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静の中の動 -山口歴 個展@銀座 蔦屋書店(-10/17)+西武渋谷(2020)

 アーティスト・山口歴 個展「UNIVERSAL TRUTH@銀座 蔦屋書店(9/23-10/17)


一瞬の筆致を永遠に

 ここで、展覧会概要を。

(前略)山口歴は、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する現代アーティストです。絵画表現における基本的要素であるブラシストローク(筆致、筆あと)の形状を、キャンバスを使用せず独自の技法と色使いで実体化した、ダイナミックな作品が特徴的です。それらの作品は世界中から注目を集め、NIKE、ISSEY MIYAKE MEN、UNIQLOをはじめとする様々な企業とのコラボレーションを行うなど精力的に活動を続けています。
本展では、作家のテーマであるブラシストローク(筆致、筆あと)の可能性を追求し、対称性・不完全性・普遍性から着想を得た最新シリーズを初公開します。(後略)

【展覧会】山口歴「UNIVERSAL TRUTH」より


2020年、渋谷での印象的な出逢い

 アーティスト山口歴の作品を、2020年、渋谷で鑑賞した。

 街を歩いていて、渋谷西武のこのウィンドウを見て、吸い込まれるように会場に足を運んだ。

 もちろんカメラなど持っておらず、古い型のiPhoneで思わず撮ったのみ。


 グッズも販売されていた。

 作品の前で足を止めて、というのではなく、目に入った瞬間にぐいっと引っ張り込まれるような、強い、引き寄せる力。

 表現されているのは、何かダイナミックに動いている、その動きの最も盛り上がった瞬間、である(と感じた)ので、そこにも衝撃があった。

止まった時間が水面で漂う

 アートファンの一人としての、個人的な感想を記せば、本展からは、勢いをそのままに、

 氷の面を思わせる、円形の世界の上にそれを凍結しているような、

 時の止まり方、のようなものをわたしは感じた。





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