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マインドフルネス瞑想の効果②(睡眠と気づきの力)

マインドフルネスとタロットカードのセラピスト(仮)が、マインドフルネス瞑想の効果を数回に分けて紹介しています。今回は睡眠と気づきの力について。

よろしければ過去記事もご覧ください↓

では本日の目次


睡眠への効果

現代人の疲れは、身体よりも脳に多く溜まっていると言われます。確かに身体を休ませる方法は、座る、寄りかかる、横になる、湯船につかる、マッサージなど、分かりやすい方法が多々あるので取り入れやすく、休めたという実感も感じやすいかと思います。滋養強壮の市販薬などもたくさんありますね。一方で脳を休ませる方法は、睡眠と瞑想の2つしかありません。その睡眠も、良質な睡眠をとれている人は年代で差はあるものの、わずか10~15%ほどだそうです。筋肉の緊張、心身のストレス、暴飲暴食、カフェインなど、さまざまな要因が深い良質な眠りを妨げ、脳の休息は枯渇していると言えます。

マインドフルネス瞑想が睡眠の質を向上させる理由としては、瞑想中は自分の内側に意識を向ける、1つ対象物を観察し続けるなどで、日常的にぐるぐるとしている思考が半ば強制的にストップされリセットされます。これにより思考は整理され、継続することで思考も行動もシンプルになっていきます。瞑想中に沸き上がる雑念の中に自分の深層心理(無意識の思考)を見つけ顕在化します。それをありのまま、ただ受け止めることができるようになると、くよくよと考えていたことやくすぶっていた感情が昇華していきます。

では具体的にどのように睡眠が変わるのか。これまでの研究で分かっていることを簡潔に記します。

  • 短時間で寝付けるようになる

  • 途中覚醒が少なくなる

  • より深く眠れるようになる

  • 短時間でも修復力や回復力を感じられる

  • 目覚めの爽快感が高まる

効果の感じ方や効果が出るまでの期間には個人差がありますが、これまでに(私含め)多くの人が睡眠への効果を感じています。

身体への気づきの効果

“身体への気づき”って日常ではなかなか使わない言い回しですよね。
できるだけわかりやすく説明しますね。

例えば、骨折や出血などの痛みを伴う明らかな外傷があるときは、身体に意識が向きます。ですが、このような明らかな自覚症状がないときでも、私たちの体内環境は日々変化しています。朝と夕方の気分、ウォーキングと前と後の疲労感、食事の前と後の空腹感などは分かりやすいですが、そのときの脈拍や呼吸、血圧の変化に意識を向けることはあまりないでしょう。ケガや病気も完治すると身体への関心は薄れていきます。

マインドフルネス瞑想は、自分の身体の状態を繊細に感じ取るトレーニングでもあります。身体の部位に意識を集中し観察し、頭の中で言語化して受容(もしくは実況)します。これを継続していくと、昨日と、もしくは前回との比較できるようになり、対象物の変化に気づけるようになるのです。

現代人のほとんどが、診断には及ばない「未病」を抱えているといいます。命に関わる状況になる前の早期発見が、健康でい続けるために大切であることはご存じの通りです。そのためにも自分のベストコンディションを知っておくことが重要で、マインドフルネス瞑想を習慣にすることの効果の大切な1つです。

心理への気づきの効果

以前にも少し触れましたが、マインドフルネス瞑想は「気づきの瞑想」とも言われます。考えごとをしているときや人と話しているとき、「なんだ、そうだったのか」「そうか、そういうことだったのか」と気づき、安心したりもやもやが晴れることってありますよね。

こんなふうに外界に変化が起きなくても、自分の中からポジティブな感情を呼び起こすような気付きを得ていくのがマインドフルネス瞑想です(たとえネガティブが感情に気づいても、否定したりせずそのまま受容します)。瞑想をしていると雑念が集中の邪魔をしてきますが、雑念の存在を認識することも気づきの1つです。

自分の雑念、つまり思考をつぶさに観察をするという行為は、瞑想の中以外ではなかなか機会がありませんよね。それはつまり、自分自身に意識を向ける習慣がないということで、周りや世間の常識に合わせて生きていることになります。その方が楽な場面や、必要に迫られることもよくあることではありますが、それが習慣になってしまうと、本来の自分が分からなくなってしまいます。自分がものごとをどう捉え、どう感じているのか。どうしたいのか。何が好きで何が嫌いなのか。マインドフルネス瞑想を継続することで、本来の自分に気づくことができるようになります。ときには、これが本来の自分なんだという思いに縛られていることに気づくこともあります。自分の中の思い込み、先入観、偏見、囚われなどに気づけたとき、安堵感や解放感を得られます。


マインドフルネス瞑想は治療ではありません。また、過度に精神が不安定な状態ではうまく取り組めず、逆効果になることもあります。精神疾患などにより通院中の方は、専門医や信頼のおける指導者から適切な指導の下で行うようにしてください。

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