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読書のあれこれ

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読書記録、感想、次に読む本、おすすめ etc.
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記事一覧

箱根駅伝予選で目撃した痛切なドラマ!

テレビでドジャースvsメッツ戦が終わったら、箱根駅伝予選が始まるところでした。 『俺たち…

二作目が勝負?

『警官の酒場』佐々木譲さん 北海道警シリーズは、新宿鮫や隠蔽捜査と並んで、私がずっと人生…

新しい刑事ヒーロー現る

米澤穂信さん『可燃物』 群馬県警本部捜査一課の葛(かつら)警部が主人公のこの短編集。 ち…

『パッキパキ北京』綿矢りささん
〇いつものように冒頭の感想をポストしようと思いながら読み始めたら……読了してました!
本を読むのは、ドラマやYouTube、音楽などを観たり聴いたりするのに比べてハードルが高いと言われますが、面白ければそんなのは飛び越えてしまうんだなあと実感。

「記憶をなくして読みたい」というのを実現する方法を知りました。
『箱男』。10年以上前に読んだのですが、まったく記憶がありません。おかげでトリッキーな設定も展開もすべてが新鮮です。
ずっと読書好きでいる自信があったら、タイトルを絶対忘れないようにして【10年後】に読みましょう!

また、あいつにやられた!

『法廷占拠 爆弾2』呉勝浩さん スズキタゴサクが帰ってきました。 あの『爆弾』の口吻、あ…

小説の力 熱くなる読書でした

『俺たちの箱根駅伝』池井戸潤さん 冒頭を読んだだけで、いつものリズミカルでテンポのよい文体に引き込まれました。選手たちがペース良くトラックを走っている足音が聞こえてくるような心地よさ。 (何度か書きましたが、私は池井戸さんの文体が好きで、『下町ロケット』を手本に勉強したことがあります) 駅伝の選手たち、監督、テレビ局のスタッフ。登場人物一人一人に熱い血潮が通っている感じです。 彼らにどんなドラマが待ち受けているのか、わくわくします。 上巻を読み終えたとき、役者が揃って

熱が出そうな読書

『ビブリオフォリア・ラプソディ』高野史緒さん フォロワーさんから是非と勧められた本。 …

最後の一社が出版契約!

『ハリー・ポッター誕生』 J・K・ローリングの半生 説明の必要もないシリーズです。私も大…

小説の原点は、自分を描くこと

『物語ること、生きること』上橋菜穂子さん 先日、多崎礼さんの『レーエンデの歩き方』を読み…

『そして誰かがいなくなる』下村敦史さん

なんとゴージャスな本! 表紙を開くとフルカラーで美しい写真が。 紙質も高級で謎めいた館の…

『つまらない住宅地のすべての家』 津村記久子さん

舞台になる住宅地の家族が一軒ずつ紹介されます。 登場人物が、たくさんいるのですが、最初に…

『平蔵の母』から『剣客商売-新妻-』

『平蔵の母』逢坂剛さん 「本所の銕三郎に会わせてくれ」と言う老婆が現れるところから始まり…

『八月の御所グラウンド』万城目学さん

「十二月の都大路上下ル」 駅伝のピンチランナーの主人公は絶望的に方向音痴。 圧倒的に方向音痴な私としてはハナから共感せざるを得ません。 これがとても良い話です。胸に火が灯りました。 しかも万城目さんらしいのです。大満足! さて、これから表題作です。