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「真面目で負けず嫌い」な《MM気質》に共感 〜ジェーン・スーさんの「生活は踊る」より〜
こんにちは、aicafeです。
40代、人生時計で14:00頃に差し掛かったところです。
これからの人生の午後の時間の過ごし方を模索中です。
ジェーン・スーさんがメイン・パーソナリティを務めるTBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」を毎日楽しく聴いています。
ジェーン・スーさんのパートナーは、TBSアナウンサーの方が担当されていますが(月曜は小笠原亘アナ、水曜は杉山真也アナ、木曜は近藤夏子アナ)、火曜日はこれまで担当されていた小倉弘子さんが昨年末でTBSを退職されたため、現在は様々なアナウンサーの方が週替わりで担当されています。
先日、TBSアナウンサーの皆川玲奈さんが担当された日がありました。冒頭のフリートークで話題になったのが「MM気質」。これは、「真面目」で「負けず嫌い」の頭文字Mを取って、スーさんが即興で作り出したワードです。
皆川アナは産休から復帰したてで、7カ月の赤ちゃんを抱えながら仕事と子育てに奮闘していらっしゃいます。頑張り屋さんで何でもやろうとし、そしてできてしまう皆川アナのことを「MM気質」と呼んだのでした。
番組後半の「教えてあなたの晩ごはん!」のコーナーには産休中でもうすぐ仕事復帰予定の女性リスナーさんが電話で登場し、皆川アナの帰宅後のスケジュールを確認する一幕もありました。風呂、食事(離乳食あり)、寝かしつけ。過密ですが、ワーキングマザーには「わかる〜!!」という内容。何もかも子を優先し、子を中心としたスケジュールです。それを聴いていたスーさんは、今日は大きな学びがあったとし、「真面目で負けず嫌いなひとが、結婚して、子どもも産んで、仕事もやって、全部うまくやろうとするんだ」とお話をされていました。
これは大いに心当たりあり、と思いました。
わたしを含め、わたしの周りの子育てしながら働く女性は、たいてい「MM気質」な気がします。
<元来「MM気質」だから、なんでもがんばってしまう>場合もありますし、<職場や社会などの環境要因から「MM気質」になる>場合もある気もします。
職歴を重ねるに連れ職場での責任は増大し、社会からは良き母、良き妻としての役割や振舞を期待され、それに順応していくうちに「真面目」で「負けず嫌い」な働く母が育っていくという図式です。
「MM気質」はとても窮屈です。
そして、いつの間にかその気質から逃れられなくなっているような瞬間があります。
スーさんは「妊娠し、産み、育てている時点でほぼ満点。例えばバランスのとれた食事が自分に用意できなかったとしても『今日もわが子を生かした、わたしすごい!』と思ってほしい」と語っていらっしゃり、ちょっぴり涙ぐみました。MM気質で頑張り続ける母達に、どんなに優しく響いたことかと思います。まだ息子が幼く、仕事も目の回る忙しさだったあの頃の自分にかけてやりたい言葉です。今でも時折「MM気質」の顔が覗くことがあるわたしですが、その時は「十分やってる」と自分に言い聞かせようと思います。
組織や社会をすぐに変えることは難しいですが、自分から「MM気質」を緩めることはできる。ここから始めてみようと思います。
そして、真面目で負けず嫌いであることは、人間として、日本人としての美点でもあると思うので、それで自分を苦しめることなく、良き方向に育んでいきたいです。