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【旧乙庭blogサルベージ】20081005 乙畑 001 秋冬野菜の植え付け第1弾

まえがき

2008〜2016までexcite blogにて乙庭のブログを書いておりました。
旧ブログサイトを閉鎖する方向で、古い記事をnoteの方に移行して1箇所におまとめすることにしました。

【旧乙庭blogサルベージ】は、2008~2016年のexcite blog期、2015~2022年のword press期のブログ記事の再掲シリーズです。

随分昔の振り返り記事になりますが、古くから乙庭をご存知の方は懐かしんで、最近乙庭を知った方は乙庭の成り立ちから今日までの歩みを回顧録的にお楽しみいただければ幸いです。

特に2008〜2016のexcite blog時代は、ただの趣味の園芸家だった私(の庭)が、たまたま引っ越した賃貸住宅に庭に植物を植え始めたところから、その植栽が雑誌などのメディアに掲載されたり、若手建築家の目に留まって植栽設計の道を歩み出したり、そして、ACID NATURE 乙庭を起業して初の自著の出版に至るまで、と私の人生の転機になることがたくさん起こりました。

それから随分長い月日が経ち、いくつかのブログサイトを経てnoteに辿りついて1年半くらいになるでしょうか(2024年2月時点)。

noteでの毎日更新がほぼ習慣化でき、今後も長く居続けられるネット上の居場所と思えるようになったこと、これまでに書いたことがネット上のいろいろなところに散在している状態になっているのも煩雑だなと思っていたこと、私自身もう滅多に訪れない旧ブログを月額費用を払って維持だけしているのも不経済だなということもあり、重い腰を上げて旧ブログの記事をnoteの方に徐々に移行して、移行完了の暁には旧ブログを閉鎖することにしました。

前置きが長くなってしまいましたが、2008年 excite blog期の最初期の記事を再掲します。

2024年現在の視点で見返してみて、時代の変遷により分かりにくくなっている部分は適宜 ※注釈をつけたり読みやすく編集しております。


【 乙畑 001 秋冬野菜の植え付け第1弾】

今年の春から近所の市民農園を借りてプチ自給自足を楽しんでます。 

どうせやるならスーパーで売ってないような野菜や
色の美しい品種を使ったりして、
面白くて美的な畑をやりたいな~ということで、
2008春夏は、日本の地方野菜や黄色ズッキーニ、
赤オクラ、カラフルな葉モノなどいろいろ興味深い野菜達と、
キクイモや葉が縞模様のカンナやクニフォフィア(トリトマ)など
農家の庭先風味の花モノをミックスしたポタジェを作りました。

畑作りは初めての体験だったのですが、
植えた素材の面白さと、(ヒミツの肥料を使った)土作りがよかったのか
ウチの一画は植物の成長が非常によくて、
生命の強さあふれるダイナミックな畑となり、
とても楽しめてやりがいが感じられたシーズンでした。

もちろん、採れた野菜もおいしくいただきご満悦!

家では、ほぼ菜食の食生活してるので ※1)、
自分で作った無農薬採れたて野菜を自分で料理して食べるのはとても豊かな感じ♪
※1) 当時は仕事が多忙で、自炊の手間を省いて外食で済ませることが多く、週末など、家で自炊をするときにはヴィーガンメニューにしていました(2008年にしては先進的)

畑を始めたことで、庭~畑~食という具合に
自分の好きなライフスタイル全般がリンクして、
生き方のコンセプトが明確になったし、
日常にも流れが生まれて生活しやすくなり、とても充実です。

農作業は楽しくてストレス発散にもなるし、自家収穫した野菜は美味しいし、
なんだかいいことづくめ。

畑も「美しく美味しい」をテーマにしていこうかな♪

というわけで、秋冬野菜はさらに育てるモノをいろいろ
厳しくセレクトし、各所から種をお取り寄せ。

夏野菜は9月中旬に撤収、秋にむけての苗作りと畑の土作りを同時に進め、
本日、秋苗の植付け第1弾を行いました。

植えたモノは、
九条ネギ(細身なので花も生花のアリウムっぽく楽しめるかな~、と)
下仁田ネギ(茎を真っ黒に焼き焦がしてホクホクの中身を食べたい!)、


その他、今回チカラを入れているイタリア野菜を中心に↓の面々♪

Spinacia  ’Bordeaux F1’  (赤軸のホウレンソウ)

