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砂糖が及ぼす悪影響



普段、お菓子は食べますか?


甘いものは好きですか?💕


甘いものはついつい食べ過ぎちゃう!という方も多いのではないでしょうか🧚‍♂️


今回は甘い物好きの人にはちょっと辛い話かもしれませんが、体にとってとっっても大事な話なので最後まで是非みていってください!


では今回は砂糖が及ぼす悪影響についてお伝えします!🧚🏻




糖分は体のエネルギー源


普段の食事で摂取した糖分は、体の中で消化吸収され、グルコース(ブドウ糖)になります。

そして血液中に入って、脳や体のエネルギー源となります。


このように、体にとって糖は大切なエネルギー源です🧚🏻

しかし、過剰な量の糖にさらされてしまった場合、どのような反応や影響が出るのでしょうか。


甘いものを少し食べると、もっともっと欲しくなりませんか?

『甘いものを食べないと気が済まない‼️』なんて人もいるかもしれません。


それは、脳の報酬系が活性化しているからなんです。



脳の報酬系について


砂糖を摂取すると、なぜかさらに食べたくなります。それは脳の「報酬系」が関係しています🧚🏻



〈報酬系とは?〉


「快感」は行動をするための重要な動機です。

この快感が生じる仕組みが脳の「報酬系」です。


報酬系は、欲求が満たされたとき(または満たされることが分かったとき)に賦活されます。



〈報酬系はどこにあるの?〉


報酬系は、脳の中脳というところにあります。


腹側被蓋野から側坐核や前頭前野に投射される『A10神経系(中脳皮質ドーパミン作動性神経系)』という神経系のことを指します。

これが「報酬系」の経路です。



〈ドーパミンの作用〉


このA10神経系で、主な役割を担っているのが「ドーパミン」です。

ドーパミンは、脳を活発化させ、快感ややる気を引き出す神経伝達物質です。


報酬系のA10神経系が刺激されると、ドーパミンが放出され、幸福感が生まれます。



〈報酬系と依存症〉


ちなみにこの報酬系は、正常な快感とともに、麻薬や覚せい剤のような薬物による快感に繋がったり、薬物依存の形成にも関わるといわれています。

脳の報酬系でドーパミンが放出され快感が生じると、それが刺激となり繰り返します。


それだけではなく、依存性のある薬物を繰り返し使用すると、同じ量を摂取しても段々と快感が小さくなります。そして、快感を得ようと摂取量を増やしてしまいます。


また、その薬物が体に入ってこなくなると、ドーパミンが低下して、イライラしたり不安症状などといった不快な気分になります(離脱症状)。

恐ろしいですね。

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↑イラストはアルコール依存症の例



〈砂糖と報酬系〉


実は、砂糖の摂取も薬物依存と似ていることが明らかになっています。

幸福感を求めて砂糖を摂取すると、上記の通りどんどん摂取量が増えていき、摂取しないとイライラなどの禁断症状が出てきてしまいます。


ラットの実験では、コカインよりも砂糖の方がより脳の報酬系を刺激し、依存性になりやすいという結果もあります。


コカインよりも砂糖のほうが!?

びっくりですよね🧚🏻



〈報酬系の今と昔〉


なぜ砂糖がこんなにも報酬系に影響するのかというと、昔と今の生活環境の違いが影響しているのではないかといわれています🧚🏻


太古の時代の環境では、現代のように砂糖は多くありませんでした。

そのため、人や動物の甘みに対する味覚受容体はそれほどありませんでした。

なので、現代のような高濃度の甘味物質に対して体が適応できていないのです🥺


昔は糖分を確保することは、エネルギー源を得て生存するためにはとても重要なことでした。

しかし現代社会は食事が豊かになったことで、大量の砂糖の摂取が行われ、脳においては過剰な報酬となってしまっているのです。


このように、原始的な行動によって砂糖を過剰に取りすぎると、過剰に報酬系が働き、依存症になったり、肥満や糖尿病といった生活習慣病に繋がってしまうということです🧚‍♂️



砂糖の取りすぎが引き起こす症状


以下に砂糖の過剰摂取による影響をお伝えします。


記憶力の低下

いくつかの研究で砂糖が脳の炎症を引き起こし、記憶力や注意力の低下につながるという報告があります。

認知症やアルツハイマー病にも関連しているといわれています。


集中力の低下

砂糖の入った食品を食べると、血液中の糖質が急激に増え、その後、血糖値は急激に低下します。

その急激な変化により、頭がぼんやりしたり、記憶力が低下します🥲

そして、すぐにまた空腹を感じるので、ますます集中しにくくなります。


不安感、うつ

砂糖の取りすぎは気分にも影響を与えます。

脳画像研究によると、健康な若者では、血糖値の上昇によって感情を処理する能力が損なわれるという報告があります。


また、ホワイトホールII研究に登録された23,245人の食事消費と気分の分析では、砂糖の消費率が高いほどうつ病の発生率が高いこともわかりました。

さらに2型糖尿病の人々は、急性高血糖(血糖値の上昇)中に悲しみや不安感が増すと報告されています。


糖尿病

砂糖の摂取自体が糖尿病を発症するとはいわれていませんが、運動不足や遺伝的要因などが合わさった上での砂糖の過剰摂取は、糖尿病が引き起こしやすくなります。

これはイメージしやすいのではないでしょうか🧚🏻


内臓脂肪の増加

内臓脂肪の原料となる中性脂肪は糖分から作られています。


免疫力の低下

砂糖はたんぱく質と結びついて『AGEs』という物質を作り、これが炎症を起こし免疫力を下げる可能性があります。


がん

パリ大学の研究によると、砂糖入りの飲み物をよく摂取する人は、そうでない人に比べがんリスクが上がることが明らかになっているそうです。



砂糖を食べると必ず病気に直結するのではありませんが、病気のリスクはかなり高まると思います🧚🏻

気をつけて砂糖の過剰摂取を避けるようにしたいですね。



1日の砂糖摂取量の目安


では、1日にどれくらいまで砂糖は摂取してもいいのでしょうか。


WHOでは1日の砂糖摂取量の目安を、1日に摂る総エネルギー量の5%未満に抑えるべきというガイドラインを発表しています(2015年3月)。 

これは砂糖25グラムに相当し、スティックシュガーで換算すると8本分だそうです。


砂糖は、お菓子やケーキだけではなく、甘いジュースなどにも沢山含まれています。


砂糖の量に気をつけて生活をして、将来の病気のリスクを減らしましょうね!🧚🏻




最後まで読んでいただきありがとうございます!


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