第6話 宮前先輩と、お泊り
夕飯の片付けも終わり、順番でお風呂も済ませていざ寝るぞ、という段になり、先輩に言われるまま立ち上がった私は、目の前の状況に固まっていた。
目の前には、ベッドに体半分横になり、布団を上げて手招きしている宮前先輩。
他人との距離の詰め方が天才的なこの人のことだから、もしやとは思っていたけれど、本当にそうくるとは。
「……先輩、これって」
「そ、今日は一緒に寝てもらいまーす。……って、ちょっと!勝手にクローゼット開けないの!」
「さっきちらっと、来客用の布団があるのが見え……むぐ