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age3m

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age3mのうたの世界です。
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2021年4月の記事一覧

Bubble economy Blues

あの頃街は浮かれちまってた
ホントに浮かれちまってた
ゴルフコンペで1000万
賭けてるオヤジも居たさ

堺筋にはタクシーが道路を埋め尽くし
そんなクルマに乗れないオレは
トボトボ歩いてた

そんなバブルの時代だつた
バブルの時代だった
ワンレンボディコン闊歩する
バブルの時代だった

喫茶店では知り合いがNTTを買った
会員券を買ったなんて
話していたっけ

地上げ騒ぎに浮かれすぎ
放火で死んで

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黒電話の時代の恋愛事情

黒電話の時代の恋愛事情

昔昔の物語それは黒電話の時代
キミは知らないだろうなスマホの無い時代なんて
想像も出来ないだろうよLINEがない状況を
そんな頃のお話を少し聞いてみて下さい

ボクもあったよキミのようにピチピチの若い頃
そうさボクも付き合ってたよ可愛い女の子と
でも今と違ってボク達はいろいろ大変だった
スマホなんて無いんだよ想像してみろよ

あの頃は一家に一台の黒電話があったよ
ベルがジリジリ鳴るんだそうジリジリ

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雨のステーション

雨のステーション

雨のステーション 待ち合わせの時間
きっとキミは来ない ひとりきりで去るよこの街
そう雨のステーション 終電のベルが鳴るけど
人影のなかに やっぱり君はいない

雨にかすんだ街並みをタクシーから見てるよ
街灯が猛スピードで暗闇に消えていく
ちょうど大きな橋の向こうのクルマのガラス越しに
キミの姿が見えたような そんな訳ないよな

タクシーを降りたよ 人影の少ない駅の
いろんな人がいるけど 多分キミ

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タクシードライバーのブルース

オレはタクシードライバー 大阪のタクシードライバー

いつも走り回ってる大阪

今日は朝から絶好調 珍しく絶交調

降ろしたところでお客さん 次々乗ってくる

浮かれて大阪駅前の右折信号を 黄色で突っ込んだら

警官立ってた

タクシードライバーのブルース

タクシードライバーのブルース

オレはタクシードライバー

そんなタクシードライバー

オレはタクシードライバー 大阪のタクシードライバー

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1+5=3じゃない

1+5=3じゃない

1+5=3じゃな〜い
解ってんじゃ〜ん
マジ?ヤバくな〜い?

1+5=3じゃな〜い
解ってんじゃ〜ん
マジ?ヤバくな〜い?

1+5=3じゃな〜い
解ってんじゃ〜ん
マジ?ヤバくな〜い

1+5=3じゃな〜い
解ってんじゃ〜ん
マジ?ヤバくな〜い?

それってソレって
ナンちゅ〜の?
かなりヤバ目〜な状況でっしゅ
のら〜りくら〜りかわしてきたけど
そんなのやっぱりムリゲ〜!(ハイハイ!)

