「あびら教育プランとわたし」Vol.4〜町のお寺が協力!地域とつながる遊育〜
「あびら教育プラン」に何かしらの形で関わってくれた方々の想いを聞く連載企画、「あびら教育プランとわたし」。
第3回目となる今回は、「遊育」の企画に協力して下さった、追分地区にあるお寺「安立寺」の住職、佐々木学嗣(ささき がくじ)さんにお話を伺いました!
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◆どんなことをやったの?
今回の企画は、お寺で肝試し。お寺に散りばめられたミッションをクリアして、ゴールを目指す肝試しです。お寺特有の雰囲気も相まって、大盛り上がりの企画となりました!
◆遊育の企画をなぜ受けてくださったのですか??
佐々木さん:
二つ理由がありますね。
一つは、「安平の子どもたちのために、何かしたかった」からです。自分の子ども以外のために動く機会って地域に住んでいてもなかなかないじゃないですか。
息子が遊育の活動に参加したり、スタッフとBBQをしたりというのもあって、元々スタッフの方々は知っていたので、一緒に何かできたら楽しそうだなとはずっと思っていて。そんな時に、あるスタッフから「肝試しをやりませんか?」と声をかけてもらい、企画が始まりました。
二つ目は、「お寺をもっと身近な存在にしたい」という想いです。実は、友人の住職さんがお寺で肝試し企画をしていて、お寺の活用の仕方にそんな方法があるのかと思い、安立寺でもいつかやってみたいなと思っていました。
お寺とは本来、地域との距離が近い場所です。しかし、現代では、訪れるきっかけがなかなか無いのが実情。一度でも足を運んだら、遊びにくる敷居が低くなるので、これは良い機会だと感じ、肝試し企画を受けることにしました。
◆実際やってみてどうでしたか?
佐々木さん:
いや〜、楽しかったですね。企画自体は、複数回の打ち合わせを重ねた上で、あびら教育プランのスタッフが進めてくれたんですが、子どもたちが皆、満足気な顔をしているのが本当に嬉しかったですね。
特に印象的だったのは、お焼香をあげるミッションの時に、子どもたちがちゃんと手を合わせてお辞儀をしていた姿。簡単な説明しか記載されていないことに加え、冷静になれない状況の中でもやれるということは、お作法というかお寺での立ち振る舞いをみんな自然と理解しているのだなと感じました。あと、お寺で育っているはずの息子がめちゃくちゃ怖がっていたのも面白かったですね(笑)
あと、「場所提供者としてのお寺」×「企画実行者としての遊育」という掛け算が生まれたのは良かったですね。あびら教育プランと地域が協働することで、唯一無二のイベントになったと思います。
◆子どもたちに伝えたかったメッセージ
気をつけていたのは、「お寺は怖い場所ではない」と伝えることです。企画内容的に子どもたちを怖がらせるのはそうなんですが、お化けや幽霊が本当に存在するわけではない。
亡くなった人の思いが宿るお寺は、怖い場所ではなく、「命のリレー」が行われる場所。人の「生き死に」に触れて、今生きている人が幸せに過ごすために立ち止まって考えられる場なんだということは、イベント終了時に住職という立場で話をさせていただきました。
子どもたちも真剣に聞いてくれて、「命」について考える時間にもなったと思います。
◆最後に…安平町の子育て環境はどうなっていったらより良いと思いますか?
子どもたちが日常では体験できないことをやれる機会を、遊育等で作ってもらえているのはありがたいですよね。あとは、街中に子どもたちが安心して行ける遊び場がもっと増えたらなあとは思います。そういった意味では、お寺も遊び場の一つとして開いていけたら面白いなあと思いますし、今回のご縁をきっかけに、ふら〜っと気軽に遊びに来てほしいですね!
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企画を立てて実行する中で、これまで深くは知らなかった地域のことを知る機会になったなと、インタビューをしながら、しみじみしました。
また、実は今回、住職さん以外にも脅かし役で大学生や地元の中学生が協力してくれました。それを知った参加者からは「来年はわたしも脅かしたい〜」なんて声も。まちにとって豊かな教育環境は、様々な方々との関わり合いを通して育んでいけるんだなと実感しました。
これからも、地域の方とのつながりを大事にしながら、あびら教育プランを広げていきたいと思います!
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