島田愛加(ブラジル在住)

音楽家|ライター ボサノヴァに魅了され、2014年に単身ブラジルへ。サンパウロ州立タトゥイ音楽院卒業(ブラジルのリズム/即興/音楽史などを勉強)。南米文化のスペシャリストになるのが夢! noteでは音楽/文化、日常生活、留学日記など複数同時進行中のため、マガジンで整理しています。

島田愛加(ブラジル在住)

音楽家|ライター ボサノヴァに魅了され、2014年に単身ブラジルへ。サンパウロ州立タトゥイ音楽院卒業(ブラジルのリズム/即興/音楽史などを勉強)。南米文化のスペシャリストになるのが夢! noteでは音楽/文化、日常生活、留学日記など複数同時進行中のため、マガジンで整理しています。

マガジン

  • 島田愛加が他社noteへ寄稿/翻訳/通訳/取材協力した記事

    島田愛加が他社noteへ寄稿/翻訳/通訳/取材協力した記事のまとめです!

  • ブラジル・ノンフィクション

    2014年からブラジル在住。これまでの出来事や、今起こっていることを書きます。全てノンフィクション。

  • ブラジル留学日記2014~

    「ブラジルに行きたい!」2014年、当時30歳。 サックスとスーツケース1つで単身渡伯しました。 半年間の短期留学のつもりが、現地の音楽院に合格し長期留学。そしてブラジル人と国際結婚し今もブラジル在住です。 思えば大変なことも沢山ありました。そろそろ時効かな~と思い、日記、Googleフォト、記憶を探りながら留学日記を書くことにしました。

  • 南米音楽365日

    歴史やエピソードと共に南米音楽を紹介しています。 ブラジル在住の島田愛加が、大好きな南米音楽を毎日聴けるように立ち上げたサイト『南米音楽365日』(2020年5月~2022年6月)に投稿した記事をnoteに掲載することになりました。 365曲更新できるように頑張ります!

最近の記事

【実録レポート】100年の想いが夜空に!ブラジルの日本人移住地に花火があがった日

日本人がブラジルに移住し始めてから116年が経ちました。 今では4世が生まれ、日本語が遠ざかる日系社会ですが、一方で日本文化はブラジルの人々の間で新たな形で発展を続けています。 第一アリアンサ移住地は今でも日本文化が大切にされている土地の一つです。 同移住地は1924年に長野県の信濃海外協会が作ったと言われていますが、ブラジルで発行されている資料を見ると、日本力行会にも深い関わりがあります(のちに第二、第三アリアンサも作られました)。 この移住地の興味深いところは、「ブラジ

    • まるで元彼への未練!?ブラジル、X(旧Twitter)停止から20日経過。

      ブラジルでX(旧Twitter)が利用停止になってから20日が経過。 日本でもチラッとニュースになったと思います。 いろいろ思ったことがあるので書きます。 |これまでの経緯を簡単に説明 Xにフェイクニュースを投稿するブラジルの著名人アカウントを凍結するよう、ブラジル最高裁のアレシャンドレ・ジ・モラエス判事がX社に忠告。 X責任者イーロン・マスク氏は反発、Xブラジル支社は撤退。 ↓ モラエス判事が「罰金の支払い、違反アカウント停止を決定する責任者を指名しない限りブラジルでX

      • ブラジル留学日記09「五感に響くカラフルな空間」

        朝起きると既に暑いので、近所の売店にアサイー(アマゾン原産の栄養価の高い植物)を食べに行った。 日用品と食品が売られるとても小さなお店で、レジの上に「アサイーあります」の看板にサイズと値段だけが書かれている。 1人だったら気づきもしないが、先日今西さんに連れて行ってもらってから、まるで地元民のように通うようになった。 それでも、アサイーを頼むと何かを聞かれるので、適当に答えると、バナナが入っていたり、グラノーラがついてきたりする。 通っているうちに「バナナ」「グラノーラ」「

