玄界灘にプカっと浮かぶ壱岐島〜驚きが隠せない!
旅だけじゃなく何か行動を起こすときは、必ずキッカケがありますよね。
アンテナにピン!と引っかかったり、なんか気になって仕方なかったり。
もしかすると忘れていたはずなのに、あれれ?夢に出てきた〜なんてことも。
この旅のキッカケは、昨年乗ったスカイマークの機内誌でした。
コロナ禍の時は機内誌が姿を消していて、それはそれは寂しかったのですが、少しずつ復活していたので、ペラペラとめくっていきました。
私の目に飛び込んできた一枚の写真、それは対馬の「白嶽」から望む日本最大のリアス式海岸の絶景でした。
正直、白嶽という存在すら知らない私でしたが、心の中では即座に「絶対行く!」と心に誓っていました。
そんなキッカケがあり、忙しい冬が始まる前に「いざ壱岐&対馬!」が決行となったんです。
本当に行けてよかった…涙
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日本は島国と思ってはいましたが、実に420近い有人の離島があるそうです。
無人島も入れると、なんと1,420!(本州、北海道、四国、九州、沖縄本島を除く)
壱岐島は全国で20番目に大きな島ですが、南北約17km、東西約15kmという、実は小さな島なのでした。
そんな小さな島ですが、その歴史は古く、太古の昔から日本本土と朝鮮半島をはじめとした大陸との架け橋として存在していました。
中国の歴史書『魏志倭人伝』には「一支国」と記され、2008文字中57文字で記述されているそうです。
なかでも弥生時代に形成された「原の辻遺跡(国特別史跡)」は、大陸との海上交易で栄えた王都として、復元されています。
ご興味ある方はこちらをぜひご覧ください。
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歴史の深さがそれだけでは終わらないのが壱岐!
事前に色々と情報を調べると、な、な、なんと、神社や祠が1000以上も存在するではありませんか。
そうなんです、そうなんでした。
日本最古の歴史書「古事記」の冒頭にある、イザナキとイザナミの「国生み」において、彼らが5番目に生んだのが伊岐の島(壱岐島)です。
どこをどう回るのか。
私にとっての旅はジグゾーパズルのようなもの。
事前に色々と調べたものをピースとして作りますが、綺麗に合わせて作っていくのではありません。
小袋に入れて旅へ持って行き、あとは現地でいろんなピースを作っていきます。
「あれ〜これ要らないかも」「この辺りがもっと必要かなぁ」
壱岐では、これでもか!というほどたくさんのピースが出来上がりました。
その一つをご紹介しますね。
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引き寄せは突然やってきました。
温泉宿の離れ(一軒家)に滞在していたのですが、朝出かけるときに、ふと宿の方に「行ってきます」と、ひとこと声をかけていこうと思いました。
玄関が全く別だったし、ご飯もつけてないので基本的に宿の方とは会わないんですよね。
お宿の方の玄関へ回り、ガラガラガラと引き戸を開け「おはようございます!」と大きな声でご挨拶をすると、中から女将さんが出てきました。
「あら、ごめんなさいね。昨日はご挨拶ができなくて」
なーんて普通のご挨拶をしていたところ、突然「失礼ですが神社にはご興味あります?」となり、あれよあれよという間に、とある神社をご紹介してもらったのです。
その名は「龍蛇神社」(ヘッダーの写真)
全国にある龍神さまがお伊勢さまへ行く前に、必ず立ち寄る神社だそうです。そしてちょうど今、日本各地から一斉に龍神さまがお集まりになっているタイミングだとか。
話は飛びますが、2020年の夏にこれもふとしたキッカケから出会った神社がご縁で、今なお龍神さまの通り道を探しながら旅をしている私がいます。
そのきっかけとなった事を記事にしたのがこちらです。
女将さんからはとにかく分かりづらいからカーナビではなく、「google mapで行ってね」と言われ、まずは全てをそこにフォーカスし車を走らせました。
案の定、あっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら辿り着いたのが、キャンプ場の駐車場。
ここで良いのかなぁ?と車を降り海の方を見ると、目に飛び込んで来たのがこの景色です。
有名観光スポットではないので、神社の存在と龍神さまのことをご存知の方しか来ないそうで、誰もいませんでした。
深く考察すれば、いろんなことが出てくるのかも知れません。
しかし今はそんなタイミングではない気がして、ただただ、打ち寄せる波音と舞う風に身体の内側まで洗われていくだけでした。
かなりの時間をその場で過ごしたと思います。
ふと遠くを見ると島影が私の目に飛び込んできました。
あの島なんだろう?
なんだか呼んでいる気がする
その目線の先には、今でも女人禁制、上陸時には海中で禊をし、神職以外は立ち入りが厳重にできない「宗像大社の沖津宮」の遥拝所がある「大島」がありました。
次はあの地なのでしょうか…
まだまだパズルのピースを作りに行かなければなりませんね!
今度はここでキャンプしよーっと(笑)