#7 マティス 自由なフォルム
美術館に行くのは、企画ものが開催されるとき。
しかも会社が休みの土日のどちらかで。
みんな考えることは一緒なので、まあ人が多い。
作品よりも人を見に来た気分になってしまって落ち着かないので
マティス展は見送ろうかと思っていました。
思っていたのですよ
NHKで放送された『日曜美術館』でアンリ・マティスの特集を見て、
ヴァンス礼拝堂を体験展示があることを知り、前言撤回、行くことにしました。笑
ちょうど平日休みを取れたので、気合いを入れて開館時間に行くことにしました。
展示は初期の作品から晩年まで、時系列で展示されていました。
順路は決まっていなかったので、人がいないうちに・・・と
入場して真っ先に礼拝堂の展示へ。
マティスが晩年、建設に関わった礼拝堂を原寸大で再現した展示で、
1日の光の移り変わりを約3分で体験できるというもの。
展示とはいえ、なんだか心が静かに穏やかになるような空間。
光の移り変わりを何回か楽しんだ後、人が増えてきたので戻って最初から展示を見ることに。
写真の撮影ができるのは、晩年の作品のみだったのですが、
初期の作品は晩年のものとは全く違っていて、本当に同じ人の作品?と
思ってしまいそうになるのですが、色彩の鮮やかさが晩年の作品と通じるものがあって色彩の豊かさは彼の作品の特徴なのだと実感しました。
晩年は絵画のみならず切り絵や礼拝堂の建設等、様々な制作を行っていたマティス。美しい色の数々の中でも青色の表情がとても豊かで美しかったです。
美術館に行くのは企画展の時くらいというなんともミーハーな楽しみ方ですが、様々な芸術に触れることで自分の中に新しい世界が生まれていく感覚がとても楽しいので、これからも美術館にはちょこちょこ行こうかなと思った休日なのでした。
それでは、また。