「結局、〝自分と同じ人〟はいないんだって悲しくなったことない?」
2020年の冬、
わたしはこの質問をある男性にした。
*
思えば、私は、ずっと小さい頃から、
一緒に生きてくれるパートナーを探していた気がする。
ひとりでこの世を生きていける気がしなかった。
同性でも、異性でも、
自分と同じ価値観、考えの人を探してきた。
このとき、私は2年付き合った彼と別れた直後で
ひどい喪失感に襲われていた。
今思うと、完全に
次の依存先を探していたように思う。
*
その後の男性の回答がいまも心に残っている。
聞いた時、
予想してた答えとかけ離れすぎて、
思わず笑ってしまった。
ほおおお、
そんなひといるんだ。
真逆の考えだったけど、
なぜかすんなり入ってきた。
そして面白いと思ったし、
なんだか勇気が湧いてきた。
そしてなにより、努力した「為人」が見えた気がした。
*
その後なぜか彼と私は付き合った。
真逆の価値観、真逆の考えなのに。
なぜだかとても居心地がいい。
真逆なのに。
そして、なぜか
わたしの「自分と同じ人を探す旅」は中断。
真逆の人と出会ったのに。
*
ふしぎだ。
違いを楽しむって面白いかもしれない、
そう思った。
いまはこんな自分を楽しみたい。
こんにちは、みんな。
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