌に感じ、ハラハラしています。 大統領選については、ニューズウィーク日本版『World Voice』に寄稿していますので、お読みいただけると嬉しいです。 さて、今日10月17日、私は新しい国家移住登録証(通称RNM)を手に入れました!! 観光以外で

話題の最新眉アートメイクをやってみた!@サンパウロ【BEAUTY TOKYO】

日本にいた頃は、けっこう濃いメイクを毎日していました。 少しでも目を大きく見せようとアイシャドウをグラデーションしたり、マスカラ3本使ったり。笑 いろんな人種が混じるブラジルでも、美の基準は白人寄り。 ゴージャスな目元と、鼻筋の通った彫の深い顔立ち…。 でも最近は #自分らしさ というのが注目され、かなり変化していると感じます。多民族国家なので、多様性に関する運動には非常に敏感です。 例えば、以前は「真っ直ぐなストレートヘアが美の象徴*」とされていたので、家電量販店はスト

歯医者さんで好きな音楽ジャンルを問われたので答えたら…

つい先日、数年ぶりに歯医者に行きました。 というか、夫に連れて行かれたのですが。。笑 ブラジル人は歯をとても大切にしてる気がします。 デンタルフロスを使うのは当たり前だし、歯科矯正も年齢関係なく始めるし。 実は、私も日本で歯科矯正したんです。 始めたのは小学5年生の頃。当時は珍しかったので、近所のおばさんに「芸能人にでもなるのかい?」と言われたり、男子にからかわれたり。 銀色に光る大きな器具が恥ずかしくて、当時の写真は歯を見せて笑っているものが1枚もありません。 でも

結婚して、夫婦別姓にしました

6月末、ブラジル人のパートナーと結婚しました。 と言っても、既に一緒に住んでおり、こちらで式を挙げないので(理由は後日書きます)あまり実感がないのですが。。 そして結婚の実感がない最大の理由は、夫婦別姓にしたからかもしれません。 近年の選挙でもよく話題に上がる日本の選択制夫婦別姓制度ですが、国会で議論されはじめたのは、1996年だそうですね(26年も認められないのか…)。 私も、子供の頃は「結婚したら好きな人の苗字になるんだ〜!」と何の疑問もなく思っていました。 好き

「電気代、払ってもらえますか?」

午前9:30、少し遅く起きた朝。 最近の朝食は決まってブラックコーヒーとチーズトーストなんですが、チーズを切らしていたので(というか内心飽きていた)、近所のパン屋にポン・デ・ケージョを買いに行くことにしました。 今、南半球は暦の上では冬ですが、私が暮らす内陸部の街は毎日30℃程度まで気温があがります。 この辺りは乾季と雨季がはっきりしていて、今は乾季なので全く雨が降りません。 起きれば毎日もれなく晴れている。 ペルーのリマに滞在中、太陽が全く顔を出さない2ヶ月間には随分と