エルバ島で開催された【SEIF / シーエッセンス インターナショナル フェスティバル】
【SEIF 2024】エルバ島のつながりと持続可能性
2024年6月28日から30日まで、エルバ島では「SEIF」(シーエッセンス インターナショナル フェスティバル)が開催された。
海の存在と今後の在り方について見つめ直すフェスティバルで、今回で6回目を迎えるこのイベントは、アクアデルエルバ財団によって企画・運営されいる。
「SEIF」の会場は、エルバ島内でも特に美しいことで有名な町<マルチャーナ・マリーナ>。
海の持続可能性について話し合うには絶好の場所で、海の美しさを直接体験し、海を間近で理解するための様々なアクティビティが行われた。
2024年のテーマは「つながり」
海と人類とは切っても切れない絆で結ばれている。
何世紀にもわたって育んできた自然、文化、愛との関係性、
そして文化を結び付け、経済に影響を与え、
私たちの日常生活を豊かにする偉大な存在ということに焦点を当て、
イベントに携わる関係者や、海を守るための事業に取り組むゲストたちがディスカッションしながら、島の住人や参加者と共に意識を高め合う3日間。
まずは「自然とのつながり」に着目し、海の深い広がり、自己再生能力、生物多様性を守ることの重要性を再認識するワークショップが執り行われた。
続いて、古代の航海者と新しい教育者へスポットを当て、「文化のつながり」について話し合われた。
過去については、欧州評議会によって承認された文化的な旅程である「フェニキア人の道」のおかげで、海がもたらした貿易、交流、相互尊重の歴史について触れられた。
現在と未来については、海を教育プログラムの中心に据えたヨーロッパの学校ネットワークである「Blue School (ブルー・スクール)」が主要テーマとなった。
エルバ島のいくつかの学校も参加しているこのプロジェクトは、『青少年の海洋リテラシーと持続可能な実践の育成に特化した』世界的な取り組みである。
現在拡大しつつある「ブルースクール・グローバルネットワーク」と連携し、エルバ島は今後より一層、海の持続可能な未来を促進する教育に力を入れていくとし、
アクアデルエルバがその教育支援にも大きく携わることを、あらためて発表した。
「SEIF」 の夜を盛り上げるショーでは、
28 日(金): ≪演劇の夕べ Canti e Cunti di mari erranti (さまよう海の歌)≫
29 日(土): ≪Karima のコンサート≫
30 日(日): ≪Piccola filosofia del mare tra note e parole (音符と言葉による海の小さな哲学)≫
が行われ、人々が「愛でつながる」3日間となった。
実践的、教育的、トレーニング的なアクティビティにより、あらゆる世代が楽しみながら海への知識と関心を高める機会となり、
海とのつながり、共存のあり方を考え再発見し、調和をもって生きることの大切さを認識する素晴らしいイベントとなったようだ。
エルバ島の人々の海に対する深い愛情が感じられるイベントであり、
私もいつかこのイベント開催日にタイミングを合わせてエルバ島へ訪れ参加してみたいと強く感じた。
参照 Acqua dell’Elba 公式サイト
Photo by「Fondazione Acqua dell'Elba」
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