【島の味に舌鼓】豪快!贅沢な島飯3選 漬け丼・いももち・たたきめかぶ
島に住んでいるときに食べていたご飯、略して島飯の紹介をします。
鯛の漬け丼
元々海士だった祖父は、色んな魚の刺し身やサザエなんかをよく食べさせていくれていた。そんな祖父の魚料理の中でも私が一番好きだったのが「鯛の漬け丼」である。
作り方は至ってシンプル。
鮮度のいい鯛を刺し身より少し太めに捌き、醤油、みりんに漬ける。もちろん胡麻も忘れずに。
半日〜一日漬けたらほかほかのご飯の上に載せて、お湯または緑茶をかける。
簡単、鯛の漬け丼のできあがりである。
今でもスーパーに売っている鯛やはまちの刺身で作ってみるのだ、やはり島の新鮮な味には敵わない。
今となっては恋しい味である。
いももち
デザートとして食べていた”いももち”は、素朴な味ながらしっかりと腹にたまり、外で遊ぶのが大好きだった私にとっての必須のおやつであった。
干した芋をお餅と練り合わせただけのものだったが、その食べごたえ、自然な甘さ、これのおかげで生粋のさつまいも好きになったと言っても過言ではない。
オーブントースターで表面をこんがりと焼いて食べるのもよし。おばあちゃんたちが作っているそばで、できたてを拝借するのもよし。
材料がさつまいもともち米であるため、かなり日持ちもする。
無人島に持っていくとしたら何?と聞かれたら、迷わずいももち一択である。
たたきめかぶ
春になるとやってくる、メカブの季節。
私の周りにはめかぶ採りの名人と言えるおじいちゃん、おばあちゃんが大勢いた為、3~4月はめかぶ祭りであった。
採れたてめかぶを水で洗い、汚れを取り、熱湯を素早くかける。鮮やかな緑色になったら、包丁でひたすら切る、叩く。
私は少々粗めの、コリコリの食感が残ったたたきめかぶが好きだ。
味ポンをかけて食べる?
いやいや、私は酢と醤油派である。
酢を多めに入れて、かなり酸っぱくするのが私流だ。
あとがき
こうやって見ると、なんと豪快な料理が多いことか。まさしく素材の味を生かすとはこのことだろう。
島飯は、私にとってはおじいちゃんおばあちゃんの味である。私の両親は共働きだったため、私は祖父母や地域のおじいちゃん、おばあちゃん達に育てられた。
そこで育った味覚は、今でも私の食生活に色濃く出ている。
そのままいただきのが一番のごちそう。
今となってわかる、贅沢な島飯であった。