足かけ9年「認知症基本法」がスタート。共生社会が訪れる日は来るのか?
認知症基本法(共生社会の実現を推進するための認知症基本法)が2024年1月1日に施行されました。2015年の国会質問に端を発し足掛け9年での実現です。
最近「基本法」が増えすぎて覚えきれませんが、たぶん50個以上はあると思います…泣。
背景には、2025年には700万人(高齢者の5人に1人)に達すると言われる認知症の人の増加があるようです。
これまでの認知症に対する向き合い方というのは「医療により完治を目指す」という医学的側面と、「認知症になっても安心して暮らせる」という社会的側面の狭間でずっと揺らいでいました。
そのために「介護離職10万人」「ビジネスケアラー365万人」という社会的損失を生じさせてしまったことも大きな問題となりました。
ちなみに認知症とは、脳内に起きた何らかの不具合により、脳の神経細胞が変性・死滅して、脳の機能が低下する障害のことです。
もちろん、認知症になったからといって、脳の機能がすべて失われるわけではなく、残る機能がほとんどなんです。
だから、当たり前のことですが基本的人権を有する個人として,社会生活を営むことができるようにすること、すなわち「共生社会」というのが求められていたんです。
ところで、認知症対策には「生活習慣」が大事って言われていて、特に食事、睡眠、飲酒・喫煙といった人間の欲求との戦いのようなものです。僕の場合、完全に食事がアウトですね…
そう言えば「コーヒー」って認知症リスクを低減する?って言われていますよね。
コーヒーにはポリフェノールがたっぷり含まれているから酸化を防いでくれるようです。たぶん血管には良さそうな気がしますね。でも、カフェインの影響で睡眠不足になるかもしれないのでほどほどが良さそうです。
話を戻しますが、今回の基本法の施行によって,直ちに社会が変わるわけではないと思います。社会を変えるための基盤ができたにすぎないでしょうがそれでも、基本法の第一条(目的)にある
「認知症の人を含めた国民一人一人がその個性と能力を十分に発揮し,相互に人格と個性を尊重しつつ支え合いながら共生する活力ある社会」
に少しずつ近づいていくといいなって思っています、と今日もちょっと苦めのコーヒーを飲みながら書いています。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。