舞研のメモリー ~新歓編2~

皆さんこんにちは。
プロ社交ダンサーの阿部巧太(アベコウタ)です。


桜が咲き乱れ、すっかり春めいてきました。
今、大学の舞研・競技ダンス部は新歓シーズン真っ只中です。

今回も舞研の新歓について語っていこうと思います。
前半をまだお読みになっていない方はぜひこちらからどうぞ!👇





舞研にとって新歓は超絶重要なイベントであり、そしてなかなか難しいものなのです。

舞研の新歓では、競技ダンスマイナー問題をいかに乗り越えるかという部分が難しいのですが、実はもう1つ地味に大きな壁があります。

それは、、、男子の勧誘です。



男子の新歓は大変です。男の子を捕まえて部活に繋ぎとめるのは一筋縄ではいきません。


女の子は自ら興味を持ってきてくれることがそれなりにあります。


「昔からバレエやってて、」
「ずっと新体操やってました!」
「そもそもダンス全般結構興味あります!」


と言って来てくれる子は大抵女子ですね。

他にも部活に顔を出してくれる理由はありますが、


「綺麗なドレスに憧れます!」
「新歓イベントで先輩の踊りを見ていいなって思いました!」
「友達が行くっていうのでとりあえず一緒に来ちゃいました……///」


というようなパターンも、男の子より女の子の方が多い印象です。女の子はなんだかんだ自発的に来てくれることが多いんですよね。

「私、プリンセスになりたいんです……‼」

という動機の不思議ちゃんもいるくらいですからね。
ちなみに実在しました。ノージョーク。


男子だけのグループで「競技ダンス部の新歓イベント行ってみようぜ!」という展開にはあまりならないですね。厳しい現実です。。。



あと、実際に新歓をしたことがある方は分かると思いますが、男子は謎のプライドがありますね。にこやかに声を掛けてるだけではなかなかついてきませんし、かといって強引に勧誘するとかなり嫌がられました。

私のいた大学は世間的にはそれなりに偏差値の高い理系大学なのですが、そこの男子は妙にプライド高い感じがしましたね。勧誘にホイホイ付いていくこと自体に抵抗があるのでしょうか。

言い方は悪いですが、学歴的にも中途半端に高いのでよく分からないところで自尊心があるようです。私の学部には東大を本命にしていた人もいましたね。

この辺の心理はまあ分からなくもないです。実際私もそういう層の学生でしたから(笑)


ちなみに、大学によっては新入生の男子を連れてきたら女子部員に接待させることで部に引き込む“お色気作戦”を採用しているところもあります。

この手のやり方でかなりの男子部員を獲得したケースもあるようですが、私の大学では有効な手ではないようです。理由は理系のウブな男子には刺激が強すぎるからです。怖がって逃げてしまいます。



今思えば、新入りの男の子を獲得するには「いかに自尊心を刺激できるか」がカギだったかように思います。新入生の色々なことをもっと上手く褒めることができたら好印象を抱いてくれる子が増えていたかもしれません。

実際、私も初めてダンスを体験した時に先輩がたくさん褒めてくれたことが非常に嬉しかったのを覚えています。

そうやって自分を認めて受け入れてくれる環境であることが伝われば「ここに居たいな」と自然と思えますよね。



このように男子部員の獲得はなかなか大変なのですが、これは各大学の舞研および学生競技ダンス界隈全体にとって重要な話です。

このダンスは男女ペアが基本なので、男子が集まらなければ女子が余ります。男子をいかに集めるかは活動の満足度にも学生競技ダンスの発展にも直結する問題なのです。

学連出身の私としては、今後も学生競技ダンサーが満足な活動ができることを願ってやみません。



では、今日はこのへんで。
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次回もお楽しみに!



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