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意外な場所での出逢い Yoshitomo Nara [I Draw the Line](-1/25) [AWT]09

 アートウィーク東京(11/7-10)。

 巡ったギャラリーとの、出逢いの記録。



原宿駅すぐのギャラリーには

 BLUM(ブラム)。JR原宿駅からすぐ。

ティム・ブラムとジェフ・ポーによって、サンタモニカで1994年設立。2014年、東京のスペースをオープン。29年間におよぶアーティストたちとの協働は、新しい言説を生み出す試みとなり、現代美術の新たな潮流を生んでいる。特に10年以降は「もの派」、韓国のモノクローム抽象画「単色画」、戦後ヨーロッパの「CoBrA」、ブラジルのモダニズムといった美術史における重要な動向を検証する美術館規模の展覧会を数多く開催してきた。出版事業、パブリックプログラムの開催、オンラインプラットホーム「Broadcasts」を通して、実空間にとどまらない活動にも積極的に取り組む。

同上

 AWTのサイトには展覧会の情報がなく、見てのお楽しみ、といった気分で出かけてみれば、

 奈良美智展だった。


原宿の眺望と、奈良美智

 これは絶対、戸川純のことだろう。

 どこか懐かし気な作品が並ぶ。

 強い陽射しを浴びながら。

 ふと思い出されるのは、原美術館ARKに移転された、奈良さんの仕事部屋のインスタレーション。

 大きな窓から見下ろす原宿駅が、ふしぎな感じだ。


小さな叫びと、原宿という場

 奈良美智の描く少女たちは、いうまでもなく、とても本質的で、

 画面の中から、じっと観るものを逆に見据える。

 そこに、かつての自分や友達といった、懐かしい姿を見出したりもしながら、

 窓の外に広がる原宿の街と、数えきれない数の、少女たちの姿を思い浮かべたりもした。


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