美しい愛憎劇「この季節が嘘だとしても」
本を読み切りました。何とは無しに手に取った「この季節が嘘だとしても」初めて知る感情に満ち溢れているのでぜひ読んでみてほしいです。
表題にもつけた、愛と憎しみが交錯する様を主人公を通して体感することのできる本作、初めてそれらは表裏一体なのだということが良く良くわかりました。愛しさ余って憎さ倍増といいますが、この物語の場合は憎さ余って愛しさ倍増の方が正しいように思います。
自分の全てだった大好きな従姉妹を殺した男に復讐しに行く主人公。憎くて憎くてしょうがない彼を彼女自身がどんなふうに愛してしまうのか、是非お手にとってみてください。