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そして誰も~なった(ステルス値上げ編)

『そして誰もダイエットできなくなった』は、まともな記事を書く時間がなかったので、軽い気持ちで書いた作品です。しかし、世の中何がウケるかを予測するのは難しいもので、この手抜き作品が思いのほか好評を得ました。そこで、皆さんからいただいたアイデアを元に、『そして誰も~なった(ステルス値上げ編)』シリーズを制作することにしました。

TAKAさんのコメント:ステルスどころか、本気の値上げで商品が知らないうちに消えています。米から、肉まで手頃なものがありません。

Beyond.AI.さんのコメント:本当にそうですね。政府の新自由主義的な経済政策は、栄養失調でぼろぼろなのに、まだダイエットが足りない、運動して体力をつけるのだと言っている鬼医者と一緒ですからね。

おおかみ のみねさんのコメント:最近ようやく、セブンイレブンは減らさず、増やし、値下げする方向に動いたようです。取引先工場の見直ししたからだとか言ってましたけど、外国人不法就労のヤバい会社があるのを切った口実じゃないかと思います。

Ryéさんからのコメント:このシリーズ大好きですが、今回はN氏が登場したせいか、星新一氏のショートショートのようで、さらに面白かったです。こういう風刺作品の創作、本当にお上手ですよね!読みながらいつも爆笑しております😆そして、案外虚構ではなく現実になりそうな予測が素晴らしいです。まさに私たち現代人に対する警鐘ですね

葛西さんからのコメント:今日、地元のスーパーでいくつかの商品が元の水準に戻っていました。単に価格弾力性が働いたんでしょうね。さてはて、さてはて、どうなりますやら。

黒夢(クロム)@俳号さんからのコメント:そのうちにグラムの定義を変えてくるのではないか、と仮説をたてております。

 このように、皆様からいただいたコメントをもとに、私は近所のコンビニやスーパーでステルス値上げの実態調査をしてきました。すると、どん兵衛や赤いきつね、緑のたぬき、その他の麺類やお菓子などが、まるでSIMカードが標準SIMからマイクロSIM、さらにナノSIMへと進化していくかのように、徐々に小さくなっていることに気づきました。なんと今日は『ナノどん兵衛』を発見しました。

『1食42g当たり193kcal』では、成人男性が1日に必要な2,500kcalの約13分の1しか摂取できません。こんなものを一日一食だけ食べていたら、餓死してしまいます。

 他にも、まるでミニチュアモデルのような食品がたくさんあり、たくさん写真を撮ってきました。近いうちにステルス値上げ写真展を開催しようと思っています。

 Ryéさんが『そして誰もシリーズ』をお読みくださっていたことには驚きとともに嬉しさを感じました。さらに、黒夢さんからの『グラムの定義を変える』というコメントをきっかけに、『このような概念をカテゴライズできるのではないか?』と考え、『そして誰も~なった(ステルス値上げ編)』シリーズのタイトル候補を以下のようにカテゴライズしてみました。おそらく、作品として完成させるのが最も難しいのは『そして誰も量の変化に気づかなくなった』と『そして誰も値上げに気づかなくなった』でしょう。これらはあまりにもベタなタイトルであり、ここから星新一作品のような『センス・オブ・ワンダー』を感じさせるストーリーを考えるのは至難の業です。

1.『しなくなる』と『できなくなる』の違い

『そして誰も価格を比較しなくなった』よりも、『そして誰も価格を比較できなくなった』の方が、風刺が効いた作品になりそうです。『しなくなる』は自らの意思を反映していますが、『できなくなる』は、何かに強制されているという怖さを伴います。この違いは、以下のタイトルでも重要です。例えば、『そして誰も消費しなくなった』と『そして誰も消費できなくなった』では、ディストピア感が大きく異なります。

2.主婦の心に響く単語は何か?

