ショートエッセイ:神社の墓場
「京都 秘密の魔界図」(火坂雅志著、のちに『魔界京都』『魔界都市・京都の謎』と改名され文庫化されて再刊された)という本は良い。
京都中の魔所で、現在でも行けるところを羅列してある。この本には随分お世話になった。一条戻橋、北野天満宮、六道珍皇寺、安井金比羅宮等、いろいろなところに行ってみた。しかし行き損ねたところもたくさん残っていて、例えば「羅刹谷」なんかはずっと気になっていた。
東福寺と泉涌寺の間にある谷で、「羅刹」という、人の肉を食らう鬼が出たからそう呼ばれたという。