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覗き見パフォーマンスを作っていく

自分のここでの体験を絡めながら覗き見パフォーマンスを作っていく。

とりあえずおれと梅さんの役割を考えた。

おれは青葉荘竹の住人で梅崎さんは梅の住人で、もう亡くなっているという形にした(梅さんが梅の住人って今考えればすげぇな)

両方とも誰かと繋がりたいのに繋がれない人達。

地縛霊?として梅の住人が竹の部屋に入り浸っているという大枠。

でも竹の住人は霊に気づかない。

この二人は交わるのか?


このパフォーマンスで行われる竹の住人の声をTwitterで裏アカウント作って20日間くらいずっと呟いていた(ほとんど誰もみてないけど)

ちなみにコチラ

https://twitter.com/QDHZkhdUfTMNl4W?t=ovxYnBOfU47sexy3xjEocA&s=09

そんでいろいろ決まって

2021/11/20に行った


↓コチラは竹の住人の声を通した全体像

【青葉荘 竹 住人の声】

風呂なしトイレ共同家賃三万の青葉荘。松、竹、梅、桜と四部屋ある。

松(隣)はおばちゃんが住んでいたが、おれが引っ越してきてすぐに孤独死でなくなり、桜はすでに誰も住んでいなかった。

梅(隣)には派手なシャツ着たよく喋るおっちゃんが住んでいた。このおっちゃんはずっと喋っていて顔を合わせるたび

「お、今日も早いな、かんばりや」

「お疲れさん、疲れた顔してるなぁ~沢山飯たべや」

「今日はあっついなぁ、もう汗だくやでおっちゃんは(笑)」

と色々話しかけてきた。

ウザイなぁと思いひたすら無視していた。

壁が薄いから隣のおっちゃんの声はひたすら聞こえてきた。何を喋っているかわからないがおっちゃんはずっと喋っていた。

始めこそ煩わしかったが徐々に慣れていき、かといって会話することはなく一向に無視していた。

職場で「お前使えねぇ~な」と連呼される日々でおっちゃんを見ることによって、おれより下の人間がいると内心安堵していたのかもしれない。

ある朝部屋の外が騒がしく、ドアを開けると若い兄ちゃん達が隣のおっちゃんの部屋に土足で入り込み物を運び出していた。

聞いたら彼らは遺品回収業者でおっちゃんは孤独死したとのこと。

その時はおっちゃんどうこうより、とりあえず若い兄ちゃん達の態度にムカつき、玄関からは靴ぬげや!と言いたかった。

仕事が終わり帰ってくるといつものおっちゃんの喋り声は勿論なく、そこでようやく…おっちゃん死んだんだ…と実感した。

今までBGMの様にずっと当たり前にあったおっちゃんの声が無くなると夜がこんなに静かなものだと知った。

夜の静けさが、この青葉荘に今住んでるのはお前だけなんだぞ、と迫ってくる気がする。

猛烈に誰かと話したくたり、その誰かを探す。しかしその誰かは見つからない。

Twitterで呟き、Facebook、Instagramみるけど、SNSではこの気持ちは解消できない。

おれは酒を飲んだ。飲む事位しか思い付かなかった。そしていつの間にか寝ていた。

また朝がきて職場で罵られ、夜の静けさをかき消すように酒を飲み眠る日々。

ある時気づく。

おれはおっちゃんの声によって救われていた部分があるのではないか?

うん?おっちゃんの声が聞こえる気がする。

気のせいか、そうだよな、今日も酒を飲み過ぎた。あと一本だけ飲んで寝よう。

また明日がくるから。



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