エマ

思い出を動画や写真で残すことが好きな大学生。 小説家志望。 22歳、等身大の何かを書けたらと思っている。 フィルムカメラと映画鑑賞、アニメが大好き。(好きなものに偏りあり)

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  • 映画感想文(週1更新)

    週1更新。細々と映画の感想をアップ

  • 好きなものについてただ語る

  • エッセイ『エマの走り書き』

    エマの走り書きを集めています。エッセイ集的なものかな。だけど、その時その時の気持ちを走り書きして載せているので、味はともかく熱々のものばかり。随時追加予定。

  • カメラのはなし

    カメラの紹介記事や作例など。私のカメラ作品です。

  • 水無月文庫

    創作小説集めました。読んでってね。

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【創作読み切り小説】瓶の中には(5190字)

 「‘オレ’っていうの、やめた方がいいよ」  対して親しくもない同級生に言われた。  「なんで?」  「だって、雪は女の子だから」  その同級生のお母さんに初めて会った時、その同級生はオレのことを‘友達’だよ、と紹介した。オレはあの子を友人とは思っていなかったけど、あの子はオレを友だちといった。そう紹介されたことに違和感が長く引きずってついて回ったが、数日経ってしまえば違和感を覚えたことさえ忘れてしまうことを、オレは頭の深いところで気づいていた。  「そっか。雪ちゃ

¥100
    • 好きなものについてただ語る vol.1 目は口ほどにものを言う

      金の国 水の国  ひとつ目は『金の国 水の国』。岩本ナオさんの、ふたつの国の国交問題と結婚をコミカルに描いた漫画で、2023年にアニメ化もされた。  あらすじだけを読むと、ありきたりなファンタジーラブロマンスだが、テーマはもっと別のところにあると私は思う。  この作品の中で好きなところは、人の感情の変化や反応が繊細に描かれていることだ。うつむいたり、決心したり、誰かの言葉に感動したり。そんな現実の世界でもしっかり観察しなければ分からない人の表情が細かく描かれていて、アニメ化

      • わたしは同じ言葉を多用する癖がある。文章家として大成したいものとしては致命的な癖だ。ある本(エッセイみたいな本なのだが、)の中で“愉快だった”というひと言を見つけた。そうか、嬉しいではなく“愉快”か。楽しいではなく“愉快”か。秋の木漏れ日の中、心が踊り出してしまうような言葉だ。

        • 今週の映画は『ハリーポッター不死鳥の騎士団』 来年USJにて新エリアがオープンと聞き、思い出して久しぶりに鑑賞。魔法省の世界観がかなりツボで昔から好きな場所のひとつだ。実際に行けるわけでもないのに。脳みそが勝手に独り歩きしてしまうような場所を文字にできたらどんなに素晴らしいだろう

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        【創作読み切り小説】瓶の中には(5190字)

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        • 好きなものについてただ語る vol.1 目は口ほどにものを言う

        • わたしは同じ言葉を多用する癖がある。文章家として大成したいものとしては致命的な癖だ。ある本(エッセイみたいな本なのだが、)の中で“愉快だった”というひと言を見つけた。そうか、嬉しいではなく“愉快”か。楽しいではなく“愉快”か。秋の木漏れ日の中、心が踊り出してしまうような言葉だ。

        • 今週の映画は『ハリーポッター不死鳥の騎士団』 来年USJにて新エリアがオープンと聞き、思い出して久しぶりに鑑賞。魔法省の世界観がかなりツボで昔から好きな場所のひとつだ。実際に行けるわけでもないのに。脳みそが勝手に独り歩きしてしまうような場所を文字にできたらどんなに素晴らしいだろう

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        記事

          エマの走り書き vol.3 『MBTI』

          MBTI  昨今流行っている性格診断というのがある。MBTIだ。たくさんの質問に賛成か反対か答えて16パターンある性格のどれかに振り分けられるのだ。  とあることがきっかけで、このテストの危うさに気づいた。より正確に、詳しく、性格を分類しているこのテストだが、ひとつ疑問に思ったことがあるのだ。MBTIの診断における理想と現実である。  この性格診断の質問は、賛成か反対か答えるもので、その答えの段階(賛成か反対の度合い)も選べるようになっている。(以下参照)  このよう

          エマの走り書き vol.3 『MBTI』

          今週の映画は『Blitz』。今回もシアーシャローナン目当てです。 WW2下のロンドンでのお話。自分の息子を疎開させたはいいものの、息子は汽車から飛び降りて帰ってこようとする話。最初からこんなに泣いた話はなかった。必死に生きて、選んで、駆け抜けて、絶望して。濃い2時間だった。

          今週の映画は『Blitz』。今回もシアーシャローナン目当てです。 WW2下のロンドンでのお話。自分の息子を疎開させたはいいものの、息子は汽車から飛び降りて帰ってこようとする話。最初からこんなに泣いた話はなかった。必死に生きて、選んで、駆け抜けて、絶望して。濃い2時間だった。

          今週の映画はパディントン3。現代人にかかればイギリスの古典は現代コメディになる。正直時代背景が見えなくていつの話だ?って感じだったけど、面白かった。過去や先祖に囚われる大人って可哀想だな、と思った一方自分も起こったことに囚われている人間だと認識してしまった。進み続けるのも一苦労。

          今週の映画はパディントン3。現代人にかかればイギリスの古典は現代コメディになる。正直時代背景が見えなくていつの話だ?って感じだったけど、面白かった。過去や先祖に囚われる大人って可哀想だな、と思った一方自分も起こったことに囚われている人間だと認識してしまった。進み続けるのも一苦労。

