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フロムゲー考察。Dark Souls / Bloodborne / SEKIRO Twiiter: https://twitter.com/SheOaken ツイッターで練ってます。

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  • 【考察】ダークソウルシリーズ

最近の記事

オスロエスという名前のペルシャ的なアレコレ

前々記事:妖王の庭という古代図書館 前記事:オスロエスは「竜の御子」を砕いたのか 何故オスロエスという名前がつけられたのか。 この1点に何らか反応する記事です。考察というよりモチーフの深堀り、あるいは小ネタ集だと思って聞いてください。 1.きっかけは名前語源(Etymology)の話からします。 下記は、ロスリック関係のNPCが古代~中世ドイツ語系の人名でまとまっているというリストです。 【①ドイツ語系】 ・ゲルトルード(Gertrude): ゲルマン祖語「槍の力

    • オスロエスは「竜の御子」を砕いたのか

      前記事『妖王の庭という古代図書館』 1.日英でテキストが違う前置きをしないという誓約を結びました(という前置き)。 画像をご覧ください。 早速ですが、注目すべきはこの一文。 王はロスリックの血の営みに発狂し 大書庫の異端と繋がったという 実は太字部分が英語テキストだと違っています。 王はロスリックの血を「ある大いなる目的」の為に利用せんと取り憑かれ 大書庫の異端と繋がったという "Oceiros went mad trying to harness his roy

      • 妖王の庭という古代図書館

        1.妖王の庭は遺跡である私の中で確信に近いのはロスリック城内において、これら建築物は「遺跡である」という事です。根拠は下記になります。 【根拠①】素晴らしい、ここがロスリックの底であると いきなりですがトリビア。 異なる時代が折り重なっている遺跡の事を「複合遺跡」と呼びます。 そういう場所では地層を掘れば掘るほど古い時代に行き当る。古墳時代の遺跡の地層下に、弥生時代の痕跡が見つかり、さらにその下に縄文時代…といった感じ。 さらにわかりやすく言えば、ブラボの聖杯ダンジョンは

        • 「白教の輪」から考える奴隷騎士ゲール ~Gaelの語源編~ 4/4

          これまで: 1/4 2/4 3/4 最終章.ゲール(Gael)という名前、「Gの系譜」説 過去3部にわたってつらつらと語ってきました。 最後に総括として、ある説を紹介して終わります。海外掲示板のfextralifeのものです。(末にリンクを載せています) この項に説得力を持たせたくて、長々書いてきたと言っても過言ではありません。 1.ゲールの語源探し ゲール(Gael)ってなぜゲールという名前なのだと思いますか? 一般的に、Gaelとはアイルランド・スコットランド

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        • 【考察】ダークソウルシリーズ
          10本

        記事

          「白教の輪」から考える奴隷騎士ゲール 3/4

          前記事: 1/3 2/3 次回:4/4 前回のローディング ・神は人に成り、人は神に成る ・ゲールが奴隷であった名残は清拭の小教会にある。 ・だが、画家のお嬢さんとは隷属関係にはなく、主人公と出会ったときは解放奴隷であった ・ゲールは奴隷騎士に叙される前は、元神格だった 1.奴隷の枷 ■ウィップ/イバラムチ/まだらムチ 人は皆記憶の底に、奴隷の痛みを抱えている The shackles of bondage lie deep in the hearts of all h

          「白教の輪」から考える奴隷騎士ゲール 3/4

          「白教の輪」から考える奴隷騎士ゲール 2/4

          1/4 3/4 4/4 1.前回のおさらい ■白教の輪(Way of White Corona) 失われた白教の奇跡 白い光輪(Discus)は敵を切り裂き、やがて術者の元に戻る かつて、神々の名残が濃い時代には 白教の奇跡は光輪(Aureoles)と共にあったという そして偲ぶ者たちは いつの日かそれが戻ると信じていた ・失われた奇跡とは誰も語り継ぐはずのなかった奇跡、シリーズ通してゲールだけがこれを“記憶”していた ・「輪、光輪」は英語テキストで3種類の特定性

          「白教の輪」から考える奴隷騎士ゲール 2/4

          「白教の輪」から考える奴隷騎士ゲール 1/4

          1.前置き白教の輪は、アリアンデル絵画世界で入手できるダークソウルシリーズ最後の”白教の奇跡”です。 これの存在意義が気になって、誰かの考察を読みたくて検索するのですがあまり多くは引っかかりません。 一方で、残念なことに(納得のいくことに)揶揄するたとえはたくさん引っかかります。 輪投げ、イカリング、クリ●ンが使う方の気円斬 …お前らクリ●ンは完全に飛び火だろ謝れ!!! あと術者のゲール爺を「クリ●ンと同等扱い」したことについてもだ! …そんなわけで、(おそらく低ス

          「白教の輪」から考える奴隷騎士ゲール 1/4

          薄暮の国、黄昏の国、常夜の国

          こちらは『枷の椎骨、黄昏の国』のエピローグ的な考察です。 1.薄暮の国の謎 もともと大きな違和感がありました。 「薄暮の国のシーリス」は英語だと下記になります。 ”Sirris, of the Sunless Realms” "Sunless"とは、単純に言えば「太陽がない状態」の事を指します。 太陽さえなければ、なんでもSunlessと呼称できますので、「深夜」でも「深海」でも「太陽から遠く離れた宇宙」でもよいです。 ※ ほんまに~?と思う方はSunlessで画像

          薄暮の国、黄昏の国、常夜の国

          枷の椎骨、黄昏の国 2/2

          1.椎骨のきっかけ1/2では世紀末おじいちゃん聖フォドリックの亡者への慈しみを書いて、私がおじいちゃんに慈しみを抱いて終わったのですが、 2/2ではフォドリックとその家族の出自(のモチーフ)は「枷の椎骨」から追えるのでは?「薄暮の国」のモデルもわかるのでは?という話をしてみたいと思います。 きっかけはこちらの賢者のツイートでした。 なんですと…。 調べてみると私がTwitter再開する前ですが、他の賢者もツイートされてました。 2.アトラス=骨の名は アトラス(A

          枷の椎骨、黄昏の国 2/2

          積む者の、黄昏の国 1/2

          1.積む者を考える誓約「積む者」は、聖騎士フォドリックの死とともに真相が袋小路に陥ってそのまま薄らいでいく不思議な概念です。 他の誓約、たとえば「暗月の剣」や「神喰らいの守り手」などはストーリーの本流とも接するのでテキストが豊富…ですが「積む者」はテキストの少なさも去ることながら、どうやら「亡者化」に関わりがある。 これはダクソの世界観において重要な概念なのでは? あれはいったい何なのだろう、という疑問はずっとありました。 一旦、材料を並べてみましょう。 ■枷の椎骨

          積む者の、黄昏の国 1/2

          ティーレッガー先生の語源を追って

          1.前置きnoteではツイッターで書き切らないフロムゲー考察を載せていく予定ですが、まずは自己紹介がてらこんな考察アプローチをしていますって話をします。 2.ティーレッガー先生(Mr. Tyr-Egger)中学生時代、ティーレッガー先生という英語教師の授業に当たりました。太陽のようにまっきん金髪、筋骨隆々でピチピチTシャツとジーンズがトレードマーク。今思い返すと歌手のスティングに激似で、おまけに声もハスキーさが似ていました。 スティング本人だとさすがにハンサム過ぎるので↑

          ティーレッガー先生の語源を追って