アニメ思考法:複雑で困難な問題への創造的アプローチ (4)
攻殻機動隊SAC_2045と環境未来学
『 #攻殻機動隊 #SAC_2045 』を深く理解するためには、 #環境問題 の核心である #サステイナビリティ ( #持続可能性 )と #ジョージ・オーウェル の『 #1984 』に関する知識が不可欠です。これらのテーマは、アニメシリーズが探求する重要な問題に直接関連しています。
サステイナビリティ(持続可能性)… Sustainabilityの『i』が発音できずに #サステナブル と言っている意識高めの方々のことを、私は『 #サステナぶってる野郎ども 』と呼んでいます。
『攻殻機動隊 SAC_2045』の世界は、技術の進歩がもたらす環境問題や社会的課題を背景にしています。特に『 #サスティナブル・ウォー ( #持続可能な戦争 )』という概念は、SAC_2045(SAC:STAND ALONE COMPLEX)が取り上げる環境問題の象徴的な例です。この戦争は、資源の枯渇、環境破壊、気候変動などの現代が直面する課題を反映しており、これらの問題を解決するためには持続可能な発展が重要であるというメッセージを伝えています。
ジョージ・オーウェルの『1984』
『1984 "Nineteen Eighty-Four"』は、 #全体主義的 な #監視社会 を描いた #ディストピア 小説であり、『攻殻機動隊 SAC_2045』のテーマに深い影響を与えています。1984では個人の自由が制限され、政府による厳しい監視が行われる社会が描かれており、『攻殻機動隊 SAC_2045』もまた、高度に発展した情報技術がもたらす監視社会と、それに伴う個人の自由やプライバシーの問題を探求しています。 #1A84 は1984に由来していますが、ジョージ・オーウェルが1984を執筆したのは、最後の2桁を入れ替えた1948年です。
『1984』から引き継がれる『 #ダブルシンク 』の概念は、『攻殻機動隊 SAC_2045』においても重要な役割を果たしています。この概念は、人々が体制に従いながらも、自分たちの信じる真実を持ち続けることができるという矛盾した状態を表しており、電脳世界と現実世界の間で生じる矛盾や、個人のアイデンティティと自由についての深い洞察を提供します。
他にも最低限知っておかなければ意味が理解できない #哲学的要素 も含まれていますが、『攻殻機動隊 SAC_2045』を十分に理解するためには、サスティナビリティ原則と、『1984』における監視社会の批判についての知識が必要です。これらのテーマは、作品が探求する現代社会の問題と深く結びついており、視聴者に対して技術進歩が人間と社会に与える影響について考える機会を提供しています。
サスティナビリティに関する理解は、未来を持続可能なものにするための行動を促す一方で、『1984』の教訓は、技術の進歩がもたらす可能性のあるディストピア的な未来に警戒し、自らの自由とプライバシーを守るための知恵を求めるきっかけを与えます。
この作品の残念なところは、微妙な3Dアニメ風表現と、他の攻殻機動隊シリーズと比較すると、内容が薄っぺらいところです。 #哲学界のロックスター の #マルクス・ガブリエル と、 #気候正義の不登校プリンセス の #グレタ・トゥーンベリ が対談すると、同じくらい薄っぺらい内容になるでしょう。
ついでに最近ホットな話題になっている環境問題について語ると、国際的な #NOx規制 が強化されると、 #脱硝プロセス に必要なアンモニアや尿素の需要が大幅に増加することが予想されます。現在、世界で生産される電力の約3%がアンモニアや窒素肥料の製造に利用されていますが、この比率が今後さらに上昇することを意味します。
#アンモニア 、 #尿素 、 #NOx について同時に解説する理由は、これらが植物の成長に不可欠な三大栄養素(窒素、リン酸、カリウム)のうち、化学肥料における窒素成分として、アンモニアは中心的な役割を担っているからです。
興味深いことに、植物は光合成を通じて空気中の二酸化炭素を炭素源として利用し、酸素を放出しますが、空気の主成分である窒素を直接利用することができません。そのため、植物は土壌から窒素を吸収する必要があります。