          トランプの再選で今日の授業中ではクラスメイトがクソミソな発言を繰り返していた。正悪や人間の機微を文章化することを学ぶ場で、片方の意見だけをさも正義のように語るその様は、見ていて心地が良いものではなかった。小説家志望ならただ悪く言うだけじゃなくて執筆の情熱にしてしまえばいいのに…

          トランプの再選で今日の授業中ではクラスメイトがクソミソな発言を繰り返していた。正悪や人間の機微を文章化することを学ぶ場で、片方の意見だけをさも正義のように語るその様は、見ていて心地が良いものではなかった。小説家志望ならただ悪く言うだけじゃなくて執筆の情熱にしてしまえばいいのに…

          選んでみない?Portra 800のフィルム

           先日(と言っても9月の中頃…)Portra800を現像してきました。誕生日プレゼントにリクエストしたちょっと高いフィルム。これで、いつかPortraで撮ってみたい!という夢が叶いました。  今回はその現像した中の数枚をご紹介したいと思います。  このフィルムを使用したのはだいたい今年の春から夏。友人とよく会ったので現像した写真は友人だらけでした。その中でも友人の映っていないものをご紹介したいと思います。  ※諸事情により時系列はばらばらです。   対して陽が強い日でもな

          選んでみない?Portra 800のフィルム

          食事で楽しむファンタジー

          最近の自炊  自炊を始めて3年目。初年度は作るものが偏っていましたが、3年目は大きく変わって様々なものが作れるようになりました。様々なもの、と言っても一汁三菜、みなさんが想像する『食事』とはだいぶ違っていると思いますが、私にしてみればこれは大きな進化なのです。  ここで話したいのは、私がこの間作った朝ごはんについて。海外で3年目になるというのに作ったことがなかった初心者級の朝ごはんなのです。まぁ実情は、とっても美味しくできたので、我が子自慢をするように触れ回りたい!だけで

          食事で楽しむファンタジー

          語らせてください。最近、と言っても今週からですけどハマったアニメ「ダンジョン飯」!エルフのマルシルが特にお気に入りのキャラクター。反応がいちいち愛くるしい!と言っても四半世紀歳上なんですけど…。彼女のダンジョン飯への反応が共感度MAXですけど、美味しいものに抗えないのもよく分かる

          語らせてください。最近、と言っても今週からですけどハマったアニメ「ダンジョン飯」!エルフのマルシルが特にお気に入りのキャラクター。反応がいちいち愛くるしい!と言っても四半世紀歳上なんですけど…。彼女のダンジョン飯への反応が共感度MAXですけど、美味しいものに抗えないのもよく分かる

          今週の映画はThe Apprentice. 皆さんご存知、あのドナルド・トランプという人間が出来上がる過程を描いたもの。日本では来年の1月公開予定。わたしにとっては期待はずれ。これを見るなら、『バイス(2018)』の方を見る方が良いだろう。ガチの悪役は表舞台には出てこないんだよ。

          今週の映画はThe Apprentice. 皆さんご存知、あのドナルド・トランプという人間が出来上がる過程を描いたもの。日本では来年の1月公開予定。わたしにとっては期待はずれ。これを見るなら、『バイス(2018)』の方を見る方が良いだろう。ガチの悪役は表舞台には出てこないんだよ。

          今週の映画は”The Wild Robot”. ロボットが自然の中に落ちてカモの子育てる話。日本語版は『野生の島のロズ』と言って2月に公開予定らしい。 カモたちが飛び立つシーンは圧巻。しかし、生命に触れたら愛が芽生えるという流れは気に食わない。 あくまでロボットはロボットである。

          今週の映画は”The Wild Robot”. ロボットが自然の中に落ちてカモの子育てる話。日本語版は『野生の島のロズ』と言って2月に公開予定らしい。 カモたちが飛び立つシーンは圧巻。しかし、生命に触れたら愛が芽生えるという流れは気に食わない。 あくまでロボットはロボットである。

          『生きているうちにやりたい事』の一つに、フォリー・ベルジェールのバーを実際にみる!と言うのがあった。その夢が先週叶った。ネットで見るよりも、ポストカードで見るよりも、色素の薄かった本物に、私は何よりも感動した。 元気がなくてもこれさえ見ればわたしは次に進める。 また行こう。

          『生きているうちにやりたい事』の一つに、フォリー・ベルジェールのバーを実際にみる!と言うのがあった。その夢が先週叶った。ネットで見るよりも、ポストカードで見るよりも、色素の薄かった本物に、私は何よりも感動した。 元気がなくてもこれさえ見ればわたしは次に進める。 また行こう。

          エマの走り書き vol.2 『去年の自分』

          去年の自分  去年の自分にとても興味がある。頻繁に過去を思い出すことは老化の現れだなんていうけれど、過去の自分に思いを馳せて、気分を左右されるなんて年齢を重ねた者の特権でしかない。  覚えていないだろうか?『昔はね…』そう大人たちが言っているのを真似て、つい昨日の、先週の、先月の出来事をノスタルジックに『昔はね〜』と言っていた時の事を。  ま、こういうわけで私は去年の自分に興味がある。  多くの悩みを抱えて四苦八苦している人に、『去年の悩みを言えるか?』と聞くと、気分を若

          エマの走り書き vol.2 『去年の自分』

          今週の映画は『The Outrun』。シアーシャローナン目当てにこれを選んだ。 まるで人間という生態を紹介するドキュメンタリーを見ている気分になった。ディスカバリーチャンネルとかで動物のドキュメンタリーがドラマ性持たせているのと一緒。『人間のドキュメンタリー』

          今週の映画は『The Outrun』。シアーシャローナン目当てにこれを選んだ。 まるで人間という生態を紹介するドキュメンタリーを見ている気分になった。ディスカバリーチャンネルとかで動物のドキュメンタリーがドラマ性持たせているのと一緒。『人間のドキュメンタリー』