無理に微笑まなくていい -飯沼英樹 "Roulette / ルーレット"
某日、天王洲アイル。
飯沼英樹 "Roulette / ルーレット"(-6/22)@gallery UG Tennoz
微笑んでいない女性たち
飯沼英樹作品との出逢いは、昨年の銀座蔦屋書店(@GsiX)。
木に彫られた女性像の、力強さに圧倒された。そして彼女たちが、よくありがちな「慈悲深く微笑む」ようなようすををしていない、という点にも強く惹かれた理由だ。
本展示にはかなりの点数がある。ギャラリーの方と言葉を交わしつつ、ゆっくり鑑賞することができ、無意味に微笑んでいない女神たちと再び出逢うことができた。
大型作品
本展示の魅力のひとつは、大型作品の展示だ。
奥の空間には、
あたかも、古代の神が現代によみがえったかのような作品もあった。
現代女性たちが堂々と佇む
ギャラリー中央には、
現代の女性たちが、それぞれに佇む。
力を与えてくれそうな
プライスリストも見せていただいた。作品の中心価格は30万円半ば~50万円代だ。
もし自分が経営者であったなら、執務室に1作品飾っておくだろう。
何かに迷ったさいに、弱腰となったさいに、強い目線でこちらを見て、わたしの中にある力を呼び起こしてくれる。木から生を受けた作品たちは、そんなパワーを纏っていた。