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並列読書(併読)のすすめ

今回は、以前の記事でも少し触れた「並列読書」について、すこし詳しくお話ししようと思います。

「並列読書」とは、複数の本を同時進行で読み進めていく読書法です。読書が好きな方には割と有名な概念、というか方法論なのではないでしょうか。
とはいえ、「並列読書」を実践してる人でも、それぞれ考え方が少し違うかもしれません。今回は僕なりの「並列読書」のやり方をご紹介します。

まず、僕がなぜ「並列読書」をしているのかと言いますと、端的にラクだからです。ラクだということは非常に重要です。ラクじゃないと読めるものも読めなくなります。
これは僕の性格的な問題もありますが、一冊の本だけを読んでいると、どうしても途中で疲れたり飽きたりします。相当面白ければ一気に読み進めることもありますが、やはり読書というのは、好きなタイミングで読むのをやめて、しばらく頭の中で色々考えてみることも楽しみの一つ。だから僕は、1冊の本を一晩で読んでしまうということはあまりありません。そもそも夜はちゃんと寝ないと、調子が狂う。
だから、飽きたら別の本を手に取り、それも飽きたら別の本。読むこと自体に疲れたら本からしばらく離れる。これが僕にとって自然な読み方です。

「並列読書」というと、「たくさんの本を併読してると、それまでの内容を忘れたり、こんがらがったりしないの?」という疑問に思う人もいるかもしれませんが、意外とこれが大丈夫なんですね。
ただし、文字面を滑るように読んでしまうと記憶に残りにくいので、音読できるくらいのゆっくりしたスピードで読むようにしています。

僕はおおむね、常に10冊程度を並列に読んでいます。本のジャンルはバラバラですが、難しい本(哲学書など)は必然的に読了まで時間がかかります。というか、難しい本は時間もかかるし頭も使うので、普通は他の本と並列読書するものでしょう。
反対に、軽めのエッセイなどは、あまり負荷を感じずに読めるのですぐに読み切ってしまいます。でも、すぐに読み切ってしまうのはもったいないというか味気ないので、ぐいぐい読める本もあえてゆっくり読んだりします。

気の赴くままに読めるのが並列読書のメリットです。何も一冊の本にかかりっきりになる必要はありません。難しめの本も、気負わずラクに読んでいくことができるので、結果的に多くの本を読むことができます。
ぜひ試してみてください。

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