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数学夏祭りに参加
数学夏祭りのホームページはこちら
祭りだ。
しかも数学だ。
自然対数の亭吟遊が参加せぬ理由がない。
しかも問題を解くとか、拡散するというだけでなく、解説動画によって参加するというのもありだという。
ということで参加。
ところがっっ!!
数学夏祭りの問題発表が17:00。私が娘を保育園にお迎えに行く時間帯である。
いや、わずかに時間はある。急げばいいのだ。問題を解くのも、保育園まで行くのも。
なるほどこりゃ熱いぜ(自分の体温がな)。
* * *
というわけで第1問。
普段数学の記号を使わない人向けにもわかるように解説すると
p q r っていくつよ?
っていう問題だ。それも出てくる答えに変な記号を使うことはない。1とか2とか79とか、普段使うような数字だ。小数点や分数の横棒さえ必要ない。
p q r は1セットなので、何セットか答えがある。その全部を答える。
最初に書かれている式は中学生にも判るもので、出てきた答えが本当に正しいかは、実際に式に数字を入れて計算をたしかめてみればいい。求めるのは難しいが、答え合わせは簡単だ。
こういうとき、強引な手としては
・数字をゴリゴリ放り込んでみる
という手がある。
なんの考えもなく p、q、r に 1、1、1 とあてはめるとまちがいだとわかる。少し考えると、
p = 79 q=79 r=2
が思いつく人もいるだろう。
だがこんなことをやっていてもきりがない。
適当に入れても、p = 10000 なら? q = 10000000 なら?といくらでも考えられてしまう。
カレーを作るためにスーパーに買い物に行くときだって、予算とか、一度に買えるトマトの量には限界がある。そもそも家族の人数に合わせる必要だってあるだろう。うまく絞り込む工夫が必要だ。
そのために、式のほうをこちゃこちゃいじりたい誘惑にかられる。いじるだけなら、数学をやっている人にはできるだろう。そういうのが学力だと思われると困るが。
どうせいじるにも、方針をもっていじる必要がある。
私は問題解決を生業にしているが、人の問題であれ、数学の問題であれ、根本は通じていると思っている。
とにかく手をつけることだ。でも方針を立てることも大事だ。
手をつけずに下手な考え休むに似たりでもなにも起こらないが、手をつけるのには、最低でも時間と労力というコストがかかるのだ。
答えまでの道筋が閃いていないとき、この、手を動かす・考える のバランスは大事だ。
世の中には、pに1から順に数字をひたすら入れていくような努力でもって物事を解決すればよい、という人がいるかもしれない。闇雲な努力だ。
手を動かさずに、頭だけで考えようとしてしまう人もいるかもしれない。努力はしている、と本人は思っているかもしれない。
努力は努力なのだ。ただ、方向性がうまくない。
世の中の問題は複雑だ。人間が絡んで、偶然性や誤差も入り込み、パラメータが多く自由度が高すぎるからだ(逆に複数の解決の余地もあるのだが)。それから考えると数学の問題は机上だけで取り組むことができる。答えが正しいかどうかも明確に判る(ただし、本当の数学の問題は、正しい答えがあるかどうかも判らないことがしばしばだが)。
だから、この手の問題は、世の中の多くの問題よりも「簡単」なはずなのだ。
。。解けない。
私の苦悶する姿はこちら。