そして誰も割引を信じなくなった
そして誰も特売を待たなくなった
そして誰もセールを待てなくなった

『割引』、『特売』、『セール』のどの言葉が最も主婦の心を刺激するのかを調査して、最適なタイトルを決めたいと思います。

3.内容量や品質に関するもの

 黒夢(クロム)@俳号さんの『グラムの定義を変えてくる』がこのカテゴリーに入ります。最初はモル(mol)の話でもして文系をパニックにさせるようなショートショートを書こうかと思いましたが、昨日、秋葉原の『書泉』という書店で『三体』を一冊一分くらいのスピードで速読したところ、重力の定義や現象を変える話は既に『三体』に書かれていました。

秋葉原『書泉』の三体売り場

 一冊一分くらいで読んだため、隅々まで覚えているわけではありませんが、このSFは、まるで『恋愛を描写しない恋愛小説』のように、『科学を描写していないSF小説』という、意味不明な内容でした。おそらく作者は科学が苦手なのだと思います。『三体』に書かれている内容は科学ではなく、いわば似非科学的な小説です。恋愛小説で言うなら、疑似恋愛小説のようなものでしょうか?

そして誰も量の変化に気づ『か』なくなった
そして誰も量の変化に気づ『け』なくなった
そして誰も品質を疑問視しなくなった
そして誰も品質低下を指摘しなくなった
そして誰も内容量を信じなくなった
そして誰もパッケージを疑わなくなった
そして誰も商品説明を読まなくなった
そして誰も原材料を見なくなった
そして誰も商品サイズを疑問に思わなくなった
そして誰も小さいパッケージに気づかなくなった
そして誰も安定価格を期待しなくなった

4.価格・値段に関するもの

そして誰も価格を比較『しなく』なった
そして誰も価格を比較『できなく』なった
そして誰も価格差に驚かなくなった
そして誰も値札を信じなくなった
そして誰も値上げ理由を考えなくなった
そして誰も値段交渉をしなくなった
そして誰も値上げを批判しなくなった
そして誰も値段設定に納得しなくなった
そして誰も『元の値段』を覚えなくなった
そして誰も『同じ値段』で安心できなくなった

5.コスパ・お得感・キャンペーンに関するもの

そして誰もコスパを語れなくなった
そして誰もお得感を感じなくなった
そして誰もキャンペーンを信じなくなった
そして誰も特売を待たなくなった
そして誰もセールを待てなくなった
そして誰も割引を信じなくなった
そして誰も特売品を避けられなくなった
そして誰も得した気分になれなくなった
そして誰も初回限定を疑わなくなった
そして誰も特典を待たなくなった

6.支払い・コストに関するもの

そして誰も支払いを疑問に思わなくなった
そして誰もコストを意識しなくなった
そして誰も予算を守れなくなった
そして誰も予算を超えなくなった
そして誰も物価上昇を話さなくなった
そして誰も家計を守れなくなった
そして誰も家計簿を付けなくなった

7.購入・消費行動に関するもの

そして誰も購入を躊躇しなくなった
そして誰も消費量を計算しなくなった
そして誰も消費を楽しめなくなった
そして誰も消費できなくなった
そして誰も買い控えしなくなった
そして誰も買いだめしなくなった
そして誰もリピートしなくなった
そして誰も大きな買い物を避けられなくなった
そして誰もポイ活を気にしなくなった
そして誰も毎日買い物しなくなった

8.市場・代替品・販売方法に関するもの

そして誰も市場価格を調べなくなった
そして誰も代替品を探さなくなった
そして誰もバラ売りを選ばなくなった
そして誰もバンドルを疑わなくなった
そして誰も販売方法に疑問を持たなくなった
そして誰もプライスカードを気にしなくなった
そして誰も小出し販売に気づかなくなった

9.その他

そして誰も広告を疑わなくなった
そして誰もラベルをチェックしなくなった
そして誰もキャンセルを悩まなくなった
そして誰もプロモーションを信頼しなくなった
そして誰もサンプルを信用しなくなった
そして誰も無料サービスを信じなくなった
そして誰も値下げを期待しなくなった
そして誰も適正価格を求めなくなった
そして誰も『これで十分』と思えなくなった
そして誰も無駄を感じられなくなった

10.あえて嫌いな流行語を使ってみる

そして誰もコスパを語れなくなった
そして誰もポイ活を気にしなくなった

 私は『コスパ』や『タイパ』、『ポイ活』のような『イミフ』な日本語が嫌いなので、これらを使うことでさらに風刺に力が入るでしょう。これらのタイトル候補をさらにひねって、『ステルス値上げショートショート』をシリーズ化してみようと思います。

武智倫太郎

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