Brassica oleracea var. gonygylodes 'Delicacy Purple'  (紫コールラビ)


Beta vulgaris 'Detroit Globe' (ダークレッドのビーツ)

Brassica oleracea var. italica 'Early Purple Sprouting'(紫花の茎ブロッコリー)


Brassica oleracea 'Romanesco'(フラクタルなイタリアのカリフラワー)


Brassica oleracea 'Nero de Toscana'(葉面がデコボコした灰水色葉のケール。美しいだけでなく美味!)

Brassica oleracea var. gemmiferas 'Rubine'(紫メキャベツ)

ここまで植えたら雨が降り出し作業中断 ^^;まだ小さい苗ですけど、丁寧に畝たてした畑に植付けした様子はとてもかわいくて、にんまりでした。激美な冬が今から楽しみです♪


【過去記事再掲に寄せての追記 20240305】

2008年、別に園芸をするつもりもなく引っ越した庭付きの賃貸住宅で、ふとした思いつきで植物を植え始めたその日から、私の人生が大きく違う航路に舵を切って方向転換しているのをヒシヒシと感じていました。

庭の様子の日々の変化が通りがかるご近所の方々からすごく好評だったり、その賃貸を設計した建築家からも問い合わせがあったりして、「とても個人的でマニアック」だと思っていた自分の植物観が、園芸にそれほど興味のない一般の方にも意外と理解していただけるんだな、と内心驚いてもいました。

とはいえ、自分が植物を媒介にして行っている表現行為が、言葉を使わなくても通りがかりの人にも伝わるということが当時はとても嬉しくそしてエキサイティングでした。

私は園芸だけでなく、食べることも料理を作ることも好きなので、自分が育てた「私ならではセレクトの野菜」で食卓も表現したいとも思い、また多忙な毎日のストレスから解放される癒しも兼ねて、市民農園での野菜づくりも始めました。

ロマネスコカリフラワー や 茎ブロッコリー、ネロディトスカーナなど、2020年代からみても先進的でお洒落美味しい野菜セレクトだと思います。

自分のことながら、未来への夢と明確な意思を持って行動していたな、と。 


【太田敦雄の著作、掲載誌の紹介】

私 太田敦雄の著作や掲載誌をいくつかご紹介します。
2024年1月16日発売(本記事執筆時点では発売前)のガーデニング雑誌「Garden&Garden vol.88 (Spring 2024)」。
巻頭特集「風景ガーデニング」にて、私 太田敦雄 / ACID NATURE 乙庭 を8ページにわたり掲載いただいています。私の設計案件の中でもこれまで一般誌で解説紹介していない2つの住宅を実例に写真豊富に、自分が思い描く植栽風景を形にしていく思考のコツなどについて解説しています。私のページ以外も人気ガーデナー、ガーデンデザイナーさんの多様な植栽事例をお楽しみいただけます。


私と、おぎはら植物園の荻原範雄さん、フローラ黒田園芸の黒田健太郎さん・和義さんご兄弟との共著作「グリーントータルプランツブック」。前半の1/3を私が執筆担当しており、実例も交えた植栽論と植物の解説をしています。


私の最初の著作本「刺激的・ガーデンプランツブック」は、出版社のご都合で現在絶版となっていますが、この本に書いた内容も含めて、今後の出版物に盛り込んで、なんらかの形で情報としてこれからも手に入るようにはしていきたいと思っています。


noteの「乙庭植物図鑑」では、これまでの著書では解説していない植物も積極的に取り上げていく予定です。
自分だけの特別なお庭造りの参考になれば幸いです😊✨



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