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ショートエッセイ:日々是ちょい怖

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一寸怖いけど何だか笑えるエピソード集です(たまに心を入れ替えて真面目に書くこともありますが)。一日のすきま時間に楽しんで頂けるよう、できるだけ短くしました。
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記事一覧

ショートエッセイ:京都・千本中立売の怪談

大学時代の体験です。 京都の千本中立売というところに友達が住んでいました。 彼女は苦学生…

本当にあった怖い話❶

アクアリウムの怖い話を聞いたことはありますか? 水槽に泳ぐ魚たちに癒やされる人も多いです…

MKD.023
8か月前
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ショートエッセイ:ウィーン―ハプスブルク家の点鬼簿より

地下へと通じる長い階段を下りたら、そこは黄泉の国だった。 ハプスブルク家の霊廟は、ウィー…

ショートエッセイ:京都最強縁切り神社

京都は祇園、八坂通の南側に、ひっそりと不思議なエリアがある。 祇園の外れまで行くと場外馬…

ショートエッセイ:あなたにだけは会いたくない

イギリスはロンドン郊外に、ハンプトン・コートという宮殿がある。 日本ではヘンリー8世の愛し…

ショートエッセイ:イギリスー遺体の缶詰

「ぎゃあっ!!」 教会の中で私は蛙がひっつぶれたみたいな悲鳴を上げて床から飛びすさった。 こ…

ショートエッセイ:神社の墓場

「京都 秘密の魔界図」(火坂雅志著、のちに『魔界京都』『魔界都市・京都の謎』と改名され文庫化されて再刊された)という本は良い。 京都中の魔所で、現在でも行けるところを羅列してある。この本には随分お世話になった。一条戻橋、北野天満宮、六道珍皇寺、安井金比羅宮等、いろいろなところに行ってみた。しかし行き損ねたところもたくさん残っていて、例えば「羅刹谷」なんかはずっと気になっていた。 東福寺と泉涌寺の間にある谷で、「羅刹」という、人の肉を食らう鬼が出たからそう呼ばれたという。

ショートエッセイ:隠れ里の沈黙

グンマ―のお話。 叔母の車で日本ロマンチック街道(が、今やそう呼ぶ人は誰もいないっぽい)を…

ショートエッセイ:神秘の島、久高島―沖縄の神々に導かれて

久高島は沖縄本島近くにある小さな島。 しかし、行くためのハードルは結構高い。 「久高島の…