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療育スタッフにこれだけは伝えたい! 子どもの情報共有チェックシート【特典:印刷できるPDFプリント付き】
《この記事は約12分で読めます》
Ahneでは、おうちでできる療育のご提案や、講義型の学習サービス、発達・療育についての個別相談などを行っています。
皆さんこんにちは、Ahne代表のかいとです!
今回は、療育をはじめるまでに、スタッフや専門家と共有しておきたい情報について解説します!
これからお子さまが療育を受ける、新しい施設にお世話になる、何かの支援を受ける、といったシーンがあるかと思います。
そんなとき、スタッフや専門家、先生にお子さまのことを何からどう伝えたら良いのかって、悩みますよね。
そこで今回は、療育作業療法士として現場での経験も豊富なかいとが、療育を受けるうえで「ここが伝わればスムーズですよ!」という情報をまとめました!
療育を受けようとするときはもちろん、進学や進級で新しい学校やクラスに入るときなど、お子さまの情報を共有するすべてのシーンで役に立つ内容となっております!
記事の最後では、特典として「印刷して使えるPDFプリント:お子さまの情報共有シート」も配布しております!
特典のPDFプリントは、「幼児期向け」と「学齢期向け」をそれぞれご用意しました! ぜひ、スタッフや専門家の方とのスムーズな情報共有にお役立てください!
それでは、ぜひ最後までご覧ください!
①お名前などの基本情報
まず伝える必要があるのが、お子さまの名前などの基本的な情報です。
お子さまのお名前、生年月日、性別のほか、保護者の名前と、緊急時にすぐに連絡がつく連絡先を伝えられるようにしておきましょう。
②健康についての情報
続いて大切になのが、健康についての情報です。
既往歴(いままでにかかってきた病気・疾患)や、アレルギーの有無などの健康に関わる内容は必ず伝えるようにしましょう。
また、服用している薬の情報も大切です。どんなお薬を、一日に何回、どれくらいの用量で服用しているのか伝えましょう。
ほかにも通院や、何らかの特別な医療ケアが必要な場合など、定期的な健康管理が必要になるときには、情報の共有をお願いします!
③発達についての情報
お子さまの発達の状況についても、早い段階で共有することが大切です。
ひとくちに「発達」といっても、さまざまな分野があります。大きく分けて、「言語」「運動」「社会性」の3分野について情報を共有しておくと安心ですよ!
言語の発達状況
言語の発達については、どれくらいの単語、または文章を話せるかを伝えます。
また、言葉が話せるだけでなく、他者との会話を成立させることができるかも大切な情報になってきます。会話が見られる場合は、会話の内容などを共有しておきましょう。
言葉についての現在の状況にくわえて、初めて言葉を話した時期についても伝えておくと、発達の進み方などについてスタッフや専門家が理解しやすくなります。
運動の発達状況
運動能力については、「大きな運動能力」と「小さな運動能力」に分けて考えてみると分かりやすいです。
大きな運動能力としては、歩く、走る、ジャンプする、などの能力が挙げられます。
小さな運動能力としては、指先・手先の使い方や、書字ができるかなどに注目してみましょう。
社会性の発達状況
社会性の発達についても共有できると、今後の療育プログラムなどの検討がスムーズに進みやすいです。
同じくらいの年齢の他の子どもたちとの関わり方はどのようなものか、会話や遊びなどの様子を伝えます。
また親や、保育園・幼稚園・学校の先生など、大人とのコミュニケーションの取り方はどのようになっているかも伝えておきましょう。
④家庭での様子
続いては、普段の家庭での様子についてです。
伝えておくと良いのは、日常生活のリズムやその内容などについてです。
まずは起床と就寝の時間について伝えます。睡眠時間をどれくらい取れているかはもちろん、昼夜逆転などの問題が出ている場合はそのことも伝えてみましょう。こういったご家庭での悩みも、療育ではサポートしてもらえる場合が多いですよ!
また、食事や遊びの時間・内容についても共有します。
食事については、好き嫌いはあるかどうか、どれくらいの量を食べるかなどの基本的な内容のほか、過度な偏食などがあれば合わせて伝えておきましょう。今後の療育プログラムによって、改善していくことができます!
遊びについても、どの時間帯にどれくらい遊んでいるか、どんな遊びが好きかを伝えます。一人遊びが多い、ごっこ遊びをしない、など気になる傾向があれば、それも合わせて伝えると良いですよ!
⑤家庭内での行動
生活リズムなどの家庭での様子に続いて、家庭内で見られるお子さまの行動についても共有しておきましょう。
例えば、家事やお手伝いなどをこなせる場合は、どのような内容のものをどれくらいの時間、頻度で行っているかを伝えます。
兄弟姉妹がいる場合は、どのような関係性を築いているかも重要な情報になります。兄弟姉妹で、どんな会話、遊びをしているか、ケンカはどれくらいの頻度か、などの情報が参考になります。
兄弟姉妹のほかにも、親や祖父母などの家族とのコミュニケーションの様子について、その頻度や、どのような会話があるかなどを伝えておきましょう。
家庭での好きな遊びや行動、趣味、また反対に苦手なことや避けることなどがあれば、それも伝えます。
お子さまに特定の興味や、強い関心(たとえば、電車が好き、漢字が好き、動物が好き、など)がある場合も、共有しておきましょう。
⑥家庭環境の情報
お子さまを取り巻く家庭環境についての情報も、共有しておくと療育の参考になります!
