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真っ白な肥料「ボナース」をご紹介〜食器から肥料へ〜

 みなさんは、肥料と聞いてどんな物を思い浮かべますか?

肥料には堆肥のような「有機質肥料」と、化学肥料である「無機質肥料」に分けられます。

(肥料の種類や特徴については、こちらのサイトで説明されていました)

ウチでも育てる植物や生育の状態によって、いくつか使い分けています。

 そんな中とある肥料のことを教えていただき、肥料のことについて学び直してみました。

今回は食器をリサイクルして作られた肥料、「BONEARTH®」(ボナース)についてご紹介します。


「BONEARTH®」(ボナース)とは

 「BONEARTH®」(ボナース)とは、捨てられる食器を砕いて作られた肥料です。

 製造元は「ニッコー株式会社」様で、陶磁器の「NIKKO FINE BONE CHINAニッコー ファイン ボーン チャイナ」は白く透き通った質感で人気の商品です。

陶磁器の製造過程で欠けたり、割れたりして規格外になった物をリサイクルして、肥料であるボナースが作られています。

以前は産業廃棄物として処分されていたのですが、2021年12月の肥料法改正により肥料として登録が可能になりました。

処分のため埋め立てられていた食器も肥料にすることで、貴重な資源を有効に活用できるようになったのです。


 現在は工場内で出た食器にのみ、ボナースにすることが許可されています。
(家庭などで食器を砕いて肥料にすることは、禁止されてますので気をつけください)

しかし将来的にはレストランなどで使われなくなった分を回収し、肥料として活用することを目標とされています。


 他にも肥料認定や販売までの経緯、ボナースを使用しての野菜づくりの様子については、noteある公式アカウントで詳しく紹介されています。



ボナースに魅力を感じた点

 ボナースの特徴は、資源を無駄にしていないと言うだけではありません。

肥料として植物の生育に優れており、取り扱いもしやすいのも魅力的です。

製品の詳細を拝見している段階ですが、個人的に魅力を感じた点を上げたいと思います。


  • 「リン酸」と「カルシウム」が含まれている

 原料の牛骨灰に多く含まれている「リン酸三カルシウム」と言う成分は、肥料としてとても重要な働きをしてくれます。

植物の開花や実をつけるのに必要な「リン酸」が、野菜の収穫量や品質に関わってくるからです。

また「カルシウム」は細胞組織を丈夫にしたり、根の成長を促したりしてくれます。

(トマトやピーマン、なす、キャベツ、白菜などの野菜を育てるのに向いていそうです)


  • 肥料を与えすぎる心配がない

 植物の生育するためにまく肥料ですが、多すぎても「肥料やけ」をおこして枯れてしまいます。

しかしボナースは植物の根が出すクエン酸の効果で、必要な分だけ養分を吸収することができるそうです。

他の肥料のように水に溶け出している訳ではないので、地中の栄養が多くなり過ぎる心配はありません。

 また効果は持続性があるため、頻繁ひんぱんに与える手間も省けます。


  • 清潔で室内でも使いやすい

 ボナースは高温で加熱処理されているため雑菌の心配はなく、病気に弱い植物にも安心して使えます。

また肥料独特の強い臭いもなく、見た目も真っ白でキレイです。

そのため室内で観葉植物を育てる際に土の上にまいて、化粧砂として使うと土埃を防いでくれます。

(観葉植物の土にはカビが発生しやすく、育て方によってはハウスダストの原因になることもあります)



ボナースの使用する際に期待したい点

 今年の4月から販売されたばかりの製品なので、研究をしている部分も多いそうです。

ウチでも使ってみたいのですが、現在古くなった芝生を剥いでいる最中のため時期をずらして試せたらと思います。

 しかし今後ボナースを使用して育てるとしたら、効果期待できるのではないかと感じた点がありました。

個人的にまだまだ知識不足なため思いつきの範囲ですが、試してみたいことをまとめています。


  • 泥はねの防止

 雨によって泥がはね、葉についてしまうくと雑菌が繁殖して病気の原因にもなります。

土の上に敷くことで泥がはねるのを防いでくれるのでは、と感じました。

(使用としたらプランターで、頻繁に植え替えをしない植物で試したいです)


  • 光を苦手とする虫への対策

 害虫への対策はたくさんあるのですが、ウチでよく使っているのはアルミシートなど光を反射させる方法です。

葉や根を食べにくる虫の中には、強い太陽の光が苦手なものがいます。

そこで土の上にアルミシートを敷き、茎や葉に光を反射させて近寄らせないようにするのです。
(実際アブラムシに対しては効果的で、夏場に見かけることが減りました)

 ボナースは見た目が白いため光も反射しやすいかと考え、アルミシートの代わりに敷ければと考えています。


  • 土へ虫が侵入するを防止

 害虫の中には土に卵を産みつけ、その幼虫が根を食べてしまうものもいます。

夏に育てていたなすが途中で元気がなくなったので、掘り返すとカミキリムシの幼虫に食べられていました。

対策としてアルミシートを敷いていましたが、吸水のため空けていた隙間を狙われたようです。

 その点ボナースなら土の上全体に敷けて、水も通してくれます。

問題は虫も通り抜ける可能性もあるので、試す時に注目したい点です。


 これらは実際に使用してみないとわからないですし、他のことにも効果があるかもしれません。

公式のアカウント様の方でも意見等を求められていますので、協力したいとお考えの方は是非コメントされてみてください。



まとめ

 ここまで食器から生まれた肥料「BONEARTH®」(ボナース)と、家庭菜園や園芸での可能性についてお話しさせていただきました。

公式のオンラインショップでは元になる食器も販売されており、デザイン性が高くて種類も豊富です。
(白地の物だけでなく、色付きや絵柄の入った食器もたくさんあります)

日常的にも使いやすい商品も多いですので、気になる方は是非サイトをご確認ください。

 諸事情により実際に使用しての話しではありませんが、一先ずボナースの紹介をさせていただいてます。

長くなりましたが、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。



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