        • 【ライブレポ】2024/04/09 小曽根真&アンドレ・メマーリ@サンパウロ

          4月9日、小曽根真&アンドレ・メマーリのデュオ・コンサートに行ってきました!お二人とも世界で活躍するピアニストです。 実は小曽根さん、2022年にも来伯されています。 その際はサンパウロ市で開催された国際ピアノフェスティバル(FIP Jazz)に出演後、特別公演として同市の東洋人街リベルダージにあるブラジル日本文化福祉協会ホールで演奏を行いました。 アンドレ・メマーリはブラジル人のピアニストで、昨年日本公演を行っています(何度か来日しているはず)。 今回は「TUCCA」と

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        • 島田愛加が他社noteへ寄稿/翻訳/通訳/取材協力した記事
          2本
        • ブラジル・ノンフィクション
          8本
        • ブラジル留学日記2014~
          9本
        • 南米音楽365日
          5本

        記事

          ブラジル留学日記08 「不揃いな果物たち」

          2014年2月19日。 昨夜、憧れのプロヴェッタに会えた。 サンパウロに着いて、こんなにも早く夢が叶うとは。 更にプロヴェッタは来週のコンサートに招待してくれるという。 全ての運を使い果たしてしまったように感じた私は、トラブルに巻き込まれないよう一層気を引き締めた。 今朝はフェイラ(青空市)へ向かった。 誘ってくれたのは教会に下宿している日本育ちの日系ブラジル人。彼は日本が大好きという友人ブルーノも呼び、3人で教会の前の坂を下った。 教会の周辺は緩やかではあるが坂が多

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          (ブラジル独立記念日に寄せて)ブラジル国歌、実は何度もバージョンアップしていた!?

          本日9月7日はブラジルの独立記念日です。 ポルトガル植民地から独立したのは1822年*。 日本は江戸時代後期、コレラ菌が最初に大流行した年だそうです。 そう思えばブラジルは建国201年の比較的新しい国なのです。 *その独立宣言をした時を美化して書かれたのが上の絵画で、サンパウロの美術館で観れます!ド・迫力です! 突然ですが、ブラジルの国歌、聴いたことありますか? 日本国内で聴く機会はないと思いますが、ワールドカップなどで聴いたことがあるかもしれません。とても元気の良い曲です

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          ブラジル留学日記07「いきなり夢が叶うなんて」

          昨日は語学学校でガックリしたが、良いこともあった。 今西さんが、 「大阪の音楽仲間が明日サンパウロに到着します。夜にホーザ・パッソスのショーがあるので行こうと思っていますが、出演者を確認したらプロヴェッタの名前がありました。一緒にいきませんか?」 え? もう夢が叶う!!!! というのも、私がブラジルに短期留学を決めた理由は、このプロヴェッタという人に会うのが目的だったからだ。 ナイロール・プロヴェッタを知ったきっかけは、日本人フルート奏者熊本尚美さんが日本の音楽雑誌に

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          【プライド月間】ボサノヴァ、人種と同性愛 ジョニー・アルフの生涯

          6月28日の国際LGBT+プライドデーの合わせて、6月はプライド月間。 ブラジルでも6月11日、パウリスタ大通りにてLGBT+プライドパレード(旧ゲイパレード)が開催されました。 世界最大規模である同パレードには、LGBT+界で最も影響力のあるドラァグクイーンであるパブロ・ヴィタールや、バイセクシュアルを公表しているベテラン歌手ダニエラ・メルクリらが登場しました。 セクシャルマイノリティのアーティストは、現代のブラジル音楽シーンで珍しいことではありません。 今や世界的に

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          ブラジル留学日記06「桁が違った」

          サンパウロに着いてから毎日あっという間に過ぎていく。 今日は渡伯前に掲げた目標達成に向けて、一歩進もうと決めていた。 それは「ポルトガル語を勉強する」ということ。 ブラジル音楽を知るためには、少しでも言葉を覚えて帰らなければならない。 着いてからというもの、友人のお世話になってばかり。 この日の朝も、滞在先(教会)の徳弘先生にSIMカードの購入を手伝ってもらった。 徳弘先生は機械に強く、教会に集まる高齢者やポルトガル語がわからない短期滞在者のためにスマートフォンの設定など

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          ブラジル音楽と女たち

          お久しぶりです! 最近、仕事を詰め込みすぎてnoteやYoutubeの更新が滞っていました。 「何かを掴みたいとき、両手が塞がっていたらできないでしょう」と随分昔に友人に言われた事を思い出しました。 というわけで、生活スタイルを見直し。 今日からまたライターとして沢山を記事を書きたいと思っていますので、宜しくお願い致します! さて、以前からブラジル音楽界のもう少し社会的な部分をずっとお話したいなと思っていた所、ラティーナさんからとあるオファーをいただきました。 それは

