今日の備忘録 2022/12/10 日本心理劇学会 第28回大会1日目
今日から日本心理劇学会大会である。
昨日の研修会の続きがあって、その後大会であった。
『サイコドラマとオープンダイアローグ』
「オープンダイアローグはサイコドラマだ!」と言ったのは、やはり私が考えた通りの年配者であることが判明した。人気上昇中のオープンダイアローグの威を借る下火の心理劇、という構図が浮かんでしまう。
オープンダイアローグといえば斎藤環さんで、今回の大会でも呼ばれているが、抄録集に載っている対談では、サイコドラマ = オープンダイアローグ 説には少し強引さも感じているようで笑った。
それでも環さんなりにその論に寄せて、共通点をあげてくれた。文脈が変わると刺激の分類(意味)は変わる。サイコドラマで行う役割交代、ロールリバースがこの「文脈が変わる」ということの学習に関連しているのではないか、という指摘は、かなり深く鋭い話であり、心理劇の意義を見直せた。
また、オープンダイアローグはなにかのためにやる、というものではなく対話が続くこと自体に価値を置く。エビデンスという発想とは相容れぬと創始者も言っているらしい。そうは言ってもRCTまで行ってエビデンスを出しており、ダブルスタンダードを用いてしたたかに世を渡り歩いているようだ。
この視点がサイコドラマにはなかった、と残念に思う。