原田マハから学ぶ "働く女性"に、勇気をもらえるおすすめ小説
こんにちは!Haruです。
#mybookmymoviemymusic の連載企画第二弾!今回はおすすめの小説をテーマに選んでみました。
今回紹介したいのは、ここ数年この方の小説しか読んでないんじゃないか?というくらいお気に入りの小説家、原田マハさんの1冊『暗幕のゲルニカ』です。
原田マハさんは様々なテーマの小説を書かれているんですが、中でもご自身の経歴を活かした美術史をテーマにした小説はとても面白くて、美術作品の背景が垣間見えてタイムスリップしたような高揚感が味わえます。
なにせ、彼女が描くストーリーはほとんど主人公が"働く女性"。
特に美術史をテーマにしたものは、知性溢れる女性ばかりでとても憧れなのです。
この本のあらすじ
ピカソの名画「ゲルニカ」を軸にストーリーが展開されます。
ある日突然、ニューヨークの国連本部に飾られていた「ゲルニカ」のタペストリーが姿を消します。MoMAでキュレーターを務める八神瑤子は、ピカソ研究の第一人者であることから様々な陰謀に巻き込まれていくお話です。
パリでピカソがゲルニカを描いた過去と、八神瑤子が奔走する現代のニューヨークがパラレルに描かれており、
なぜピカソはゲルニカを描いたのか?彼がこの作品に託した想いは何だったのか?戦争とは?・・・・
そんなことを考えさせられる"アートサスペンス"です。
(ちなみに、私が今一番行きたいところはMoMA。笑)
わたし的、ここがおすすめ!
大きなテーマとしては《アートと戦争》で、アート初心者の私でもとても楽しめて教養になる内容なのですが、そこだけでなく、主人公である八神瑤子の仕事っぷりや仕事に対する熱量に、とても勇気をもらえるところもおすすめなんです!
かなり衝撃的な事件から物語がはじまるのですが、相当ショッキングなことがあったにも関わらず(しかもNYという異国の地で・・)、その経験を乗り越え、ピカソの名画を取り巻く謎に果敢に挑み、何度も立ちはだかる困難を可能にするまであきらめない姿勢がとても印象的でした。
そこまで熱狂できる「ピカソ」と出会えたことが羨ましいなと思うほど!
同じ"働く女性"として、やさしく時に勇敢で、知性に溢れた彼女の姿はまさに私のなりたい像といっても過言ではないかもしれません。
私もこんな風に、自分の好きな仕事を専門的に突き詰めたいなと、よくよく思います。
(※ もちろん物語はフィクションです)
関連作品もぜひに!
ピカソの描写は事実も多く純粋に、「あ~、ピカソってそんなこと考えてゲルニカ描いたんか~」とか「へ~、そんな時代背景があったのね~」という風に、美術作品の知識を深めるのにもオススメです。
実は、『暗幕のゲルニカ』に出てくる人物が、原田マハさんの別の作品にも共通して出ているんです。
それが『楽園のカンヴァス』という、こちらはルソーの「夢」という名画を題材にした小説。
こちらも"働く女性"が出てくるので、次はこの小説を紹介しようかなとおもいます^^
みなさんもぜひ、リフレッシュしたいときや勇気をもらいたい時などに読んでみてください!
新感覚のアートサスペンスというジャンルですが、テンポが良くてすーぐ読めちゃいますよ。
それでは、また次回~!
Haru
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