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          ブラジル留学日記05「踊りにきたんじゃないか」

          昨日のフンド・ジ・キンタウ事件に懲りずに、今日もライブに行く。 日本にいた頃からよく聴いていたクルビ・ド・バランソというサンバ・ホッキのグループのダンスパーティーだ。 サンバ・ホッキ(Samba Rock)とは、その名の通り、サンバとロックの融合で、踊れる音楽の代表である。ブラジルで大人気というわけではないが(ブームは過ぎ去っている)、今でも根強いファンが多い。 入場料は事前予約をすれば10レアル安くなる。 この日、はじめてポルトガル語でメールを書き、なんとか私と友人(日

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          南米最大都市サンパウロの不動産市場②内見体験談

          前回に引き続き、サンパウロでの家探し(賃貸)について。 今回は内見体験談をお話ししたいと思います。 内見したお部屋は9軒!なかなか面白い体験だったので、それぞれの物件の特徴を書いていきたいと思います。 ちなみに私と夫が考えていた条件は… 1. 2LDKのマンション(夫の書斎が必要) 2. 駅近(エリアはリベルダージ〜パライゾ駅) 3. 日当たり良し 4. 駐車場はなくて良し(車持っていません!) 5. 家賃と共益費合わせて2500レアル以下 古いマンションの方が間取りが広

          南米最大都市サンパウロの不動産市場②内見体験談

          新年のご挨拶 2023

          明けましておめでとうございます!! 昨年はサイト『南米音楽365日』に幕を閉じ、放置気味のブログも再開したい!ということでnoteを始めました。 週に2回ぐらい更新する予定でしたが、やっぱりなんだかんだで忙しくてなかなか書けず… それでも読んでくださっている方々に感謝いたします。 年越しはサンパウロの新居にて過ごしました。 ベランダからパウリスタ大通りの花火がちょっと見えたのが嬉しい(写真)。 ブラジルで年越しは8回目ですが、やっぱり寒いお正月が好きです。 さて、年末年

          南米最大都市サンパウロの不動産事情①

          みなさん!ご無沙汰しております。 引っ越しがこんなにバタバタするとは思っていませんでした。定期的に更新していたnoteも、なんと今月は投稿ゼロ!…とならないように、書き溜めていたネタを書く事にしました(ネタはめちゃくちゃあるんですけど時間がない…泣)。 さて、南米最大都市である「サンパウロで家を借りる」のは簡単か?難しいか? 答えは… けっこう難しいなぁと思いました。 というのも、賃貸契約をするときに保証人制度というのがあるんです。 ブラジル国籍もしくは永住権を持っていて

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          ブラジル在住7年、ようやく個人事業主としてスタート地点に立った!

          お久しぶりです。 みなさんお元気でしょうか? ブラジルは大統領選の真っただ中で、毎日ニュースを読むたびにエネルギーが吸い取られていくような感じです。。 私は外国籍なので投票権はありませんが、ブラジルという国が二極化しているのを肌に感じ、ハラハラしています。 大統領選については、ニューズウィーク日本版『World Voice』に寄稿していますので、お読みいただけると嬉しいです。 さて、今日10月17日、私は新しい国家移住登録証(通称RNM)を手に入れました!! 観光以外で

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          ブラジル留学日記04「サンパウロで初夜遊びとアフロヘアの彼」

          夜21時、今西さん、Kちゃんと3人でピニェイロスにあるライブ会場に向かう。 Kちゃんは日本からきている駐在員だが、ブラジル音楽が大好きで毎週のようにライブ通いをしている。ブラジルのアーティストはもちろん、ショーの日程や場所にも詳しい。 今回のライブ会場カリオカ・クルビはサンバからロック系まで幅広いアーティストが出演する完全立ち見の巨大クラブ。 会場の周辺は薄暗く、既に入場待ちの列ができていた。 セキュリティチェックのために受付でパスポートを提示する。大きいクラブは意外と入

          ブラジル留学日記04「サンパウロで初夜遊びとアフロヘアの彼」