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「判断」が物事を前にすすめる


こんにちは! 本日も分析ラボ通信の開封ありがとうございます。

今回は前回とりあげた「仮説」の重要性の続きについてです。

前回の投稿はこちら⇩

では、早速内容に入りましょう。

前回のおさらい

想定するストーリーがあれば、 1つの基準が出来上がるので、
分析したい対象について、 少なくとも 「想定どおりかどうか」 という 「判断」 ができるようになります。
この、「判断ができる」というのが 、分析において「仮説」が重要だという最大の理由になります。

では、 なぜ、「判断できる」ということが 分析において重要なのでしょうか?

という問いかけを前回行いましたが 、少し考えていただけたでしょうか?

分析レベルのアップを図るためには、 自分で考えることが欠かせないポイントなので 、こういう簡単な問いかけについても 、自分なりの「仮説」を設定してから
解説を読むようにしてください。 理解度&定着度が格段に違ってきますので。

では、前回の内容の続きに入っていきましょう。


「判断」がものごとを前にすすめる。


何かをよりよくしていきたい時の 基本的な考え方があります。

それは、
「うまく行っているものはもっと増やす(Do more!)」
「うまく行っていないものは、別のやり方に変える(Do different!)」

という考え方です。

非常にシンプルですが、 これを着実に確実に実現していくことで 多くの物事は前に進んでいきます。 2つの指針。 Do moreにしても、Do differentにしても、実行にあたって 必要な条件があります。

それは 「それがうまくいっているのか、いないのかの区別」です。
勘が良い方はすでにお気づきかと思いますが、 この区別をするために必要なものこそ 「想定されるストーリー(仮説)」 です。 「想定されるストーリー(仮説)」があるからこそ、 その対象がうまくいっているのか否かの区別=判断 ができるからです。
これに関してシンプルにまとめたある偉人の言葉があるので 紹介しますね。


In any moment of decision
the best thing you can do is the right thing,
the next best thing is the wrong thing,
and the worst thing you can do is nothing.

-どんな決断の時でも、
正しいことをするのができうる最善の策で、
間違ったことをするのが次善の策で、
何もしないのができうる最悪の策である-
(Theodore Roosevelt)


極端に言うと、最悪を避けるためには、
間違っても良いので「行動を起こす」ことが大事だということです。

間違っていれば、修正する余地がありますが、
何もしなければ正しいのか間違いなのかがわからないため、
その先に進める術がなくなってしまいますからね。

分析においては、

1 まず仮説を立てて、判断のための1つの基準を作る
2 仮説が正しいのかを検証する
3 仮説が正しければOK、誤っていれば仮説を修正し、再度検証する


というように、仮説を立て、その立てた仮説についての判断を繰り返すことで、
分析が前に進んで行くのです。

今回は以上となりますが、いかがでしたでしょうか? 次号もお楽しみに!



編集後記~その1 あなたはどのような仮説をたてますか?~


最近はどの地域に出張に行っても、 なかなか宿が取れない状況が続いています。
先日、急遽出張が延泊になった時、 インターネットで宿泊を予約しようとしても空き室はゼロ。 (1泊6万円の超高級ホテルは空いていましたが、、、)

そんな時あなたならどうしますか??

インターネット検索から電話に切り替えて空き室を探す、とか 遠くの地域にエリアを広げて探す、とか 諦める、とか
実際、インターネットから電話に切り替えて探しもしましたし、 エリアを広げて探しても見たのですが、 すべて「満室」との回答。 「そんな馬鹿な!」という思いを抱きつつ、 最終的に私が取った方法は 「直接ホテルに出向いて空室を探す」
という方法でした。
「インターネットや電話で満室なんだから、直接行ったってダメでしょ」
と思った方。 実際は、その「仮説」は間違っています。

今回直接ホテルを訪問してわかったのですが、 実は空き室がちらほらあるのですが、 ネットや電話で予約するお客さんには 「満室です」 と回答しているというのが「実態」でした。

では、なぜ、インターネットや電話では満室と表示するのか?

答えが気になる方は、 コメント欄までで「仮説」を送ってください。 送ってくれた(マニアックな)方には 私なりの仮説をお伝えします。



編集後記~その2 分析を楽しもう~


分析というのは 、その理論的な内容は非常にシンプルで
説明を聞いた人はみんな「そんなの知ってる」と感じるくらい 、いわば「当たり前」のことです。 にもかかわらず、なぜ多くの会社で定着していないのか。 当たり前のものになっていないのでしょうか。

一言で言うと、それが定着するまで「継続すること」ができないからです。

継続されないことは、仕組みとして定着されません。 組織として何かをなす場合、 仕組み化されていないものは、 今までのやり方に戻ります。 また、一定回数継続しない限り、 分析のレベルが上がることもありません。 分析が初めての場合と 分析を100回行った場合。 どちらのほうが分析レベルが高いでしょうか?

もちろん、分析を100回行った場合ですよね。
では、分析のレベルを上げるには、 分析を100回行えば良い、と言えます。 (やや乱暴な論理展開ではありますが) ただ、無理やり100回づづけるのではなく 出来る限り、100回を無理なく、楽しみながら行う。 それができれば、自然と100回はクリアできます。

、、、と考えると、 分析レベルを上げるために大切なのは「分析を楽しむこと」という結論に行き着きます。

好きこそものの上手なれ、 ということわざが生まれた背景を分析すると 、おそらく上記のような内容になるのではないかと思います。 私の場合は、 色々な物事に対して興味を持つことができ、 わからないものや知らないものを明らかにしていく過程に面白さを感じるので 結果的に、分析というものを繰り返す回数が増え、
分析のレベルも自然と上がっていったのだと思います。

分析を楽しみながら実施すること。 その結果として、自然と分析のレベルが上がるということ。 これが私の中での一つの理想形であり、 長期的に見た場合には、
(放っておいても勝手に分析を続けるので) 一番分析レベルが上がる方法だと思います。



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