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縣青那 (あがた せいな)
2024年9月8日 18:43
どこかに行ってよと あんなに願ったはずなのに いなくなってしまったらとたんに寂しくなったわかってたはずなのに止められなかった素直じゃないわたしの目にはまぶしすぎたの あなたのきらめき
2024年7月31日 14:42
窓を開けて 扇風機つけて夏の午後を味わう酷暑の海を渡ってきた やわらかく たわむ風 姿の見えぬ 蝉たちの伴奏今 この季節の 最大演出横になって 目を閉じる裸足の足を投げ出せば するり撫でられる 解放感何のために生まれてきたのこの辛さがあるゆえの 快楽よそれを味わうために 生まれてきたのよちいさな声が 聞こえてくる夏の午後を 味わうことは生きてることを
2024年7月26日 13:08
扉を開けると 夏のにおいあの頃の記憶がバッとよみがえるあれから幾とせ 季節は巡るけれどいつもそこはあの夏のにおいがしたわたしがわたしに戻る独りだけの あの個室篭った濃密な空気とともに守られるプライバシィああ そこは きっと来年も また次の年も 同じままこのむせ返るようないとおしい夏のにおい
2024年7月22日 16:50
夏の午後の太陽はその大きなやわらかい舌で僕たちをやさしく舐めた夏の午後の太陽の下で僕たちは 息も絶え絶えに笑いあったアスファルトの上 あの彼方に見える蜃気楼はまるで僕らの希望のよう夏の午後の太陽はなんと無邪気で無慈悲なことか