シェア
丸亀市 猪熊弦一郎現代美術館。エントランスにはこんな変化が。 何が起きているのかは、企画展にヒントがある。 作家の人柄があふれる美術館 わたしが、強く想いを感じる美術館がある(数少ない、行ったことのあるなかで、ということだけど)。 例えば、アーティゾン美術館であれば、コレクションの絵を、自分のところだけに留めておくのでなく、広くみんなに観てほしいという使命感、 地中美術館であれば、現代アートの島・直島において、印象派のモネの絵を、いかに美術史の流れに沿いつつ、
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、再び。 本稿は、企画展の須藤玲子[NUNOの布づくり]について。 美術館入口のインスタレーション まず、美術館正面の「作品」が目を引く。これは、展示の一作目、インスタレーションと捉えていいのだろうか。 JR丸亀駅前の広場から観るとこんな感じ。 巨大な布(カーテン)?が風に揺れる。まるでこれから、舞台がはじまりますというかのような。 美しく、そして飽きないパブリックアートだ。 この入口展示からも「ただの企画展ではないのだろう」
猪熊弦一郎=1950年、三越の包装紙をデザインしたアーティスト。 (ちなみに、当時の三越宣伝部の担当者でありデザイナーは、やなせたかし氏。包装紙内のロゴは、やなせ氏が描いた、と後述の本にあった)。 カフェの本に導かれて、丸亀まで ほぼ1年続けてきた島旅も、3月で一区切りの予定。今回の滞在は少し長めで、天候の理由から、島に渡るのは後半にしようと思っていた。そもそも、体力的にかなり疲れてもいた。 そんなさなか、ホテルのライブラリカフェでこの本に出逢う。ぱらっと見ると