家族構成、家庭内での子どもの立ち位置や役割について伝えておきましょう。たとえば、どの人と一緒にいることが多い、どの人の手伝いをしていることが多い、といった内容です。
また、家庭内で、家族がお子さまに提供している特別なサポートがあれば、その内容や頻度についても伝えてみてください。専門家の目線から、家庭でもできるサポートについてのアドバイスを得られる可能性があります!
療育サービスでは、お子さまだけでなく、支援を通して家族の方のQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)も向上させることを目標としています。家族の方がご家庭でできるサポートについても、アドバイスを貰えますよ!
⑦教育と学習の情報
まずは学校や保育園の名前と、そこがどのような学校・保育園なのかを伝えます。現在の学年、クラスがある場合は何組なのかも伝えておきましょう。
学習の進捗についての共有も重要です。得意・苦手な科目は何か、また特別支援が必要な学習領域があれば教えてください。
学校や保育園での行動面についても伝えておきましょう。
たとえば、集団行動には参加できているか、授業中に集中力を持続させることはできるか、友達との関係はどのようなものか、などの内容です。
⑧行動と情緒の情報
続いてはお子さまの行動面や情緒面についてです。
普段の行動パターン
行動面では、普段よく見られるお子さまの行動パターンを伝えます。
たとえば、日常生活の中で、反抗的になったり、衝動的な行動をとってしまったりするなど、特異な行動が見られる場合は、共有しましょう。
手をひらひらさせる、回転する、などの行動を繰り返す「常同行動」などが見られる場合も、伝えておくと療育の参考になりますよ。
また、特定の状況(たとえば「ストレスを感じているとき」など)で決まってする行動がある場合も、伝えておきましょう。
情緒の状態
感情表現をはじめとした、情緒の状態についても共有しておきましょう。
伝えておきたいのは、喜怒哀楽の表現方法や、不安・ストレスの兆候についてです。
感情表現の方法はお子さまによってさまざまです。嬉しいときはこうやって喜ぶ、怒るときはこうやって怒る、といった情報を伝えておくと参考になります。
また、お子さまが不安やストレスを感じている際に見られる情緒面の変化についても共有しておきましょう。
⑨特別なサポートの情報
お子さまに特別なサポートが必要な場合や、すでに何らかのサポートを受けている場合は、その内容や頻度などの詳細を伝えます。
作業療法、理学療法、言語療法、心理療法などの療育を受けている場合、どのような内容、方針の支援を、週に何回受けているかなどの詳細について伝えます。
また、その支援での過去の評価や診断結果はどのようなものだったか、現在の支援目標と、その目標に対しての進捗状況はどれくらいか、といった情報も、共有しておくととても参考になります!
⑩保護者の要望と目標
保護者さまが期待している支援の内容や、支援を通しての目標について共有しましょう。
目標については、短期的な目標と、長期的な目標に分けて考えると分かりやすいです。
短期的な目標としては、「椅子に座っておける」「自分が話すターンと聞くターンをわけられる」などの小さな要素を挙げてみましょう。
長期的な目標では、「授業を座って静かに聞ける」といった、短期的な目標で挙げた小さな要素がいくつか合わさったものを考えてみましょう。
一般的に挙がりやすい目標は、ここで言う長期的な目標であることが多いです。それらの目標の要素を分けていって、小さなステップからお子さまが取り組めるようにすることが大切です。
難しければ、スタッフや専門家の方と一緒に考えてみましょう!
また、保護者さまの目線から見て感じる、お子さまの強みや良いところについても、ぜひ共有してください。強みを褒めて伸ばすことも、お子さまにとって大切なことです。
そのほかにも、療育に対する希望や質問がある場合は、何でも聞いてみるようにしましょう!
特典:印刷して使えるPDFプリント「お子さまの情報共有シート」
記事の特典として、印刷してご使用いただけるPDFプリントにて、チェックシートをご用意しました!
プリントでは、今回の記事で解説した、スタッフや専門家、学校の先生などの方と共有したい点がまとめられており、お子さまについての情報を書き込めるようになっています!
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プリントは、Ahne公式LINEからダウンロードしていただけます!
下のQRコード、もしくはURLからAhne公式LINEを追加いただき、トーク画面にダウンロードコード【miKZyhpv】を入力いただくと、すぐにPDFプリントをお送りいたします!
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PDFプリントは、ダウンロード画面で「幼児期向け」と「学齢期向け」を選べるようになっています。
お子さまの年齢に合わせてプリントをお選びいただき、療育スタッフとの情報共有にぜひお役立てください!
さいごに
今回は、療育をはじめるまでに、スタッフや専門家と共有しておきたい情報! というテーマでお話してきました。
この記事が、お子さまの支援に向けて新しい一歩を踏み出す方の力になっていれば幸いです。
たとえ療育などの支援サービスを利用しない場合でも、今回の記事でご紹介した内容を把握しておくと、お子さまとの関わり方を考えやすくなりますので、ぜひ一度お試しください!
Ahneでは、専門知識のある療育作業療法士による個別相談や、発達障害や療育についての講義型学習、今日からできるおうち療育のご提案なども行っております。
もちろん、今日お話ししたような、療育・支援サービスを受けるまでのお悩みについてもお応えしていますよ!
感想や質問、要望がございましたら、お気軽にこの記事へのコメント、または各種SNSへのご返信をお願いいたします。
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最後までご覧いただきありがとうございました!
【この記事を監修した人】
かいと
Ahne代表。療育作業療法士。
こころの問題についての知識も豊富で、「心理×作業療法」の組み合わせで心身の両面を支援できることが強み。様々な療育現場での支援経験アリ。
【この記事を編集した人】
リル
Ahneライター。元書籍編集者。
note記事のほか、Ahneオリジナルの教科書を鋭意制作中。