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【植栽家の日常】20230114 農場day お気に入りの常緑樹など

農場には頻繁に行っていますが、いつも慌しく作業してしまうので、植物の写真を撮るのが後回しになってしまいがちで反省しております😅

今日は意外めのモノも含め、冬場も美しく葉を楽しめる常緑樹をいくつか撮ってきました。

トップ写真は、ダフネ(=ジンチョウゲ)‘信濃錦’
Daphne odora 'Shinanonishiki'

春先に咲く花の香りがとてもよい、おなじみの常緑低木 ジンチョウゲの美しい黄中斑入り品種です。
ちょうど時期的にツボミが膨らみはじめていますね。この濃マジェンタ色のツボミと葉色とのコントラストもお気に入りです。

本種 ‘信濃錦’ は、パッキリと色分けされた中斑ではなく、不規則な黄中斑とさらにその黄斑の中に緑色の部分ができたり、黄色の上にまだらに薄緑色のオーバーレイが乗ったりして、とても複雑な葉色が素晴らしい品種です。

芳香花の常緑カラーリーフ樹木として通年楽しめます。日本国内で作出された品種ですが、比較的流通量も少なく、庭植えしてもレア感があって目を引きますし、特に海外ではとても入手困難な日本の伝統品種なので、SNS全盛の現代において、日本から海外の園芸家に自慢できる逸品といえるでしょう😊

数年前、日本国内でも生産者が激減してとても入手困難になった時期がありましたが、これはマズいと思い私もオンラインショップや書籍などでも激推ししていました。声を上げ続けるのはそれなりに意味があるようで、ここ2年くらいは継続的に作る生産者が現れたようで、比較的安定的に入手できるようになりました。

次々に新しい品種が世に送り出される時代。素敵な品種でも、数年単位で市場から全く姿を消してしまうことも多くあります。
良い品種が市場の経済原理の中での生存競争で淘汰されて絶滅していかないように、私たち園芸家が植物の素晴らしさを発信・共有していくことで素敵な品種を守っていくという意識を持つことも大切だなと個人的には思っていて、植物の良さについて愛のある視点で解説するように心がけております😊

以下、私がお気に入りで、庭植えにしても植栽効果が高い「推し」の品種をいくつかご紹介しようと思います。

※2023年1月17日時点では、下記の有料部分の記事が完成しておりませんので、今のところ記事のご購入はご遠慮ください。完成まであと数日、楽しみにお待ちくださいませ🙇‍♂️


※最近、一部の植物販売業者や個人でオークションやフリマアプリなどに出品している方が、私の植物説明文をコピペして使っていたり、商材リサーチのために閲覧だけされているケースが目に付くようになってきたので、私独自の個別植物紹介については一見さんお断りの意味合いで有料記事にさせていただくことにしました。
オンラインショップの一般向けの解説よりも「私がイマどんな植物に注目しているか」という関心の動向がオンタイムで反映されているので、先取り的な意味で有意義な情報になるようにしたいと思っております。

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