急な坂のその先に -崔在銀[答えのない地平](-12/14) [AWT]12
アートウィーク東京(11/7-10)。
巡ったギャラリーとの出逢いの記録、続き。
「かなり急な坂です」
シャトルバスから降り立つ。スタッフの方がギャラリーの場所を示しながら「かなり急な坂ですが、大丈夫ですか」と訊ねてきた。大丈夫、と答えて、教えていただいたほうへとすすむ。
たしかに急な坂。
大使館が多く、カメラを出すのを控えたのだけど、振り向いて撮れば、こんな感じ。
そこから、横にそれて坂を下った途中に、
目的のギャラリーはあった。
深海のような静けさのなかで
幸いなことに、来訪者はわたし一人。
この静けさは、まるで海の底を思わせる。
作家によって発せられた言語と非言語のメッセージを、頭のなかで反芻しながら、静寂の時間を過ごした。
明るい扉のほうへ
気の向くままに、ギャラリー内を行き来して、
海の底から海面を望むかのような、明るい扉のほうへ。
目に入る木と空が、来たときと違った見えた。