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DAY 74:「こどもは風邪の子」"PECKIN'TIME" HANK MOBLEY-LEE MORGAN BLUE NOTE 1574



娘が風邪をひいた。

熱がある。鼻水と咳が出ている。

でも元気。よく食べよく寝る。
小児科で診てもらっても、
特に問題ないとのこと。
流行りの忌まわしき、アレでもないだろうと。
よかったよかった。



では、済まなかった。

ご経験がおありの方、
または耳にされたことがある方も
いるかもしれないが、

こどもの風邪は、感染るんです。
家族に。

まず息子がやられた!
熱がある。鼻水と咳が出ている。

でも元気。よく食べよく寝る。
小児科で診てもらっても、
特に問題ないとのこと。
流行りの忌まわしき、アレでもないだろうと。
よかったよかった。

次に妻がやられた!
熱がある。鼻水と咳が出ている。

こっちはダメだ!動けない!
まったく動けない!!
救護を!救援をー!!


…呼んでも、そんなものは来ない。


生き残っているのは私だけである。


あとはやられているように見えない
こどもたちだけである。

娘が熱を出した時点で仕事は
休みをもらった。
妻がやられてからは家事と育児を
一手に担う。

唯一の救いは、週末が近かったことと、
特に予定のない休みを、
月曜にとっていたことだ。

土日の予定は全部キャンセルして、
家族全員、朝からパジャマで
ゴロゴロすることにした。

そういえば私も、なんだか鼻の奥に
違和感を感じる。

「あなたの風邪はどこから?」

私は鼻から…なんて答えてられない。
とりあえず私は、私だけは
生き延びなければならないのだ…



しかしダメだった。

妻と入れ替わるように、私もやられた。
熱はないが、倦怠感と鼻水が出る。
おかげで土曜はほぼ、
ベッド上の負傷兵と化した。
そのあいだ妻には家事と育児を
一手に担ってもらった。
ありがたいことです。

しかし不思議なもんで、
日曜にはだいたい回復。
ちょっと鼻水が出るくらい。
よかったよかった。

いくら気をつけていても、
同じ屋根の下、いっしょに生きているから
風邪をもらっちゃうときは
しょうがないよね。

そんなわけで月曜には
家族全員回復。
夕飯にはみんなで、
軽めの快気祝いをした。

こうやって家族で笑顔の食卓を
囲めることが、なによりのしあわせだなあ。

病気になって思うことは、
支えてくれるひと、
必要としてくれるひとのいることの
ありがたさ。

なによりも、まず、
自分の身体とこころが健康であること。
そのためには、すこし
わがままになってもいいこと。

そして、人生は有限だから、
たいせつなひとたちと、
これからを、いっしょに笑顔で
過ごしていきたい。

脇腹を、いたずらな笑顔で、
ちょっと、つっつくような。


妻と、息子と、娘の笑顔を見ながら、
やっぱりそうおもった。
いつも、ありがとう。

あ、そうそう、
まだレコードをかけていなかった。
快気祝いだ。景気のいい、
このレコードをかけよう。

私の大好きな2人が、
サックスとトランペットでつつきあっている、
このレコードを。

そうして、ささやかな快気祝いは過ぎていく。
これからも、病気を含め、
いろいろあると思うけど、
笑いあえる日々が、続きますように。


脇腹を、いたずらな笑顔で、
ちょっと、つっつくような。

ここまでお読みくださり、
ありがとうございます。

今後も、
あなたのちょっとした読み物に、
私のnoteが加われば、
とても嬉しいです。

風邪にはお気をつけて。
あったかい飲み物でも、
そしてジャズでも、どうですか。

きょうが、あなたにとって
かけがえのない、いちにちでありますように。

アイ

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