いつ

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Jaguarのオバはん

Jaguarのオバはん

ちょっと昔はミナミ辺りじゃブイブイいわしてました
ワンレン・ボディコン、レースクィーン
だいたいそんな感じ

お尻フリフリ歩けば
オトコが寄ってくる
葡萄屋あたりじゃ有名
だけど軽いオンナじゃないわ

あの頃からそう
ついたアダ名がJaguarのオンナ
それが今では歳も歳やし
仕方ないけど

皆んな言うのよ
Jaguarのオバはん
そうよ私は
Jaguarのオバはん
本名なんか誰も知らない
とって

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赤いワインとカマンベールチーズ

赤いワインとカマンベールチーズ

昔お前と良く呑んだね
赤いワインとカマンベールチーズ
あの店のローソクの灯りで
お前がぼやけてみえてた

あの頃朝まで呑んでた
赤いレンガの小さな酒場
ジュークボックスから流れていたのは
ビル・エバンスの悲しいピアノ

雨に煙った夜明けに
口笛を吹いて
寒さに肩をすぼめてた
路地裏の子猫

今もまだここに在るのは
赤いワインとカマンベールチーズ
赤いレンガの店もジュークボックスもないけど
目の前に

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西山のおっちやん

西山のおっちゃんは篠山生まれ
玉造の酒屋から分家して
ここでワシらの相手する
顔に似合わず上品で
演歌聞かずにクラシック
近所じゃ有名3兄弟
末っ子娘は別嬪さん

ああ 西山のおっちゃん
西山のおっちゃん
西山のおっちゃんは
酒呑みオヤジ

いつも集まる常連は
大工の棟梁 里やんに
学校教師の 成センに
中浜 小平のオサムちゃん
安い酒呑んで馬鹿騒ぎ
8時になったらお開きや

ああ 西山のおっちゃ

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ラッキーな日もある

ラッキーな日もある

毎日キツい事ばっかり
酒でも飲まなきゃやりきれない
顔見りゃかーちゃんに愚痴言われ
布団かぶって眠るだけ

いつものように会社来て
薄笑いして頷いた
お前の言うこたー解ってるけど
皆まで言うなもーええよ

ラッキーな日もあるさ
ラッキーな人もある
偶にはそんな日も無けりゃ
人生たまったモンじゃねぇ

後姿が寂しくて
とぼとぼ歩いている友よ
きつとお前のせいじゃない
お前のせいじゃ無いんだよ

疲れ

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ここはどこですか?

ここはどこですか?

ここはどこですか?
ここはどこですか?
ここはどこですか?
ここはどこですか?
ここはどこですか?
あなた誰ですか?
あなた誰ですか?
ここはどこですか?

迷いこんでしまいました。
知らないところに?
どっちを向いて歩いているのか
サッパリ分からない
くねくね曲がった街のなか
人も全く見かけない
焦ってみても仕方ないけど
わたしは何処ですか?

ここはどこですか?
ここはどこですか?
ここはどこ

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無かった事にして

無かった事にして

あなたとの事は
無かった事にして
兎に角あなたとは
何も無かったの

あなたと会った事も
無かった事にして
今なら誰にも気付かれない
二人だけの秘密

あの日のカレンダーは
記憶から消して
全てリセットしたいのよ
何もかも全て

スマホもリセットしたわ
SNSも何もかも
ここからも去るわ
さようならわたし

さようなら
さようなら
さようなら
さようなら
さようなら
さようなら
さようなら

あなたが思ってるより

あなたが思ってるより

あなたが思ってるより
人生って短い
あなたの予定なんて
残酷な程裏切る

あなたが突然病いに倒れ
家族は覚悟を決める
でもあなたが突然しんだら
そんな余裕も何も無い

予定通りの人生なんて無い
予定通りの人生なんて無い
今を悔いなく生きるしか
それしかそれしか無い

酒なんてカラダに悪いのに
それでも呑むしかないのは
幸せな瞬間を
覚えてしまったから
あとに訪れる地獄を
うすうす解っているのに

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貴方の暮らした街で

貴方の暮らした街で

貴方の暮らした街に
今日も朝が来て
僕はいつものように
とぼとぼ歩いています

貴方の育った街の
暮らしは変わってしまい
もう貴方の事は
忘れてしまいました

僕に出来る事は
もう何も無いでしょう
知らぬ間に沢山の
出来事が過ぎました

そして次の時代が来ても
少しの何かは残り
貴方と私が暮らした証は
受け継がれるのでしょう

貴方の暮らした街で
私の知らない面影を
私は辿りながら
今日も歩くので

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1日は24時間 

1日は24時間 

目が覚めて
顔洗い
朝飯食って
会社行く
仕事して
酒呑んで
布団に入ってまた明日

毎日同じ繰り返し
毎日同じ繰り返し
土日以外はほんとうに
毎日同じ繰り返し

月曜日
仕事中
会社仲間と喧嘩して
火曜日に
忘れモン
取りに帰って
遅刻して
水曜日
つまずいて
転けて怪我して
服破れ
木曜日
酒呑んで
記憶無くして
布団に入る

毎日同じ繰り返し
毎日同じ繰り返し
正月以外はほんとうに
毎日同じ

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