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70歳にして冴える!センスオブワンダー
《ヴィオレット・ハイマンの肖像》1910年
オディロン・ルドン(フランス)
日本でも人気のパステル画の傑作ルドンは、主に木炭やリトグラフなどの
“ちょっとキモイ系”モノクロ作品で若いころから知られていました
(動く!世界の名画コレクションvol.2(2)《アーマー》参照)
色を使い始めたのは50歳を過ぎたあたりから
パステルなどのカラフルな画材を積極的に使い
この作品のような花や女性のパステ
ストランゲーゼ30番からお引越し
《画家のイーゼル》1910年
ヴィルヘルム・ハンマースホイ(デンマークの画家)
引っ越し先は筋向いです
この作品はブレズゲーゼ25番地に越した後に制作されました
といってもストランゲーゼ30番の筋向いのご近所です
「アトリエと画家」というテーマは17世紀のオランダでは
よく描かれていて、レンブラントの「アトリエの画家」の
オマージュ作品として描かれたのではと考えらています
とはいっても
静物画と言えばこの人
《銀の深皿》1728~30年
ジャン・シメオン・シャルダン(フランス)
~黒死館に飾られていそうな重厚感がシブい~静物画で有名な18世紀の巨匠
1728年に『赤エイ』で認められて王立絵画彫刻アカデミーの正会員となり
静物画の画家として即座に永続的な名声を得た
当時は静物画は絵画の中でも最も地位が低い(歴史画が最高位)と考えられいたようですが
シャルダンは従来の習作としての静物画から脱し
ゴッホの花は部屋に飾りたい!
《キョウチクトウ》1888年
ヴィンセント・ファン・ゴッホ(オランダ)
~ひまわりの他にも花を結構描いています~ゴッホにとって、キョウチクトウ(夾竹桃)は
「無尽蔵」に咲き、常に「強い新しい芽を出す」喜び、
人生を肯定する花だったようですが、
花言葉は「用心・注意」なんです…
キャンバスに油彩 60.3 x 73.7 cm
メトロポリタン美術館
URL: https://www.metm
ファムファタール(魔性の女)
《レディ・リリス》1867年
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ(英)
~エヴァで一躍メジャーに!~ロセッティの水彩画のタブロー(完成品)です
この発色と艶感は何なんでしょうか?
ちなみに、デラウェア美術館に油彩版もあります
こちらはかなりエロい表情です!確かに魔性の女です!
ロセッティの描く女性はみんなセクシーなんですが…
ユダヤ文学では、リリスはアダムの最初の妻で
我が強い性格のため楽園
フランスの夏はセーヌ川で涼むんです
《ボート遊び》1874年
エドゥアール・マネ(フランス)
~いやーなんとも優雅な涼み方ですね~夏のセーヌ川での舟遊びの風景で、
ボートを漕いでいる男性はマネの義理の兄弟(もしくはバルビエ男爵)で、
女性の身元は不明(モネの奥様との説も?)だそうです?
川の構図や色の使い方に日本の版画の影響が見られるのが面白いです!
この絵の主役は夏の陽光を浴びて青々と鮮やかに変化するセーヌ川で
ボートの
お人形さんの様にカワイイ姉弟!?
《シャルパンティエ夫人とその子供たち》1878年
オーギュスト・ルノワール(フランス)
~ルノワールのパトロンご一家の肖像~『シャルパンティエ夫人とその子供たち』はルノワールのパトロンで有名なパリの出版事業者ジョルジュ・シャルパンティエに依頼され制作した油彩画、(夫人もきっとお喜びでしょう!)
サロンに発表された1979年に注目を集め評判になり、ルノワールの出世作となります
ちなみに、夫
美貌の画家の美人の肖像
《エマ・ハミルトンの肖像》1791年
アンジェリカ・カウフマン(スイス)
~おそらくモデルの方が有名なデッサン〜18世紀後半のヨーロッパの社交界を賑わせた美人「レディー・ハミルトン」(英)この絵からもよくわかります!
ちなみに、あのヴィヴィアン・リー主演で半生が映画化されています
『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役のヴィヴィアン・リーですからね~余程の美貌だったんでしょう
ちょっと
女子高生じゃありません!
《ジプシーウーマン・ウィズ・ベイビー》1918年
アメデオ・モディリアーニ(イタリア)
セーラー服の女子高生かとおもっていたら
モデルはジプシーの女性なんですね!モディリアーニの特徴がよく出た肖像画です
頭や首を長く描くのが特徴で、そのせいで絵はあまり売れず、酒や麻薬に溺れ、生活は乱れ極貧生活だったようです
代表作は、1916年から1919年の間に集中して制作されて
大部分は油彩の肖像と裸