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閉店ギリギリの美容室でかけこんだ私と話した、新人アシスタントの子へ

先日、閉店ギリギリの美容室で
カラーをしてくださいと駆け込んだ。

直前の予約だったため、
「もう帰れる」と思っていた店員さんたちの落胆が丸見えだった。忍びない気持ちで対応してもらった。

それでも営業時間内。
他の店員さんはみんなはけて、
輪になって私語がダダ漏れしていた。
裏では店長がため息をついているのが聞こえた。 
忍びない気持ちがあっても、少し苛立ってしまうほどには対応が悪かったように思う。

対応の悪い店長と
ひとりだけ、アシスタントの女の子が残った。
とくに何か話しかけてくるわけでもないが
健気に仕事をしているのが伝わってきて
印象のいい子
だった。

店長すら裏にいき、店員さん同士の私語が
広い店内に響く中、
ふたりになった機会に話しかけた。

私が「何歳ですか」
そうきくと、『20歳です』と笑ってくれた。

「みんな裏にいってしまったのに
残ってくれたから一番若いのかなと思った。
最後のお客さんになっちゃって申し訳ない」
なんて割と失礼なことを言ったにも関わらず、

『大当たりです笑
でも全然気にしないでください。
今日はお仕事帰りですか?』
と笑ってくれて、雑談をはじめてくれた。

当たり障りない話だったが、
わたしのイライラを取り払うには
充分な時間
だった。

店長は腕も酷くて、アッシュがきつすぎて
青くなった髪色には不服だったけど。

新人のアシスタントさんとの話で
わたしはこの美容室にいって良かったと思った。
最後に「頑張りましょうね」なんていって
2人で手を振り合ってバイバイした。

いい夜をありがとう。
お互いに、いい大人になろう

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