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「結局、〝自分と同じ人〟はいないんだって悲しくなったことない?」

2020年の冬、
わたしはこの質問をある男性にした。

ひとりで生きていくの寂しくない?

思えば、私は、ずっと小さい頃から、
一緒に生きてくれるパートナーを探していた気がする。
ひとりでこの世を生きていける気がしなかった。
同性でも、異性でも、
自分と同じ価値観、考えの人を探してきた。

このとき、私は2年付き合った彼と別れた直後で
ひどい喪失感に襲われていた。

今回も、自分と同じ人じゃなかったんだ
一生巡り会えないかもしれない

今思うと、完全に
次の依存先を探していたように思う。

その後の男性の回答がいまも心に残っている。

「逆ならあるよ。
ヒトは結局一緒なんだって。
すごい数学の定理をみつけても、
ヒトは、ヒトの域を超えられない。」

聞いた時、
予想してた答えとかけ離れすぎて、
思わず笑ってしまった。

ほおおお、
そんなひといるんだ。

真逆の考えだったけど、
なぜかすんなり入ってきた
そして面白いと思ったし、
なんだか勇気が湧いてきた。
そしてなにより、努力した「為人」が見えた気がした。

その後なぜか彼と私は付き合った。
真逆の価値観、真逆の考えなのに

なぜだかとても居心地がいい。
真逆なのに

そして、なぜか
わたしの「自分と同じ人を探す旅」は中断。
真逆の人と出会ったのに。

ふしぎだ。

違いを楽しむって面白いかもしれない
そう思った。

いまはこんな自分を楽しみたい。
こんにちは、みんな。

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