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【写真】快晴,東京. その14 澄んだ空の午後,夢の島公園~若洲公園

 その日の午後も、見上げればあまりにも澄んだ空。

 この日の小さな旅は、人の気配のない夢の島公園から。


■夢の島公園,水辺の風景

 東京夢の島マリーナ。ヨットたちが静かに停泊している。

 風はほぼなくて、鏡のような水面を水鳥たちが滑るように進んでいく。

 木漏れ日がまぶしい。


■江東区立若洲公園,夕景

 夕陽を観に行く場所として、自分のなかではお馴染みになっている若洲キャンプ場(江東区立若洲公園)へ。

 エレベーターで8Fに上がり、橋の歩道部へ。

 陽に照らされ、橋がより近未来的な雰囲気を醸し出す。


■陽の入り,そして富士山

 同じくらいの時刻にすでに何度も来ているけれど、空によってこの場の雰囲気は何と変わるものだろう。

 この日の空にはスクリーンのような透明感があった。これだけ広い空間だから、余計に実感するのかもしれない。

 陽の入りを前に、それまでは薄ぼんやりとしていた富士山のシルエットが浮かび上がる。

 晴れた日の締めくくりはやはり、富士山のシルエットということらしい。


■写真を撮って,見えてくるもの

 ここに載せたりすることを前提として写真を撮るようになり、気づいたのは、観たいものが見えてくるようになった、ということだろうか。

 目の前の仕事や考え事にリソースを割くために、見えていてもスルーを決めてしまう、ということは起きがちで、基本それは、ありがたい。

 ただ、写真を撮るときの目線で世界を観ると、たしかにそのぶん脳は疲れるのかもしれないけれど、面白さや、なにか得た気分になる満足度は格段に上がる。

 富士山が見えたからそれが何なのだ、といえばその通りなのだけど、やはり美しいものには心を動かされ、高揚感に包まれる。

 この、じんわりとした幸福を胸に、帰路を急ぐときの満足感は格別だ。

 だからまた、次の「美」を探しに。


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