工業的なアンモニア製造には、電気だけでなく水素も必要であり、この水素は主に化石燃料で、特に天然ガスや石炭から得られます。
人口増加と食料生産の間には密接な関係があり、食料が不足すれば人口の増加は見込めません。そのため、農業生産の拡大が必要です。世界で生産される穀物や芋類の約半分は人間の食料として、もう半分は家畜の飼料として使用されます。穀物や芋類は工業用途にも利用されますが、その量は全体の消費量に比べれば少ないです。
要するに、人間の生存には大量の穀物、芋類、及び家畜が不可欠で、これらを支える基盤の一つがアンモニア生産です。 #意識高い系 の #ビーガン には、化学肥料や家畜など必要ないと誤解している人もいますが、 #オーガニック野菜 の #堆肥 が何からできているかを考えてから #食料問題 や #環境問題 を語りましょう。私の食事スタイルは、住んでいる国や地域や季節によって #ベジタリアン 、 #ペスカタリアン 、 #ポロタリアン 、 #フレキシタリアン の四つのモードが切り替わりますが、住んでいる地域にある旬のものを食べるのが基本です。かなりグルメなので、冷凍食品や電子レンジで加熱するようなものは食べません。日本に滞在中は旬でなくても、きのこ類、海藻類、乾物(鰹節、煮干し、貝柱、干しエビ、干し椎茸など)、ドライフルーツ、ナッツ類は毎日食べています。
話が本題からかけ離れるのは毎度のことなですが、話を元に戻すと、アンモニアは、空気中の窒素と化石燃料から得られる水素を原料として製造されます。
多くの読者のみなさまは、 #ハーバー・ボッシュ法 をご存じだと思いますが、この方法は約1世紀前にフリッツ・ハーバーとカール・ボッシュによって開発され、高温高圧の条件下で窒素と水素を反応させてアンモニアを合成するものです。特に天然ガス(メタンが主成分)を原料とする場合のアンモニア製造過程でのCO2排出は、環境問題を引き起こしています。また、製造過程での大量の電力消費も課題となっています。
これらの課題に対処するため、環境に配慮したアンモニア製造技術の開発が進められています。これには、化石燃料由来のCO2を回収・貯蔵するブルーアンモニアや、再生可能エネルギーから生産されるグリーンアンモニアが含まれます。しかし、CO2を効果的に回収するためには、大量の電力が必要であることが課題です。また、藻を使用したCO2回収のアプローチについても、経済的および環境的に非現実的であるとの見解を持っています。
日本では、常温常圧でアンモニアを製造する新技術が開発されており、 #モリブデン触媒 を使用して窒素ガスと水からアンモニアを合成する研究が進められています。この技術は、従来の方法に比べて環境負荷が低くなる可能性があり、日本の核心技術として世界から注目を集めています。私はこの技術は、20年か30年後に商業運転が実現できるかもしれない『夢の技術』と考えています。以下の記事を読んで『凄い! これが日本の底力だ!』と感動する前に『大量のモリブデンとヨウ化サマリウムをどこから持ってくるの?』という素朴な疑問を持つことが重要です。
本稿を執筆した目的は、地球環境改善を名目にしつつ、実際には環境悪化を招く可能性のある似非科学的な研究や事業に、多くの国が莫大な資金を投入している現状を批判することです。 #グリーンウォッシュ 問題に関する批判や規制の強化は、疑わしい環境関連事業が多いことを示しています。
経済的な観点からは、紛い物の事業であれ戦争であれ、資金が循環することは、一部の国においては短期的な景気向上をもたらす可能性があります。しかし、この概念を深く追求すると『攻殻機動隊 SAC_2045』に描かれるような『 #全世界同時デフォルト 』や、AIの爆発的進化による『持続可能な戦争(サスティナブル・ウォー)』への突入が予測されます。
このnoteは、このようにアニメを独自の視点から解説することが特徴なんです。
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