日々、発達障害についてのインプットをしていて思うこと。
ADHD_noteです。
今回は、日々発達障害についてのインプットをしていて思うことについて書きたいと思います。
私は発達障害(ADHD混合型+ごく一部ASDの特性がある)と診断されてから、発達障害についての書籍を少なくとも数十冊程度読み込んできました。
これまでにインプットしてきた情報としては、書籍だけでなく、ネット上のサイトで精神科医が書いている記事をはじめ、厚労省、製薬会社、大学病院、学術論文などの各専門家によって書かれた記事、当事者のブログ(noteも含みます)、当事者の方が投稿されているSNS(YouTube等の動画)、NHKなど放送メディアで組まれた特集などまで、さまざまです。
特に、発達障害について書かれた本に関しては、良質な専門書がたくさんありました。
ただ、専門的すぎる(一般的に社会全体が発達障害について興味がないことの裏返し)からか、発行部数が少なかったり、廃盤になっていたりという本も多いと考えられました。
確かに、情報が古いもの本もあります。
(たとえば、”ASD”ではなく、”アスペルガー症候群”などと表記されている本もあったりします)
・・・が、”本質”は”そこ”ではなく、”ADHD”のことを”MBD”と書かれていようが、それは、現代の医学の進歩で結果的にわかってきたことであって、発達障害の症状に困っている当事者の症状自体は、30年前、正確にはもっと昔から変化しているわけではないのです。
これらを踏まえて考えると、”発達障害” に関しては、
”自らの症状の原因について、正確に理解する”
ということに尽きると考えます。
たとえば、
なぜ、忘れ物が多いのか?
=ADHD(注意欠陥/多動性障害)の不注意特性の疑いがある。
なぜ、座学で離席してしまうのか?
=ADHD(注意欠陥/多動性障害)の多動性の疑いがある。
なぜ、何度も同じことを確認(聞いたり・見たり)してしまうのか?
=発達障害の短期記憶(ワーキングメモリー)の障害、あるいは強迫性障害の疑いがある。
なぜ、不用意な発言をしてしまうのか?
=ADHDの衝動性、ASD(自閉スペクトラム症)のコミュニケーション障害の疑いがある。
なぜ、体が動かしにくいのか?
=脳機能の発達障害に起因する、発達性協調運動障害の疑いがある。
なぜ、漢字が書けなかったり、算数の文章題が苦手なのか?
=発達障害の一種である、LD(学習障害・識字障害・算数障害など)の疑いがある。
なぜ、人の意図が汲み取れないのか?
=ASD(自閉スペクトラム症)のコミュニケーション障害の疑いがある。
なぜ、テンションが高かったり落ち込んだりが頻繁に起こるのか?
=ADHD(注意欠陥/多動性障害)の衝動性、あるいはADHDに複次的に併発した二次障害(双極性障害など)を併発している疑いがある。
なぜ、ストレスがかかると、過呼吸や動悸が起こりやすいのか?
=発達障害による脳機能特性(視覚や聴覚過敏など)から、交感神経、副交感神経のコントロールが乱れやすい。あるいはストレスがかかると、疲れやすく、心身にストレス症状が出現しやすい(身体の生理的な防御反応として、肌荒れ、頭痛、下痢、過呼吸、動悸、頻脈、パニック様症状など)が起こっている疑いがある。
・・・などといった感じです。
わたしは、医師でも心理士でもなく、いわゆる有資格者ではありませんが、(断続的にではあるものの)かれこれ20年程度の間、心療内科や精神科に通院などの経験があることから、服薬などの経験はあります。
ただ、それだけ長くいろいろなクリニック、病院、大学病院などに通っていたのにもかかわらず、発達障害(ADHD)であることが判明したのは、仕事でうつ状態になった際に受診したクリニックで、30代半ばになってからです。
診断された際には、
これまで実感としてもやもやしていたことがわかり、腑に落ちましたが、であれば、もう少し人生の早い段階で見つかっていれば、多少は人生が変わったのではないか?という思いも同時にありました。
そしてこのような内容は、
これまで生きづらさを抱えながら生活していた ”私の諸先輩方” である、当事者の皆さんが、さまざまな専門書などに ”思い” として、同じように書かれていました。
私は今後も出来る限り、私が読んだ発達障害に関わる本や文章の中身(内容)について、広く知っていただけるよう、ネットに記事を上げていきたいと思います。
発達障害の疑いがある人、生きづらさを抱えているものの原因が分からずに引きこもってしまっている人、当事者のご家族、ご友人など、さまざまな不調が、発達障害という症状によって起因していることに気づいていない人に向けて書く、伝えるという思いで、発信していきたいと思います。